サバゲ―編1 由宇・晶 VS 司・鶴 再戦
全員部活に参加が義務付けられた学校の部活動に馴染めない4人が繰り広げる部活動。
誰も居ない嵐の学校で土下座と言う名の交渉が始まる。
「鶴様におかれましては見事なスナイプ。私としましても驚天動地であります」
土下座する由宇を冷めた目で見下ろす鶴。
「…それで?…由宇ははっきり言うべき…」
「再戦をお願いし致します」
「…分かった…司も良い?…」
「あたしも活躍出来なかったし、良いわよ。但し今度負けたら罰ゲームね!」
「はっ。どのような罰でしょうか?」
「鶴っち。温かい飲み物飲みたいと思わない?」
「…思う…」
「そういう訳よ。次負けたら由宇が全員の温かい飲み物を奢るの」
「はっ。奢るのは構いませんが校内の自販機に温かい飲み物は売っておりません」
「調達方法は任せるわ」
「…自分で考える…」
「はっ」
自軍陣地へと戻った由宇が晶へと説明する。
「……という訳だ。何とか再戦するチャンスを手に入れた」
「負けたらこの嵐の中、買いに出掛けるのですか?」
「晶は心配するな。俺一人で買い出し行ってくるから」
「そんな寂しい事は言わないで下さい! 僕も一緒に行きますから! 二人は一緒ですから」
「晶……」
「栗戸さん……」
「そこは是非、前で手を組みながら瞳をウルウルさせながら『由宇先輩』でお願いする!」
「こんな時でも全く変わりませんね! 栗戸さん。僕は男ですし同級生ですからね!」
「冗談はここまでだな。 作戦だ晶。今回は開始と同時にジグザグに走りながら接近するぞ」
「廊下の柱の影を上手に使いましょうね!」
「勿論だ! そろそろ時間だな! 行くぞ晶。 次会う時は奴らをヤッた後だ!」
嵐の中で土下座をして得た再戦が始まる。
だが今回も廊下を半分も走らないうちに由宇と晶は『ユーアーデッド』の電子音声を聞く事になった。
再び由宇は土下座をしながら鶴の指導を仰いでいた。
「…由宇…ジグザグに動くのは良かった…だけど横にしか動いていない…」
「どういう事でしょうか?」
「…歩幅も同じ…ターンする時に目標は停止する…予測して銃口を向けておくだけ…」
「つまり?」
「…止まる位置の予測が容易い…その位置へ先に銃口を向けて撃てば必ず当たる…」
その後何度も土下座と突撃を繰り返した由宇と晶。
由宇は、突然のスクワット等、縦の動きも加えた。
無意味なダンスを入れてみたりもした。
二人だけの【ジェッ〇ス〇リームアタック】を掛けてみたりもした。
それでも廊下の半分を越える事が出来なかった。
射程距離を50メートルに落として4回撃てるようにした鶴が確実に男2人を仕留る。
司の出番も来なかった。
もっと言えば、今回のサバゲ―で、引き金を引いた人物は鶴だけであった。
普段の日ならば授業終了のチャイムが鳴る。
由宇と晶は嵐の中を温かい飲み物とお茶菓子を求めて学校外の店まで買い物に出掛けた。
今回のおやつはとても豪華なものとなった。
晶は一文も金を持っていない。
4人分のお茶菓子は全て由宇の奢りである。




