逆怨み
全員部活に参加が義務付けられた学校の部活動に馴染めない4人が繰り広げる部活動。
司は上はセーラー服、下はスパッツのまま登校する事になった。
少しでも登校時間を削る為に行われた【彼女なりの努力】の結果だ。
だが、あと少しと言う所で、彼女は遅刻になった。
現在教壇の前で、担任と司が対峙している。
「一応言い訳を聞こう。 お前は知らないとは思うが『うちの学校の生徒が卑猥な恰好をして猛スピードで走っているのに見蕩れて』と事故を起こした運転手達が、口を揃えて言い訳をしている事が、警察さんからの苦情のお電話で知らされて、職員会議が長引いた」
「先生、朝から災難でしたね。」
身なり一つで登校してきた司は、未だ、上はセーラー服、下はスパッツのままだ。
「とりあえず、廊下に立っていろ。 お前がその恰好で、教室に居ると、授業にならん」
「噂に聞いた事があるわ! 大昔は悪い事をすると水の入ったバケツを持って廊下に立たされたのよね? 楽しみだわ!!」
「バケツは良いから、早く教室から出ろ。 みんなは授業を始めるぞ」
「先生!! 廊下に出る前に、どうしてもやらないといけない事があるのです!」
「すぐに済むのか?」
「すぐ済みます」
「ならば済ませたら、速やかに出て行け」
司は教壇から2列目に座る由宇の頬を、右拳で思い切り殴り、速やかに廊下へと出て行く。
余談であるが、由宇の前に座るのは鶴だ。
彼女は目が悪い為、教壇の目の前へと、移動してきた。
由宇は、彼女の美しい黒髪を授業中に眺め続ける為に移動してきた、まさに変態。
鶴の髪を【うっとり】と眺めている由宇の頬へと司の拳が突き刺ささる。
普段の事案拳で、頬への攻撃は平手で行われる所を、今回は拳だ。
司の怒りが伝わる攻撃であった。
いつもの事だと、教室中が呆れかえる中、晶だけが由宇の心配をしていた。




