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One Way Crush
ガラス瓶に揺れる砂糖菓子。
訝しむキミ。ほほ笑むボク。
「友人にもらったんだ」
可愛いコでね、と軽口を叩く。
キミはうんざりと息を吐いた。
「気持ちだってさ」
永遠を誓う砂糖菓子。
星屑によく似たそれは
噛み砕かれるたびに
嬌やかな悲鳴をあげる。
「またお前は……」
甘いだけの砂糖菓子。
つまらない、と眉を寄せるキミに
ボクはにこりと笑って瓶を振った。
「ひとつあげるよ」
返事も待たずに抱き寄せる。
舌先を使ってねじり込んだ。
「……どう?」
甘いだけ。ただ、それだけ。
あぁ、けれど ―――
「……口に刺さる」
不好くはないが、とぼやくキミに
ボクはまたにっこりとほほ笑んだ。
「甘いだけじゃつまらないでしょ?」
妬いてくれたっていいだろうに。
日本語題:金平糖を贈る




