第27考.食物連鎖と進化
エビ派です。
※noteにも転載しております。
エビやカニ、美味しいですよね。
でも、殻が食べにくい。やつら、ほかの生き物に食べられないように進化したので、当然かと。
フグも、好きなかたいらっしゃいますね。
でも、毒がある。それも、ほかの生き物に食べられないための進化。
どちらも、食べられることを避けて生存を続けるために、進化をしてきました。
でもね、いくら殻を身に纏っても、毒をからだにもっても。われわれは、調理して食べてしまいます。
むしろ、そういったものほど、高級食材だったり美味しいとされて、喜んで食べるのが人間だったりします。
いくら殻がかたくなっても、そのための調理器具を、きっとつくりだしますし。いくら身体じゅうを毒だらけにしても、いつかその毒をものともしない体質に進化してしまうかもしれません。
食べられるほうと、食べるほうの進化と対策のイタチごっこ。こんなの、きりがありませんね。
そしたらいつか。
エビ、カニやフグも、殻や毒で身を守っても、無駄なことだと諦めて。いっそのこと、方向転換となる進化を目指すかもしれません。食べるのが困難な存在になることよりも、そもそも、だれも食べがらない存在になること。
つまり、「美味しく」なくなる進化をするのではないでしょうか。美味しくなくなれば、そんな苦労をしてまで、わざわざ殻や毒のあるものを食べないでしょうから——まあ、それでも「珍味」とかいって、ありがりがたがって食べるひともいるのでしょうが。
あるいは、ほかの生き物が、みんなそろって「美味しくない」進化をしてしまったら。
人間も、食べるものを確保するするために。「美味しくない」はずのそれらの生き物を、「美味しく感じる」ための進化(変化)をえらぶのかもしれません。
ついには。
未来の人類と、われわれとは味覚が、おおきくちがってしまって。
いっしょの食卓についても、双方ともが美味しく食べられる食事は、できなくなっているかもしれませんね。
カニは、食べにくい(汗)




