第19考.好きな漢字 その４「幸」

「幸」

　こんな漢字を選ぶなんて、いよいよネタが尽きてきたかな？って思われることでしょう。

　でも、この漢字。もうちょっとじっくり見てみませんか？

　というか、逆さまにして、上下逆に見てみましょう。

　わかります？

　字体にもよりますが、上下逆でも「幸」の字に読めませんか？

　つぎは、鏡に映してみましょう。

　この字は、左右対称のため。裏返して、反対から見ても「幸」なんです。

　つまり、ほんとの幸せとは。

　自分ひとりの身勝手なものや、一方的な価値観に基づくものではなく。

　上下逆でも成り立つように。

　相手側からも、幸せだと感じられるもの。

　裏返しても成り立つように。

　立ち場を逆にした価値観からも、幸せだと感じられるもの。

　それこそが、ほんとの幸せだと。

　上下左右対称の漢字が、教えてくれている。

　この字を見ると、そう思わずにはいられないのです。

…なんて。少し、説教くさかったですかね。

　みんな幸せなら、面倒ごとも減るからいいなぁ。なんて考えている私は、偽善者としても失格かも。