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哲考所  作者: 歌川 詩季
19/43

第18考.好きな漢字 その3「犇」

「木」→「林」→「森」のグレード・アップは、見事としか言いようがありません!



※noteにも転載しております。

 同じ漢字を、複数くっつけて。

 その意味を、強めた漢字ってのがあります。

 補助魔法の「重ねがけ」みたいな、イメージです。

 化学だと、こちらは共有結合。



 ちなみに、英語でもちょくちょく。

 同じ単語や。近い意味を持つ、ふたつの単語を。

「and」で(つな)いだり、「with」で添加(てんか)して。意味というか、イメージを強調・増幅することがあるんです。


例)

①「A and(with)A」


 「FIRE and(with)FIRE」【名詞】

 「WHITE and WHITE」【形容詞】


②「A and(with)B」


 「FIRE and(with)FLAME」【名詞】

 「WHITE and PALE」【形容詞】


「形容詞 名詞 形容詞」っていう。前置と後置の、修飾重ねがけも、ありますね。

 この場合は。前置と後置の形容詞は、同じものであるのが多いように思いますが。近い意味の、別の単語でもできるのでしょう。


例)

① 「形容詞A 名詞 形容詞A」


 「BLUE sky BLUE」


② 「形容詞A 名詞 形容詞B」


 「WHITE face PALE」



 おっと。また話が()れ始めたので、軌道修正を。

 はい、今回は漢字がテーマです。


 ここで、ひとつことわっておくと。

 ぜんぶがぜんぶ。

 くっつけられた、もとの漢字の意味がちゃんと残されて。そのまま、強められているわけでもありません。


 まぁ、例を見ていきましょう。



① ふたつ、くっける(横)


例)

「林」「棘」「赫」「絲」

:もとの意味を、そのまま重ねる


「朋」

:もとの意味そのままを、重ねるわけではない


② ふたつ、くっつける(縦)


例)

「炎」

:もとの意味を、そのまま重ねる


「多」「昌」「圭」

:もとの意味そのままを、重ねるわけではない


③ みっつ、くっつける


「森」「蟲」

:もとの意味を、そのまま重ねる


「品」「晶」「轟」

:もとの意味そのままを、重ねるわけではない



 そんなにたくさん、あるわけでもないですが。

 中でも、私のお気に入りはこれです。


「犇」


「ひしめ-く」です。

 みっつ、くっつけて。もとの意味そのままを、重ねるわけではないタイプです。

「牛」三匹を寄せ合うなんて、その牛口密度の高さといったら。

 まさに


「ギュウ!」「ギュウ!!」「ギュウ!!!」


って、詰め込みぐあい。


 これが、お肉の話ならいいなぁ。って思ってましたら。

 調べてみると案の定。飲食店の名前やメニューには、すでに多用されている漢字みたいです。

 みなさんも、漢字お好きなようですね。

「豚」みっつでも、美味しそうですが。

…画数多いなぁ。

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