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哲考所  作者: 歌川 詩季
16/43

第15考.漢字が好き

 漢字、書けますか?

 漢字って、面白いものです。

 表意文字・表音文字・象形文字の特徴をもっています。

 意味、発音、ものの形状を表す、文字や部位。さらにそれを組み合わせてできる、化学でいう化合物のような、複合的な漢字。

 その中でも。(へん)で意味を、(つくり)で音を表す漢字。

 非常にオーソドックスですが、これがイオン結合に似ていると感じるのです。


例)「氵」(“水”の意味)+「包」(【ホウ】の音)

  =「泡」


  Na+(金属/陽イオン)+ Cl−(非金属/陰イオン)

  → NaCl(イオン性化合物)


 似てませんか?

 あ、でも「泡」の場合だと。「包」って音以外にも、意味も含んでそうですけど。空気を包むのが、泡ですもん。


 ちょっと、脱線。


 で、そんな漢字の性質が好きなんですが。個別に、とくに好きな漢字ってのが、いくつかあります。

 学術的というより、感覚的な漢字論かもしませんが。

 しばらくこの話題に、おつきあいいただけたらと思います。



※ 正確には、象形文字も、表意文字の一形態みたいですが。

 ここでは、


「形状」を文字化したもの → 象形文字

「意味」じたいを記号化したもの →「狭義の」表意文字


として、扱っております。


 もっといえば。

 大半の象形文字は、文字化するプロセスで。もとの「絵」とかけ離れすぎていて。

 我々にはもはや、象形的な機能を果たしていないものが、多いとさえ考えています。

 文字化のプロセスが、断絶してしまえば。それは象形文字というより。

 もとの「絵」から飛躍して、その「意味」のみを受け継いでいるのと変わらない。すなわちこれは、「狭義の」表意文字と同視すべき。


 そんなこじつけで、しゃべらせていただいております。

 読むほうはなんとか(汗)


 夏休みの宿題だったり。

 小テストの間違えた漢字だったり。

 漢字ノートに、たっくさん書いたなぁ。

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― 新着の感想 ―
[一言] またまた、遅まきながらの感想です。 実は、私も偏と旁に分けるのを「漢字分解」と称した 『「神」という文字は「ネ」+「申」だけではない!?』なるものを投稿しています(ᐢ ᵕ ᐢ)。 それはさ…
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