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元勇者だけど可愛くない後輩に振り回されてます。  作者: ルド
第2章:自重知らずの決闘と復活の魔王と勇者。
70/87

これまでの元勇者と後輩(第二章の途中まで)。

一旦これまでの展開のおさらいです。

途中までですが、簡潔にまとめてみました。

 四獣戦で美味しいところばかり取ったことで、2年の高ランクのクラスチームから抗議を受けてしまう。元々麻衣が目立つような行動ばかりをしていたが、この戦いで完全に目を付けられてしまった。


 しかし、挑発的に受けて立った後輩の麻衣の暴走で試合形式で争うことになる。抗議側は彼女が大人しくなればと妥協案(一方的な命令)を用意したが、上から目線の対応に彼女も途中から我慢をやめた。1年からの挑発的な発言に抗議側も退くに退けなくなった。


 ただ、1年の彼女の化け物振りは2年でも耳にしていたことから警戒される。同じクラスの数多くのチームも巻き込んで彼女の能力を調査しつつ弱らせてようとするが、それが余計に彼女の機嫌を損なう形になる。


 そして用意したチームたちがことごとく蹂躙されて、彼らの世間体も危うくなり後がなくなった。とうとう抗議したAクラス原因のチームと大地たちは試合をすることになるが、絶対に負けられないと歪んだプライドが変な方向に傾いていた。

 化け物扱いの麻衣や2年の大地は不参加で何故か妹の空と友達の沙織が試合をすることになった。

 大地たちも見学者たちも呆れ果てていたが、勝算がほぼない麻衣や未確定が多過ぎる大地と無謀な戦いをするほど彼らも馬鹿ではなかった。既に学園での自分たちの評価など相当下落している。もうなりふり構わず勝利だけを求めた結果であったが。


 圧倒的に大地たちの力が上回っていた。大地たちの能力と魔法も借りている空と沙織は自分たちの能力もフルに活用してAクラスチームを圧倒して勝利はもう目前であった。


 事態はそこで一変する。大空を破って魔神が生み出したという龍型の機械兵『滅亡の侵略者ドレッド・レイダー』が会場のど真ん中へ襲来。すぐ大地たちも参戦して撃退しようとするが、全身の武器や『魔力吸収』『スキル封じ』など能力を使って能力者たちを追い詰めていくが。


 時空の先から追いかけていた別世界の魔法使い龍崎刃が参戦する。異質な能力と魔法を組み合わせて機械兵を暴力的なまでに蹴散らす。完全に粉々に消し去ってその場から去っていた。


 そして3日間の休校の後、突如大地たちの前に制服姿の龍崎が姿を現す。大地たちは感じ取れる気配からあの時の人だと察して、彼が別世界の住人だと聞かされても疑わずこちらの事情も説明した。

 すき焼きパーティーを通しながらお互いの情報を交換する。龍崎の目的がまだ来るかもしれない残りの機械兵と主犯の『魔神の使者』と呼ばれる者の確保か倒すことだった。


 だが、目的は他にもあった。なんとなく察した大地がこっそり龍崎に尋ねると彼も誤魔化さず自分たちも含まれていることを伝える。

『因子』と呼ばれるモノ。魔神、戦神、魔導神などあるそうだが、龍崎が警戒しているのは魔神と魔導神の因子である。大地は魔神、麻衣は魔神だけでなく魔導神の因子も宿しており、彼女の攻戦的な感情の昂りや彼の肉体を侵食しようとする瘴気もそれが原因である。暴走すれば世界を危険晒すかもしれない為、最悪の場合は能力ごと回収すると宣言された。


 約1週間後ついに敵が現れた。三機の機械兵が再び試合会場に現れて暴れ回る。駆け着けた大地たちが応戦するが、一対一では武が悪く徐々に押され始めていた。

 そこへ時空を超えて現れたのは異能使いの泉零。残りの一機を既に撃破して大地たち共に戦いに参加しようとする。危機感を抱いたか機械兵三機が『スキル封じ』を使用しようとしたが、そこを狙っていた龍崎によって阻まれてさらに弱体化してしまう。


 弱っている三機へ大地たちは畳み掛ける。

 大地の特殊職の『侍』奥義スキルと麻衣の大火力魔法でゴリラ型の機械兵を倒す。

 龍崎は切り札の一つ『魔力融合』で『擬似・属性融合』を使用する。反撃する暇も与えず鳥型の機械兵を撃つ落とした。

 零の戦いは静かに終わる。獣型の機械兵と睨み合うと一瞬で跳んで黒刀の居合いで一閃。刹那のうちに敵の四肢を叩き斬っていた。


 襲来した四機と残っていた一機も撃退。

 会場は崩壊してしまったが、幸に死傷者はゼロ。無事に戦いは終わったと誰もが思っていた。












『魔王復活と勇者帰還 その1』に続く。


というわけで続きは夜か明日になります。

いよいよ章のタイトル通りの展開です! あんまり期待しないでください(汗)。

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