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プロローグ
「今日はとある事情でカズ君が不在なので私と恵の二人でラジオをやっていきます!」
「……明るく振舞ってるけど、今日はそういうわけにはいかないからね? 全篇に渡ってこの前の宣言についての話題になるから」
「あ、やっぱり?」
「絶対に分かっている上でやっているよね? 言っておくけど、リアルタイムで聞いてたんだから。あの時の驚きようときたらそれはそれは……」
「……ご、ごめん」
「いいよ。事の詳細はこのラジオとラジオが終わった後の控え室でゆーっくり聞かせてもらうから」
「うう……。でも、勘違いしないでね。私は今の自分が嫌になったとかそういうのじゃないから」
「だったらどうして?」
「こうしてやりたい事が出来たからこそ、私はそうしようって決めたんだ。全部は言えないけど、言える部分に関してはそこに至るまでの過程や考えを今夜は語ります」




