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Grave of My Poetry  作者: 敬愛
メッセージボトル
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I am going straight with the scar.

鉛色の空 蝦夷梅雨かしらね 雨音のシンフォニーの中1人眠る 目覚めればそこはかとなくダルい 長い孤独は僕の心に傷をつけたかもしれないが孤独感は単なる錯覚に過ぎない 怠け者の言い訳だろ 忘れたくないのはいつも傷つけられた事ではなく傷つけてしまった事だしね どっちにしろ痛みならば心身にきざんで歩いていけば良いさ そう両親が教えてくれた 強く生きなさいと言った背中は母は骨になり父は小さく見える気がする 僕が大人になったかはこの感傷を捨て去った時に解が見つかるのだろう


映画館で1人レイトショーを見ているような寂しさ 不発のポップコーンと炭酸ジュースが弾ける この憂鬱を吹き飛ばす方法はどこで教えてくれるの? 君を抱いてもこの掌は凍りついたように麻痺してぬくもりの欠片も感じられない せめて爪跡を残したいと願えども君は泣きながら衣服をまとって部屋を飛び出していった


思うんだ 1人になっちゃダメだって だけど1人で闘わなくちゃダメだって その矛盾を男は生きるのだと左手首の無数のリストカットの痕を見て夜通し泣いていた昔の僕よ 永遠に少年であってくれと願っても今の僕がこれ以上無いくらい穢れているのだから何を言わんやって感じだよね


キラリ 眩暈が流星のように一瞬で駆け抜けていった 願い事は叶わないとしてもだ ここで倒れるわけにはいきません


僕はただ傷跡とともに真っ直ぐに進んでいます 良いよね 僕よ この生命の起源と終焉を見届けるのが僕自身しかいない 僕は僕と2人ぼっちになるのかな それでも不安を消しながら歩いていく世界に希望だけは見出し続ける事を自分に誓ったんだ 悪から善へと全部捨て去ったのちに回帰する それが僕の再起の理由と価値で個人としての責任と義務なんだ じゃあな弱かった僕 これからも傷ついていくよ 強く 強く

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