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Grave of My Poetry  作者: 敬愛
メッセージボトル
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白昼夢

目覚めていても冥途 夢の中でも冥途

どっちにしても死からは逃げられない 六道輪廻の最下層の地獄道の奥底をはいずりのたうち回り破壊して更なる下を目指すみたいな責め苦 そんなのが人生なんだよね 君達はそれを知っている? 知らない方が良いよ 狂ってしまうから


不貞を働いてでも生にすがる 汚金を浴びてでも生にすがる 知恵を捨ててでも生にすがる 人間の欲深さや醜さを認め見届ける老いとは酒では避けられぬ定めだ


夢があった ような気がする どっちにしても破滅するんだけど破綻するんだけどそれでもこの手に掴めそうならばただ行くのみと言えよう 救済システムなんて備わってない1度限りの白昼夢 どんと花火上げて散って行こうぞ だけど散らぬと足掻くほどに人生はドラマティックになる 選択の余地は迷い 滑稽な性癖 僕はまだBoy


上々颱風 夏の日の亡霊 いつかの大雨に彼女は濡れて 彼氏はむせかえるような太陽の吐息に涼を求めて白球を追いかけていた 蒸し暑い教室で騒いで購買ではカスタードクリームパンはいつも売り切れていて校舎の裏庭でタバコをふかしながら空を見上げてため息をついていた 先生の言う事なんて聞いていなかったけど顔は覚えてる そんな不思議も今となっては当たり前の義務のように感じられてしまう寂しさ 終わってしまう事に興味は無くて いつも何かを始めなきゃと焦燥ばかり募るけれど


白昼夢 お疲れ様な顔した人々にうんざりしてたあの頃 何もかもが欲しいって意地っ張りだったけれど今は僕もすっかりお疲れ様になったな 終わるんだ いつか 終わらない地獄ならば情欲と罪悪と親を罵れ


わからないから学ぶ それが唯一無二の娯楽だと旅を続けているうちに悟った答えは次々と問いを産むものだから有象無象の世迷いの詩で始祖の説教を論破するんだ 


創作の全てが美しい 終わりかけて気づいた新生の喜びに人気ドラマの放送日も新曲の配信リリース日も歯医者に予約入れた日も堕天使が僕の首にナイフをあてがっている事すらも全部忘れて昼間から落伍 これでいい 散々お国の為に働いたからもう自分の為に働く事を許さなきゃな いい大人なんだから 大人の定義も僕達には必要ねえんだけどな 概念に縛られたくはないからさ 言葉で伝えるのは少し難しくて数字叩き出せず歯噛み その悔しさがお詩事の代償だよ 辛い

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