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Grave of My Poetry  作者: 敬愛
メッセージボトル
48/510

この街で ~Cradle~

息をするだけでも肺が腐りそうなこの街で俺は生きていく

何も無いけどそれで良いだろ 後は道を造るだけなんだからさ


圧倒的に黒く汚い世界を白く美しい世界に塗り替える事は容易くはない そう分かっていてもなお やる事に意義があるって知ってるから


肩で風を斬り裂き ただ前 まっすぐ前を俺の眼は見てる


いつかは終わる旅だ 荷物は少ない方が良い この暗がりの向こう側に何があるんだろうっていう子供みたいな好奇心だけが俺の原動力なのだと常に左手を握りしめ確かめている 


その実感には未だ曖昧さは残るけれど回避していくだけだよ 実際俺はどの勢力にも所属していない虎狼 好きなのは印鑑の彫り師くらいさ 偽造するだけの人生かも知れないからね


いつか死ぬとか分かり切った事を悩む歳だ

どこまで行けるか分からないけれどもし俺に誰かがワンチャンス賭けてくれるなら金に成らぬ詩でも書き続けよう


前も言ったがスタイルはスポイルされる

アルタイルだって死ぬしヴェガは子を産む それが宿命ならば抗おう テストに一撃の筆と解答を残せ!それが人間存在証明書だよ ロザリオを抱いて崩れるほどに破壊的な美しさのシナリオを生み出したい


俺がまだやっていない事 残り少ないかもしれない時間の中でやり遂げねばならぬ事 吹雪の部屋の覚醒した向日葵のように太陽に向かってただ立つ 


この命ある限り俺はこの街を愛しこの街を彷徨いこの街のど真ん中に立ち尽くし雄叫びを上げる 遠く離れていても俺達は同じ人間だ それにたった1つの嘘も入る余地など無いさ


レイトショーが終わったら詩を諦めるけれど 多分弾丸が0でもまた装填してCradleを破壊するから朝まで寝なければ俺の勝ちは束の間の夢ではないよ でも君のいない世界じゃ意味は無いから 辛くても帰ろうホームへ そこで今夜は死んだように眠りたいよ 悲しみが消えるまで

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