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Grave of My Poetry  作者: 敬愛
イリュージョン
190/510

歌が聞こえる

耳が覚えているんだ 母の子守唄を あの頃は無で夢だったな 今も母の幻影を探すけど まあ精神的欠落を埋める為の自慰なんだな 死ぬまで止めないけど


いつしかすっかりロックばっかり聴くようになってしまった そんな時に街を1人歩いていると聴こえて来るクリスマスソングに胸が温かくなる そんな時期か うつろうばかりの季節にうっかり涙こぼしたりしてね


君は1人じゃないって歌うのは大体1人ぼっちの人だ 結婚はゴールでも何でも無い そこからがスタートなんだよね 僕は憧れとかはとっくの昔に無いね 不安を消す為に女を抱くっていう発想がバカバカしい 愛とかしらけて来るぜ 詩作するからそんな暇は無い お薬を使うよ


かつては曹植に憧れていたが漢詩は難しいし諦めた 虎牢関で手ぐすねひいて防衛 攻めて来た奴は童歌で眠らされる定め 


歌は聴くだけなら楽だ 集中力を高めたり気を散らしたり 誰かが歌って無限にあるよねって言ってたけれど本当にビックリするほどあるな 僕の耳も肥えてしまうからサブスクディグるのも大変 


その対価として歌に癒される 詩は そんな事無いです 奇人が書くものでしょ? 何をしたいか明確じゃないなら筆も折らねばならぬだろう それだけニッチなジャンルだ


自分で記した詩を自分で歌う それが出来たら最高なんだけど山田かまちじゃないしな 今も1円にもならない詩を書いているよ


それについてどう考えるかって出来る事をやるだけ では済まないよって歌も痺れるね 本気なんだなって感じさせなきゃダメだ


迷いも不安も病も 全て消し去れる時が来るのならば僕の終わりの日なんだろうな 燃やされて骨になって 僕は随分小さくなったねって泣き笑った 


最期の最期に僕を弔うのは自殺でもしない限り1人も居ないと心得る それくらいちっぽけでからっぽな自分をせいぜい憐れむ事にするよ 生きているけれど存在は歌に託した 僕には遺言の詩なんて無いよ

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