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Grave of My Poetry  作者: 敬愛
イリュージョン
187/510

生涯

誰かが生涯を閉じたならば僕は全力でこじ開ける 迷惑かな? せめて天国への扉くらいは開け放ってやりたいですね


遺言なんて残すほど偉くはないから 僕が死んでも歴史から抹消されるだけ 大半の人の人生はそんなものかもしれないな


誰もが路傍の石 だけど研磨すればダイアモンドになるかも? 希望と命だけは自ら捨てたりしないで細く末長くありたいって いつの間にか態度が軟化したよ


夢は寝ても覚めても見なくなった それで良い 重い荷物を背負うのはもう疲れたよ でもやるんだって言い張っている自分の過去の轍が誰かの道標になったら良いな


僕を信じてくれみたいな先輩面をするつもりは無いんだけど 少し誤解されているかも 誰にでも愛する人がいて相互に信頼し合える それは家庭 それに茶茶を入れるのはお節介ってもんだろ?


生涯 甲斐甲斐しい働きを 詩人ならば文学と向き合っているんだろうからやろうぜ 全てを擦り減らしていくだけの戦いだとしても 意味によって言葉の囚人となる事を僕は自ら望む


新しき門 苦悶の表情で開けば桃源郷だったりして 子供も大人もそんな未来像を心のどこかで思い描いていると僕に限定すれば過去から今までそうだった


明日には 明日にはって 未来に何の根拠もない期待を寄せるのはもう止めだ 来るかもわからんものに幻想を抱いても花のように枯れてしまうが 青葉の香りが芳しい春にはまた咲き誇る 季節は過ぎ去っていくけれど 変わらず優しい君でいてね 最期は悲惨だとしても 泣かないで


生涯忘れないよって言ってくれた人が生涯を閉じる時 僕は存外けろっとした顔でお疲れ様でしたなんて言うのかな? でも命は羽だ 飛び立つ役目を終えても また生え変わり空を飛ぶ 


そして死んでもまだ旅路は続くんだなんて 僕が全力で死を否定するからじゃないか 生きたいからだけど 自分に負けるなよって言い聞かせている 現世は悪魔が跳梁跋扈しているから

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