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Grave of My Poetry  作者: 敬愛
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幸せな夢

酔生夢死で全部忘れていくのか 大切な事まで まだまだ自分を許せない 幸せな夢を見続けたいけどひたすら残り時間を計算 せこせこ汗かいて小銭とプライドを守る


人間はそんなに大それた事を成し遂げる事は困難だ それでも選ばれし者はそれをやり遂げる ひたすらに焦がれて嫉妬してそうなりたいってワナワナ 願うばかりの午後6時 秋が来ていた 


家族総出で働く農家に生まれて子供の頃から一生懸命に働いていた 親父はお国の為だと言い お袋は金の為だと言い 僕は痩せたいと言い 妹はりぼんを読みたいと言い みんな泣きながら必死だった幼少期 


思い出すと何故 今 こんな道を行く羽目になったのかは誰も知らないが なんだかんだで上手い方向に全てが回り出したからこのまま逝きたい


辛い事はきれいさっぱり忘れる 嬉しい事は美麗しっかり忘れない そういう生き方をすれば実りがあったと最期に笑える 


そんなに悪いもんじゃないさ 一瞬の夢だからこそ僕達はそれに賭けて駆け抜けていく それを時代と呼び 生きとし生けるもの皆が作り上げていく物を歴史と呼ぶんだろうな 生命賛歌だ 身をやつしても心はさもしくなるな


儚い詩だとしても唄いたい 生きている喜びをメッセージボトルに詰めて流した 身体を壊し入院していた頃 窓から外の緑が紅に変わり出すのを見ていた 春までには ね 会いたいよ


死屍累々の現代詩の上に書き殴る新現代詩 束の間で良い輝きたい 昔には戻れない あのイノセンス 僕の生きてきた路だ 引き返す事は決して出来ない その覚悟の上に積み上げる煉瓦 


壊れないホームに逃げ込んでも いつかはオオカミに喰われるのならば僕がオオカミになれば良い そんな事のたまって妄言ももう限界ですって 笑われるくらいビッグにいつなれるんだろう? 


疑問は尽きないけれど鬼門をかいくぐり行くこの詩道という紛うことなき僕の誇れる仕事 絶対的であれば良い 絶対的であれば良い


どこまで行けるか分からないけれど もう少し生きてみようか この誰とも分かち合えない幸せな夢を見続ける為に 


泣いても命は帰ってこない その別れを絶望と呼ぶけれど行こう 希望に変わるまで 偉い人は嫌いだから揺らいで でも厳冬にトライし続けたならば 幻想を消し去れる気がしている 


籠っていた僕のシークレットベース 今は泣いている友達を救いたいって再会の日を待っている 歩き疲れて眠っていたらいつの間にか午前6時 誰1人としていない部屋に光が差した 幸せが胸にあふれ出す朝

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