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Grave of My Poetry  作者: 敬愛
ペイシェント
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誰にも見せない涙を宝石にして贈ろう

僕の人生の最期に砕け散る涙の欠片をダイヤみたいにブリリアンカットして贈ろう それまではもう泣かないように頑張りたいな


人が幸せそうに笑うのが好きで生きる動力源ではあるんだけど同時に死合わせ鏡だから僕達はたまに雨の日に1人になりたいとか言って部屋でグダグダするんだ 別に無駄な時間じゃないけれどいつまでもひたっていては前に進めなくなるから夏の暑さも冬の寒さも楽しまなきゃななんて強がったりするんだよね 春を待ちくたびれるのに飽き飽きしながら


若いうちはそれで良いのさ 時間はまるで無限のように錯覚していてもね 僕はそうはいかない 贅肉をそぎ落としシェイプアップしなければこの先は無い いつか先が闇になる日に矢面に立って弁論してやろうじゃないか その為に書いている愛の詩歌だから


勝てない奴には勝てない 去って行った奴は追いかけない そう諦めれば良いのに 出来ないのは 大人の僕達はいつか自分が逝ってしまう事を知っているからだけれど 身体カラカラになるくらいまで笑い明かしたらアルコールは冠婚葬祭に要らないんだけどね 大抵のモノが要らなくなっちまうか じゃあ僕が退こう 


そしてまた日本を震撼させる号砲を鳴り響かせてやる 彼や彼女の代わりは絶対務まらないからさっさと負けを認めて さっさっさと次のステージへ進もう 笹垣の向こうから涼しい風が吹き込むようになったらもう秋は近いから


何度繰り返せるかわからない季節も終わる時が来たら 死にたくなかったぜ ちきしょうって人生初 誰にも見せない涙を宝石にして贈ろう 唯一愛した君への餞になれば良いななんて ちょっぴり期待しながら 


ねえパパ ママ 僕は2人の痛みと苦しみを3分の1 いや6分の1にする為に生まれたんだよ? それだけは同じ墓に入るのだから忘れないで下さい

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