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東京優駿日本ダービー


 意外にも、と言ってはコスモスに失礼かもしれないが、コスモスのスタートは悪くなかった。


 出遅れることなく、他の馬達と揃ってスタートを切った。バインだったなら、そのまま先頭集団に加わってポジションを取りに行っただろう。


 しかしコスモスには先頭集団に突っ込めるほどのダッシュ力はなく、結果として中団のど真ん中に位置することとなった。


 18頭フルゲート。運悪く馬群に吞まれれば、どんなに強い馬でもそのまま沈んでしまうダービーで、コスモスは見事に馬群のど真ん中に呑まれていた。


(これはまた、思ったよりとんでもない位置に入ったなあ)


 思わず、東條は苦笑する。ダービーで一番居たくない場所に、コスモスはまんまと入ってしまった。

 前後左右全方位、完全に道が塞がれており、抜け出す隙間が見当たらない。


 先頭集団では、皐月賞馬のカルデロンを中心に、序盤のポジション争いが始まっている。

 その後ろに出来たこの中団では、馬達がひしめき合いながら、前を睨みつつ横で牽制し合っている状態だ。


 中団やや後ろに、2歳王者のオリジンマイルがいる。そのさらに後ろには、ニーアアドラブルが控えている。


 後ろの2頭の末脚を警戒するのなら、もっと前に出ておく必要がある。先頭集団に割って入るだけの地力はコスモスにはないので、中団の先頭か、先頭集団の尻にくっつくのが理想的か。


 そのような戦略は浮かぶのだが、実際問題として完全に馬群に埋もれている現状、周りのペースに合わせ走り続ける以外に取れる選択肢が東條とコスモスにはなかった。


(このままだと周りの馬達と並んだまま、ゴールまでピクニックすることになるか……?)


 レースは第2コーナーを曲がり終え、早くも向こう正面に差し掛かっていた。

 東條は注意深く周囲に気を配り、抜け道を探しながらも、この状態のままレースが終わることを覚悟し始めていた。


 毎年ダービーでは、馬群に囲まれ何も出来ずにレースを終える馬というのが出る。

 今年はその役目が、ウインターコスモスに当たってしまったのだと東條は思った。15番人気、印なしの馬にそれが回ってくるというのは、ある意味順当な話ではある。


 しかし馬群の中で、ウインターコスモスは意外にも調子よく走っていた。

 ウインターコスモスは、人間に対し心は開いていないものの、馬にはよく懐く馬好きの馬だ。


 坂東厩舎でも、隣の房の馬が遠征に出て不在だったりすると、不安がって眠らなくなってしまうこともあるという。


 たくさんの馬に囲まれて走る今の状態は、案外ウインターコスモスにとっては楽しいものなのかもしれない。


(コスモスは本当にピクニック気分でいるのかもな。レースなんだから、もう少し勝ち気を出して欲しいところではあるが)


 今日は自分が騎手だからいいが、次に走る時は真面目に走れよと、東條は心の中でコスモスにアドバイスを送ってみる。


 いずれにせよ、今出来ることは東條にもコスモスにも何もない。身動き出来ない馬群の中では、無理に動こうとして体力を消耗するよりも、他の馬達との並走を楽しむ位の方がレースにはプラスに働くだろう。


 心なしかいつもより上機嫌に見えるウインターコスモスの鞍上に跨りながら、東條は考えた。


 もしも。もしも、この状況から勝ちを狙うなら。本気でここから勝ちに行くならば、今やるべきことは『待つ』ことだ、と。


 レースが動き、馬群が割れる。目の前に道が出来、馬群を抜け出す千載一遇の好機が転がってくる。


 そんな起きるかも分からない幸運を信じて、じっと待つこと。一か八かの博打を打つチャンスを、じっと待ち構えること。

 おそらくそれが、東條とコスモスが今から狙える唯一のダービーの勝ち筋だ。


 そして、結果的にではあるが、今のコスモスはそれが出来ている。自分とコスモスはこの馬群の中で、体力の消耗を最小限に抑えながら、じっと控えることが出来ている。


 だからもし都合よく、幸運にもここからレースが動いたら。

 最も運のある馬が勝つと言われるダービー。そんなダービー馬にふさわしい幸運を、このウインターコスモスが持っていたならば。


 その時は、『ひょっとしたら』。


 そんな、希望的観測とも呼べない妄想が、東條の頭をかすめたその時である。


 レースが、動いた。


 先頭集団が加速し、ハナを切っていた逃げ馬を飲み込んだ。釣られるようにして中団が加速し出す。加速に乗り遅れた馬が置いて行かれ、馬群の中で馬達の位置が前後左右に目まぐるしく入れ替わる。


 後方に控えていたオリジンマイルが、馬群の隙間を縫って、前へと飛び出していった。第3コーナー入口のことだ。

 オリジンマイルが使った道を使い、1頭の馬がそれに続こうとし、別の馬にその道を塞がれ、閉じ込められた。


 ウインターコスモスは、ただ変わらずに走っていた。中団の加速に合わせ自分も加速しながら、普通に道なりに走っていた。

 それだけだ。東條は何の指示も出していない。ただ馬なりで走らせていただけだ。


 しかし、馬も人も何もしていないはずなのに、何故だか突然、目の前に道が出来た。


 預言者の目の前で海が二つに割れるがごとく、ひとりでに馬群が動き、ウインターコスモスの目の前に、邪魔者のいない真っすぐな道が現れた。


 他の馬達が、位置取りを巡って好き勝手に争った結果、何もしていないコスモスの前に、綺麗な直線の道が空いてしまった。


「ハィヤァ!」


 その道の出現に反応したのは、果たして東條とコスモス、どちらが先だったか。


 一人と一頭は、矢のように飛び出していた。


(嘘だろ、おい、嘘だろ……!)


 コスモスが駆ける。東條が追う。コスモスを追いながら、東條は自分の口角が上がるのを止められなかった。


 こんなことが本当にあるのかと、コスモスの身に起きた幸運が信じられなかった。

 信じられないと思いつつ、心の中は興奮し続けていた。


 何の策もなしで、ダービーの馬群を抜けてしまった。神様がプレゼントしてくれたように、突然道が出来た。


 その道を辿り、コスモスはグングンと加速し、先頭集団に迫ろうとしていた。


 グリーンベルトだ。グリーンベルトによって今、ウインターコスモスは加速している。

 ダービーという日本一の馬を決めるレースの為に用意された、東京競馬場Cコース。世界でも類を見ない日本の高速馬場、その中の最高品質が用意されたそのコース。


 日本競馬が心血を注いで作り上げてしまった世界最速の芝。踏み荒らされていないその芝が連なって作り上げる加速帯。それがグリーンベルトだ。


 あり得ない。そのグリーンベルトの真上が、偶然綺麗に空くだなんて。そのベルトの上を、ただ一頭で駆け抜けることが出来るだなんて。


 外を回る馬達が受けられない恩恵を、馬群に揉まれていては生かせない恩恵を、ウインターコスモスただ一頭だけが享受して、今日本ダービーを駆けている。

 神様にプレゼントされたとしか思えない幸運を授かって、ウインターコスモスが加速していく。


 先頭集団から振り落とされた脱落者達を、ウインターコスモスは軽々と抜いていった。


 加速する、加速する、加速する。高速馬場に背中を押されるように加速する。

 どこまでも行ける。このままゴールまで行ける。東條はそう思った。もう、先頭集団が、目の前まで来ている。


 もはやコスモスの前には、たった3頭しか馬がいない。


 第四コーナーを曲がり終え、登り坂に差しかかる。流石に苦しいのか、コスモスの加速が鈍る。

 大丈夫だ。坂でこの速度なら何の問題もない。坂を上り終えた後、このまま先頭を抜きに掛かれる。


 先頭の皐月賞馬、カルデロンはずっと先頭集団で走り続けた。体力が残っているか怪しい。

 2位の位置を走るオリジンマイル。その末脚は脅威だ。しかしその脚の切れ味は第3コーナーから前に出るのに一度使ってしまっている。そこまでの怖さはない。


 一番怖いと思っていたニーアアドラブルに至っては、まだ遥か後方。どこにいるかも分からない。おそらくは、野々宮騎手共々馬群に呑まれ、沈んだのだ。


 いける。抜き去れる。この坂さえ上りきれば、残り300mの平坦直線。

 コスモスのスタミナからいって、ゴールまで体力がもつかは一か八かの賭けになる。だが少なくとも、勝つか負けるかの勝負までは行ける。


 このダービーで、子供の頃から夢に見続けた舞台で、1着を賭けての勝負が出来る。


 坂の終わりが見えてくる。坂を一気に登り切る。ゴールが見えた。ゴールまで300mの直線が、はっきりとその姿を見せる。


 行けと、このまま勝ってしまえと、東條はコスモスを前へ押し出した。その時、


 前を走る騎手が、振り返った。その視線と東條の視線が、空中でバチリと交差した。


 その視線の主は、前から3番目を走っている馬の騎手だった。その馬は、今年の青葉賞馬だった。今日のダービーを、1枠2番で出走した馬だった。


 大荒れだった今年の青葉賞で、ウインターコスモスを抑え1着になった馬だ。内枠有利と言われるダービーで、コスモスよりさらに内の1枠2番を引き当てた馬だ。

 つまりその馬は、ウインターコスモスよりも、幸運な馬だ。


 その馬の騎手は、山田騎手だった。


 NHKマイルカップで東條がその手を鞭で打ち、7着に沈めた山田騎手が、青葉賞馬の騎手だった。


 山田騎手の目がギラリと東條を睨み、その瞳の奥が、獰猛な光を発するのを東條は見た。

 その手に鞭が固く握られているのを、見た。


 まずい。まずい、まずい、まずい!

 瞬間、東條の全身から汗が噴き出した。


 狙われている。間違いなく山田は、東條にNHKマイルカップの仕返しをしようとしている。

 山田の鞭が東條の手を狙ってくれるならまだいい。東條が痛みを我慢すればいいだけだからだ。だが、より当てやすい馬の顔を山田が狙ったら、それは取り返しがつかなくなる。


 コスモスは、ただでさえ人間に暴力を振るわれて、心を閉ざしている馬なのだ。今この状態で、ようやく東條に少しだけ慣れてきてくれたこの状態で、人間に顔を鞭で打たれたりしたら。


 繊細なコスモスは、きっともう立ち直れなくなる。人間を怖がり、本当にもう二度と人間を信用しなくなる。競走馬として、使いものにならなくなってしまう。


 山田とその馬は、東條とコスモスのほぼ直線上にいる。

 このまま真っすぐに進めば、確実に山田の鞭の餌食になってしまう。


 では、鞭を避けるため外を回って抜きに掛かるか。

 それも駄目だ。ただでさえコスモスのスタミナは、ゴールまで持つかギリギリなのだ。遠回りなどして距離とスタミナをロスすれば、薄い勝ち目を完全に手放すことになる。


 勝つ為には直進するしかない。鞭を受ける覚悟で、山田の真横を通るしかない。

 山田の鞭が空振りし、運良くコスモスが無傷で山田の馬を抜き去ることに、賭けてみるしかない。


 無理だ。


 東條は頭に浮かんだ博打の思考を、即座に否定した。


 勝つか負けるかの賭けではないのだ。一頭の馬が、競走馬としてその命を終えるかどうかの賭けになるのだ。

 運頼みの、敵の失敗を祈るような博打に、コスモスの競走馬生命を賭ける訳にはいかない。


 だが、だからといって、だからといって勝たなくてもいいというのか。ダービーを、諦めてもいいというのか。


 絶対に嫌だ。


 東條の闘争心が、何故勝利に手を伸ばさないのだと怒号を上げた。


 どうして諦められるというのか。このレースで勝つ為に、ダービーで勝つ為に、東條は騎手になったのだ。ダービーは、東條の夢そのものなのだ。


 そのダービーのゴールは、あとほんの300m先にある。東京優駿の光り輝く金の賜杯に、自分は今、かつてなく迫っている。


『あの馬は臆病なんだ。臆病すぎて、人間に心を開いていない』


 何度挑戦しても近づけなかった栄光に、挑戦する機会すら与えられなかった夢の成就に、自分は今、あと少しのところまで来ている。


 何故それを、よりにもよってダービーの最終直線真っただ中で、どうして諦めることが出来るのだ。


『馬は、悲しみを一生忘れない生き物だ』


 日本一の称号。ダービージョッキーという称号。その称号は、馬一頭の命を引き換えにしても、お釣りが来るほど価値がある。


 ダービー馬は7000頭の頂点の称号なのだ。6000頭を超える馬の命よりも、はるかに価値があるものなのだ。それが手に入る可能性があるのなら、たかが馬1頭犠牲にして何が悪い。


『頼む、東條』


 ダービーは運がいい馬が勝つ。この馬がダービー馬にふさわしい運を持っているならば、鞭など当たるはずがない。ならば挑戦していいはずだ。賭けに出てもいいはずだ。


 ここで勝利を諦める位なら、何のために騎手になったか分からない。何のために今日まで走って来たか分からない。


 勝つ。勝つ。勝ってやる。何を犠牲にしてでも、何を殺してでも、絶対に、俺は、


『あいつを、助けてやってくれ』


 一頭の馬の姿が、東條の頭に浮かんだ。

 東條の初めてのお手馬の姿だ。イチゴダイフクという、おかしな馬名をつけられた馬だった。


 人懐っこい、可愛らしい馬だった。撫でれば撫でるほど甘えてくる馬だった。もう、とっくの昔に死んでしまった馬だ。東條が騎手として未熟だったから、死んでしまった馬だ。


“あなたのことを、もう一度愛する”


 何故、どうして、今、そんな言葉が東條の心に浮かぶのか。


 東條は夢を思い出す。ダービージョッキーの夢を。父に初めて連れて行って貰った、競馬場の光景を。


 東條は挫折を思い出す。クラシックで負け続けた年月を。夢の舞台で何も出来なかった悔しさを。


 東條は何故か思い出す。東條の呪縛を吹き飛ばし、クラシックで本当の強さを教えてくれた、一頭のおかしな牝馬のことを。



 東條は、東條は———



 東條は……、ウインターコスモスを、後ろに下がらせた。

 前へ行くのを、諦めた。ダービーの勝利を、捨てた。


 ウインターコスモスという出会ったばかりの一頭の為に、幼き頃からの夢を、手放した。


 そう、東條は手放したのだ。確かに勝ちを諦めた。なのに、


 クン、と、突然ウインターコスモスが加速した。

 下がろうと東條が手綱を緩めた瞬間、馬が自らハミを噛み、前へ前へと駆けだした。


「な!?」


 鞍上の騎手が諦めてなお、他ならぬウインターコスモスは、まだ勝負を捨てていなかった。コスモスは、先頭を目指そうとしていた。


「よせ、やめろ! 止まれ!!」


 思わず東條が声を出し、手綱を引いてコスモスに制止をかける。

 だがコスモスは無理やりにその制止を振り切り、手綱に抗いながら強引に前へと進んだ。


 コスモスがグングンと前との距離を詰める。

 そしてそのまま、山田と青葉賞馬に並びかけようと迫る。


 恐怖で東條の顔が引きつった。鞭が来ると、息をのんだ。


 山田は、


 山田の鞭は———







 飛んでこなかった。


 真っすぐゴールに向かって走る山田とその馬の横を、真っすぐにウインターコスモスが抜き去った。


 瞬間、東條の視界が完全に開けた。山田と青葉賞馬の前を走っていた、先頭を争う2頭の馬の間に、コスモスが割って入ったのだ。


「お、おおおおおお!!」


 訳の分からぬ雄叫びを、東條が上げた。


 叫びながら、東條はガムシャラにコスモスを押した。少しでもコスモスが前へ行くように。少しでもコスモスがゴールに近づけるように。


 なんて、なんて勇敢な馬なんだと、コスモスを押しながら、東條のゴーグルの中で涙が溢れた。


 東條は怖かったのだ。自分が卑怯なことをしてきた人間だから、人間の悪意や卑劣さが怖かった。だからそれから逃げて、コスモスを守ろうとした。


 けれどコスモスは違った。この怖がりで、臆病で、どんなに悲しいことも、恐ろしいことも、じっと我慢してしまうこの馬は、しかしとてつもない勇気を持った馬だった。


 自分からは決して暴力を振るうことなく、しかし人間の悪意を恐れずに、真っすぐ立ち向かう勇敢な馬だった。


 怯え以外の感情を、決して見せてくれなかった馬。そんなウインターコスモスが、東條に初めて見せてくれた怯え以外の感情は、勇気だった。


 恐れずに前へ走り出す、勇敢なる闘志だった。


 東條は恥ずかしかった。卑怯な自分が、逃げようとした自分が、コスモスのことを助けてやろうなんて思い上がっていた自分が、たまらなく恥ずかしかった。


 他の騎手達が鞭を振り上げ、自分の馬を追う。東條だけは鞭を手に取らなかった。


 必要ない。この勇敢な馬を、鞭で追う必要などない。勝負を知るこの馬に。勝つ為なら恐怖に立ち向かえるこの馬に、鞭なんてものは必要ない。


 東條は自分の拳でコスモスを押し、前へ前へと進ませる。


 負けじと先頭のカルデロンが粘る。真横のオリジンマイルがそれを抜きに掛かる。後ろからは、山田が乗る青葉賞馬も上がって来た。


 青葉賞馬がいる。2歳王者がいる。皐月賞馬がいる。

 ああ、自分は今、ダービーを走っている。


 日本で一番勇敢な馬に乗って、自分は今、日本一のレースを駆けている。


 そして、残り200mを切ったところで、コスモスはカルデロンを抜いた。

 その瞬間、ウインターコスモスは先頭に立った。


 同じ年に生まれた7000頭の頂点。それを決めるダービーの先頭に、その一瞬確かにウインターコスモスが立った。


 競馬場の歓声が一際大きくなる。紙吹雪のように馬券が舞う。

 その、光に満ちた美しい光景を、東條はきっと一生忘れないだろう。


 しかし次の瞬間、その歓声が悲鳴じみて大きくなった。


 東條とコスモスの真横を、馬とは思えぬ栗毛の塊が、猛スピードで通り過ぎていった。


 あまりに速過ぎて、それが栗毛の牝馬だったと気づくのに、一瞬の間を要するほどだった。

 通り過ぎて行った栗毛を追って、他の三頭が速度を上げ、必死に追いすがっていく。


 コスモスは、ウインターコスモスは、それに付いていけなかった。


 付いていくだけの脚が、コスモスには残っていなかった。


 ウインターコスモスと東條のダービーが、終わった。


 ウインターコスモスは……5着だった。



最も運のある馬が勝つダービー。

力のある馬でなければ勝てない東京2400。


続きは本日夜8時更新です。



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何卒よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[一言] GWということで一話から読み返し中。主人公が出てこないけど地味に好きなエピソード。
[良い点] 最後ニーアにぶち抜かれるのは予想してましたが、それでも東條とコスモスの挑戦には胸が熱くなりました なぁに、日本一の調教師が古馬になってからでもGⅠ取らせてくれるさ!
[一言] 毎日楽しみにしています! ウィンターコスモスが、将来バインちゃんの旦那さんになればいいなと勝手に思いました。 同じ鞍上の御縁とかあればいいな 頑張れウィンターコスモス!!
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