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おとぎ話の悪役令嬢は罪滅ぼしに忙しい  作者: 石狩なべ
六章:高い塔のブルーローズ(前編)
278/590

第2話 波乱の舞踏会(5)


 ――会場が静まり返る。空気が凍る。誰かの扇子が地面に落ちた。レディがぽかんと口を開けた。


「……おほほ」


 あたしは、思わず笑う。


「おほほほほ!」


 笑って、あたしの思考回路がぐるんぐるんととてつもない早さで走り回り、状況を最速で理解し、そうはさせるかと抵抗の展開を計算した。


「嫌ですわ! 殿下ったら!」


 小バカにしたように笑いながら一歩下がるが、キッドに引っ張られ、立ち位置が戻った。でもあたしは負けない。負けるわけにはいかない。あたしは抵抗を開始する。


「あたくし、美味しいパンを焼けるお人でないと、結婚したくないとお話ししたではありませんか! 殿下ったら、ジョークが過ぎますですわよ! おほほほ!」

「あちらをごらんください」


 キッドが手を差す方に全員が振り向く。テーブルの上に置かれた動物の形のパン。アリスがまさにちょうど今のタイミングでうさぎのパンを食べようとしていた。


「あそこに置いてあるパンは、全て私が焼きました」


 アリスが静かにうさぎのパンを眺めて、かぷりとかじった。とても美味しそうだ。キッドがあたしに視線を戻した。


「ねずみのパンのお味はいかがでした?」

「結婚と言ったら、指輪ですわ! あたくし、世界で一つだけの! 高級な指輪でないと! 嫌ですの!」

「指輪ならば」


 キッドが片手を内ポケットに入れた。


「ここに」


 片手で蓋を開ける。そこには、きらきら輝くダイヤモンドの指輪。


「ゆ、指のサイズがぴったりでないと!」


 キッドがあたしの薬指に指輪をはめた。ぴったりだ。あたしの薬指がきらきら輝いている。


「世界でたった一つ、あなただけの指輪です」

「お馬さん! あたくし、馬も持っていない殿方となんて、結婚出来ませんわ!」

「馬ならば」


 キッドが片手で口笛を鳴らした。


「ひひん!」


 全員が一階の庭を見る。そこに、瞳が輝いた白くて立派な馬が立っていた。


「ひゅるる!」

「名前は、ケルベロス」


 白い馬は月の光に当たって輝いている。みんなが眩しそうに目を細めた。あたしは諦めない。


「フラワーリース! あたくし、美しいフラワーリースを作れるお人でないと!」

「あちらに飾られているテリーの花のフラワーリースは、全て私が製作致しました」

「だるまさんが転んだで助けてくれるお人でないと!」

「この命に変えてもあなたを守ると誓いましょう」

「世界中の宝石が欲しいわ!」

「この箱を開けてごらん」

「可愛いネックレスが欲しい!」

「あちらをごらん。全部あなたのものです」

「きらきら光るお靴が欲しいわ!」

「すでに、あちらに」

「盗人に勝てる相手でないと!」

「私の剣裁きを、あとでとくとごらんにいれましょう」

「ジャックの悪魔から助け出してくれるお人でないと!」

「サッカーボールにして、蹴飛ばしてやりましょう」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「あとは?」

「え?」

「あとはなんだ?」

「えっ」

「望むものはなんだ?」

「え……」

「なんだ。もう終わりか?」


 キッドが小さく呟いて、にやりとした。


「なら、次は俺の番だ」


 立ち上がったキッドがいつも以上に大きく見える。


「テリー・ベックス、どうぞ、私に返事を」

「え?」

「求婚の返事を」

「えっと」

「今すぐ」

「えっ」

「言って」

「あの」

「言え」

「えっと」

「あなたには答える義務がある。私から求婚されたのは紛れもないあなただ」


 ここにいる全員の前で、王子様から求婚されたその返事を。


「さあ、お答えを」

「……っ」


 こいつ、なんて計画的なのかしら。なんて最低な男なのかしら。こんな、大勢の前で、国の王子様に告白されたら、嫌だろうが何だろうが、『YES』しか答えられないじゃない! あたしは頭の中で必死にネタを考える。キッドが諦める、みんなも納得する答えを。


(もっと無理な注文をすれば……!)


 そこではっと気付いた。


(そうだ、これだ!)


「あたくし!」


 大きな声を張り上げる。


「この素敵なドレスを贈った人と結婚いたします!!」


 キッドの表情が、少し強張った。


「贈った人……というのは?」

「あたくし、今夜のこのドレスがとても気に入っておりますの。こんな素敵なドレスを選んで用意してあたくしの元に届けてくださった方がいれば、あたくしはそのお方と結婚したいと思っていたのです! まあ!? このドレスはあたくしが注文し! あたくしの求めるものを店の方々が用意しただけなのだから、そんな人は、存在しないのですがね!」

「なるほど」


 キッドが瞼を閉じる。


「そのドレスを用意し、あなたに贈った人と結婚する。そういうことですね?」

「ええ!」

「しかし、それはあなたが用意したものだから、そんな人は存在しない」

「まーあ!? もしくは、あたくしのよく知る身内からのサプライズプレゼントでございましょうけれども! どちらにしろ、殿下との結婚は……」

「答え合わせをしましょう」


 キッドが瞼を上げて、あたしを見下ろし、にっこりと微笑んだ。


「実は、そのドレスは、店のものではありません」

「え?」

「あなたのお母様からの贈り物でもありません」

「は?」

「私が用意しました」





 あたしの心臓が石になった。





「……え?」

「私があなたのために手配し、贈ったものです」

「……」


 あたしは首を振る。


「ち……違います……」


 血の気が一気に下がっていく。


「だ、だって、これ、あの、あたしが、買ったドレス……」

「あなたのドレスは時間内に届かなかった。なぜなら、私が直々にお店へ出向き、時間をずらしていただくようお願いをしたからです」

「へ?」

「サプライズをしたいから、どうかお願いしますと頼んだところ、気前のいいスタッフ様達は、喜んで協力してくださいました。あちらにいらっしゃいます」


 キッドがそっちに顔を向いた。


「今宵はどうもありがとう」

「と、とんでもございません!」


 あたしは、一気に重力を感じ始め、体がまるでさっきよりも重くなった気がしてきた。キッドの手が伸び、あたしの髪飾りに触れる。


「この髪飾りも私が用意しました」

「……」

「このネックレスも」

「……」

「このピアスも」

「……」

「その靴も」

「……」

「手袋もポーチも鞄も指輪も今夜あなたが身に着けているもの全て、この私が用意させていただきました」

「……」

「サイズがぴったりのことだと思います。私はあなたの全てを知っているのだから」

「……」

「ええ。全て知ってますとも。愛するあなたのためならば、身長、体重、スリーサイズ、手のサイズに足のサイズ、指のサイズに爪の伸びる速さ、まつ毛の長さや髪の毛の長さ、耳のサイズと耳たぶのサイズ、持病、月経時期、ホルモンバランス、血圧、一日の平均瞬き回数、呼吸回数も全て記録済み」


 けれど、


「それを知ったところで、あなたが受け入れないと、この恋は実りはしない」


 しかし、


「あなたは受け入れた」


 びくっと肩が揺れる。


「このドレスを贈った相手と結婚する」


 滝のような汗がふき出てくる。


「そう言った」


 手をさらに強く握られる。


「ドレスを贈った人と結婚する」

「もう一度言おう」

「こんな素敵なドレスを用意した人と結婚する」

「もう一度言おう」

「こんな素敵なドレスを用意し、あなたに贈った人と、結婚すると、あなたが言った。あなたが受け入れた」


 これが結果だ。


「嬉しい」


 必死に引っ張るが、手は抜けない。


「これで覚悟が出来た」


 あたしは、後ろに一生懸命、体を引っ張るが、全く離れない。


「あなたが受け入れてくれるなら、腹を決めよう」


 キッドがあたしを引っ張った。


「っ」


 体がキッドの胸に閉じ込められる。


「結婚しよう。私のテリー。もう、離しはしない」


 ――途端に、全員のレディから絶望の悲鳴があがった。自分以外の女にプロポーズをしたキッド殿下が目の前にいる事実を受け入れたくないレディ達が一斉に暴れ始め、足が崩れ、倒れ、嘆く。慰めようとした紳士が殴られた。紳士達がドミノ倒しのように倒れていく。レディ達が暴れる中、アリスがパンをむしゃむしゃ食べた。やっぱり美味しいわね! このパン! 驚きと衝撃にアメリが白目を剥いて倒れた。アメリアヌ! 僕のアメリアヌ! あーーーー!! わたくしのアメリアヌぅーーーー! リオンが急いでニクスを避難させた。メニーがケースを握り締めた。ドロシーがケースの中できょろきょろと辺りを見回した。い、一体何が起きたんだ!? この騒ぎは何なんだ!? 兵士達が動いた。しかしレディに殴られた。メイド達が泣きながら逃げていく。使用人達が動いた。警察が動いた。しかしドミノ倒しに倒れた紳士にぶつかって倒れてしまった。グレーテルが転んだ。紳士が転んだ。兵士のヘンゼルがぱちんとウインクした。舞踏会が大混乱となる。


「お前、よくもやりやがったわね!!」


 キッドに抱き締められながら、その足を踏みつける。


「お前のせいでせっかくの舞踏会が台無しよ!」


 つま先で足をふみふみするが、キッドは嬉しそうに微笑んで、あたしを見つめ続ける。


「なんでお前はいつも厄介事を起こすのよ!」


 脛を蹴る。


「退け! 離せ!」

「照れ隠しか? 可愛いな。テリー」

「このペテン師!」

「ペテン師? 違うな。呼び方は『愛しいあなた』だ。俺達は今宵を持って、夫婦となったのだから」

「婚約解消って言ったじゃない!」

「その通り。婚約は解消した。これからは夫婦だ」

「嫌よ!」

「お前が決めたことだ」

「あたしは何も決めてないじゃない!」

「俺と結婚するってお前が言ったんだぞ?」

「あたしはドレスを贈った人と結婚するとは言ったけど、それがキッドと言うなら話は別よ!!」

「素敵な赤いドレス。まさに運命のドレスだ」

「なんでサイズ知ってるのよ! 気持ち悪いのよ! いつもお前は!!」

「血圧が上がってる。落ち着いてテリー。過呼吸になってしまうよ」

「テメエのせいだろうが! このストーカーのクソ王子!」

「俺のせいか。そうか。嬉しすぎて興奮してるんだな? テリーってば」

「違う!!」

「可愛い」

はなせ!」

「いいよ。部屋で沢山話はなそう」


 顎を掴まれ、上に上げられる。


「ちょ」


 キッドが顔を近づけた。


「やめっ!」


 レディ達が悲鳴をあげた。


「テリー」

「嫌だってば!」

「これは決定事項だ」

「嫌!」


 必死に顔を逸らすと、顎を強く固定された。


「んぐっ」

「テリー」


 キッドの顔が近づく。


「ちょ」


 抜けだせない。


「キッド、やだっ……!」

「駄目」

「あたしっ」

「愛してるよ。テリー」


 後ろに下がれない。キッドに腰を押さえられている。


(あっ)


 体を押せば、より引き寄せられる。


(いやっ)


 顎が無理矢理固定される。


(いやっ!)


 キッドが近づく。


「キッド」


 目が潤む。


「……やめて……」

「くくっ。泣き顔も可愛いな。……でも、だめ」


 キッドが顔を寄せてくる。


「俺はね、王冠と同じくらい、お前が欲しいんだ」


 唇が近づく。


「これで」


 キッドが瞼を閉じた。


「お前は、俺のものだ」


 あたしとキッドの、唇が重なった。






 ――前に、皿がキッドにめがけて投げられた。


「っ」


 キッドがあたしを抱き寄せてひらりと避けた。壁に当たった皿が激しい音を鳴らして割れ、破片が地面に落ちた。キッドが振り向いた。影が天井高くへと飛んだ。そこから、また皿が投げられる。キッドが剣を抜いた。あたしの肩を強く抱いたまま、剣で皿を弾いた。


 影が華麗に手すりに着地する。


「くくっ。こいつはとんだ祝いものだな」


 キッドが笑いながら影を睨んだ。


「どうぞ。夫婦となる俺達に、祝いの言葉を。リトルルビィ」

「きーーーさーーーまーーー……!!」


 リトルルビィがメラメラメラァ! と怒りの炎を燃やして皿を握っていた。


「テリーから離れなさーーーーい!!」


 リトルルビィが皿を投げた。キッドが剣で弾いた。


「離れることは出来ない。なぜなら、たった今、死が二人を分かつまで、分かれてからも、俺はテリーの伴侶としてずっと側にいることを誓ったからだ!」

「何が伴侶よ! ふざけやがって!!」


 リトルルビィが飛びついた。


「よくも私のテリーを!!」


 キッドが剣を突きだす。それを、リトルルビィが身を右に寄せて、くるりと回って避けた。


「ちょっ!」


 キッドのスーツを掴む。


「てめえ! あたしの可愛いルビィに何してくれてるのよ!」

「怒った顔も可愛いな。大丈夫。邪魔者はさっさと処理して、テリー、さあ、永遠を誓うキスの続きを……」

「ひっ」

「させるかーーーーー!!」


 リトルルビィが再び飛びついた。爪を立てると、キッドが見計らって横から剣を振る。リトルルビィが爪を引っ込ませ、高く飛び上がり、刃の上に着地した。


「チッ」


 キッドが剣を投げ、あたしをそっちの手にくるりと抱き移し、もう一方の手で銃を構えた。


「っ」


 リトルルビィが後ろに下がった。キッドが容赦なくリトルルビィに撃ち込んだ。リトルルビィが瞬間移動で避ける。素早い動きにキッドが下がった。リトルルビィが後ろからキッドに飛びついた。しかし、分かっていたようにキッドが軽やかに避けた。リトルルビィが飛びつけず、吹っ飛ばされる。


「っ」

「リトルルビィ!」


 手を伸ばすと、腕をキッドに引っ張られ、後ろに倒れた。キッドがあたしの腰を掴んで支える。


「ひゃっ!」

「テリー」


 さっきよりも唇が近い。


「良い子だから、目を閉じて」

「いっ!」


(絶対嫌!!)


 その瞬間、天井付近の窓ガラスが一気に割れた。人々が驚いて天井を見上げた。


(何事!?)


 影が手すりに落ちてくる。スポットライトが神々しく影を当てた。


「魅力的な宝の匂いがして、つい、戻ってきてしまいました」


 マントを翻すと、ハトが飛んでいく。


「怪盗パストリル、参上」

「「きゃああああああああ!!」」

「「パストリルさばああああ!!」」


 レディ達の恋心が奪われた。一部紳士達の恋心も奪われた。アリスはパンに夢中のようだ。走ってきたカトレアがようやくアリスを保護した。そんな中で現れた怪盗パストリル。相変わらず月のような黄金の瞳が、きらりと光っていた。


「盗んでみせましょう。最高の宝。私のテリーを」

「違う! 私のテリーよ!」

「私のテリーだ」

「違うもん! 私のテリーだもん!」

「お前らいい加減にしろよ……」


 キッドが剣の持ち手を踏みつけ、その勢いで剣が上に弾き飛び、キッドの手に戻ってきた。キッドがあたしを抱きしめたまま二人を睨みつける。


「よくも俺とテリーの神聖なる儀式を邪魔してくれたな」

「何が神聖なる儀式よ!」

「そうよ! そうよ! 言ったれ! リトルルビィ!」

「こんな無理矢理な儀式なら、私に盗まれた方がよっぽどいい方向に行くと思いますよ」

「そうよ! そうよ! 言ったれ! パストリル!」

「はっ!」


 キッドが鼻で笑い、あたしを強く抱きしめた。


「むぎゅっ」

「結局、お前達は羨ましいんだろ? 俺がテリーの愛を手に入れてしまったから」

「手に入れてないじゃない」

「キッド殿下、目を擦ってよく見てください。テリーがあなたを拒んでいることが理解出来ませんか?」

「違う。テリーは照れているんだ」

「……照れてな……」


 ぎゅっと抱きしめられる。


「むぎゅっ」

「この通り、俺とテリーは愛し合ってる。愛し合ってる二人を切り裂こうだなんて。やれやれ、俺はなんて悪い部下を持ったものだ」

「出た! 妄想癖! 気持ち悪い!」

「なんとでも」

「キッド殿下、そろそろ悪戯はここまでにしてはいかがです? 今ならば、私の催眠を使って穏便に済ませられる未来が待ってます」

「必要ないな。俺とテリーの未来は、お前無しでも穏便で平和で安泰で、愛に満ち溢れているのだから」

「……朽ちて枯れるだけでしょ……」


 ぎゅっ。


「むぎゅっ」

「というわけだ。俺は別にお前達を嫌いなわけでも憎いわけでも決してない。ね。リトルルビィ、ソフィア、大人しく俺とテリーの愛の儀式を見て、二人の未来を祝ってくれ」

「何が愛の儀式よ」

「笑えませんね」

「なんだ? やるのか?」

「やらないとテリーが魔の手に落ちちゃう!」

「後悔しても知りませんよ。キッド殿下」

「上等だ」


 キッドが剣を構えた。


「かかってこい!」


 リトルルビィが牙と爪を向けて襲い掛かる。ソフィアが黄金の瞳をありったけに光らせて銃を構えて襲い掛かってくる。キッドは愉快そうに高笑いをし、まさに魔王そのものの笑い声を発しながら全てを剣で切り裂いていく。


(ひいいい!!)


 ばちばちと火花が飛び散る。


(あたしが巻き込まれる! 熱いのは嫌だし痛いのも嫌よ! もうこんなの真っ平よ!! 誰か助けてーーー!!)


 キッドの胸にうずくまると、キッドに強く抱き締められる。


「大丈夫。すぐに終わらせるからね」

「っ」


 耳元で囁かれてぞわぞわぞわぁ!


(いいいいいいいいいいいい!!)


「テリーから離れて!」

「おっと!」


 リトルルビィの義手とキッドの剣が弾いて音を鳴らす。


「どうした! リトルルビィ!? その程度か!!」

「本当最低! こんなのは全部ただのパフォーマンスよ!」

「はっはっはっはっ! 残念ながらパフォーマンスではないんだな! これが!」

「笑いは結構! 今日のキッドはいつも以上ににやにやしてて、もう、とにかく気持ち悪いのよ!」

「勝てないからって人の悪口を言うことをなんて言うか知ってるか!?」


 答え合わせをしよう。


「『負け犬の遠吠え』と言うんだよ!!」


 キッドが容赦なく剣を突き立てた。


「っ」


 リトルルビィの着ていたドレスが切れる。


「ルビィ!」


 あたしはキッドの胸を叩いた。


「キッド! もうやめなさい!」

「いいよ。俺と結婚するなら」

「こんなことしていいと思ってるの!?」

「俺は勝てない勝負はしない」

「お前なんて大嫌いよ! この先だって、絶対に好きになんかなるものか!」

「好きと嫌いは紙一重」


 ならば、


「嫌いという感情なんか、愛で埋め尽くしてやる」


 銃弾が撃たれた。キッドが剣で弾いた。ソフィアが口角を下げてキッドに銃口を向けていた。


「笑えないと言っているのが聞こえませんか? キッド殿下」

「悪いな。金色のゴキブリのことなんて眼中になかった」

「そうです。私はゴキブリ並みのしつこさで生きているのです」


 キッドがはっとした。


「こんなことも出来るくらい、盗みはプロですよ」


 いつの間にか、ソフィアの腕の中にあたしがいた。黄金の瞳があたしを見る。


「大丈夫? テリー」

「よくやった! でかしたわ! ソフィア!」


 背中をぽんぽんと叩く。


「さあ! やれ! キッドをぶっ倒せ!」

「ぶっ倒すのは、リトルルビィに任せよう」

「え?」


 黄金の瞳がきらりと光る。その瞬間、あたしは目眩に襲われる。


「ふぁっ」


 ソフィアに優しく抱きしめられ、顎を固定される。


「さあ、テリー。愛しい私の最後の宝。私に君を盗ませてくれるかい?」

「な、にを……」

「こういうこと」


 ソフィアの顔が近づく。


(あっ)


 ソフィアの唇が重なった。




 ――前に、ソフィアの手を噛んだリトルルビィに救出される。


「私のテリーに何するのよ!!」


 思わずソフィアが離した隙に、リトルルビィがあたしを抱き寄せて盾になる。


「テリーは、私の運命の人なんだから!」


 キッドとソフィアの標的が、リトルルビィに変わった。


「リトルルビィ、ちょっと大きくなったからって調子に乗ってるんじゃないか?」

「リトルルビィ、私達からしたら、君はまだまだ小さなベイビィちゃまだよ」


 キッドが剣を、ソフィアが銃口を向けた。


「覚悟は出来ているんだろうな?」

「盗んでみせよう。君の心臓を」

「望むところよ!!」

「容赦しないぞ! リトルルビィ!」

「後悔しても遅いよ! リトルルビィ!」

「大人げない二人なんかに、負けるものかーーー!!」


 リトルルビィがあたしを離し、キッドとソフィアと火花を散らす。三人が勝手にもみくちゃに争っているのを見て、あたしの目がきらりと光った。


(チャーーンス!)


 あたしは階段に振り向く。


(逃げるなら今しかない!)


 あたしが階段に急ぐ頃、キッドが剣を振り、ソフィアが銃弾を撃ち、リトルルビィが噛みつく。レディ達が殴り合う。紳士が巻き込まれる。警察が踏まれる。兵士が殴られた。アリスがパンをタッパーに詰め込んだ。カトレアが呆れて横目で見た。白い馬が鼻を鳴らした。リオンが周辺を見回した。メイドが怯えている。青い薔薇が揺れた。



 誰かが倒れた。




 その音が、嫌に、響いた。




「スノウ!!」


 ゴーテル様が駆け寄った。


「スノウ! どうしたんだ!」


 全員が止まった。


「スノウ! スノウ!」


 肩を揺らすが、地面に倒れたスノウ様の意識はない。


「だ、誰か!」


 兵士が慌ててスノウ様を抱き上げ、会場の裏に運んでいく。


「スノウや、目を覚ましておくれ!」

「……そんな、まさか……」


 リオンが走り出した。


「母上!」


 リオンが裏にはけていく。

 全員が黙る。静寂が訪れる。リトルルビィが呆然とした。ソフィアが口を閉じた。キッドが剣をしまった。あたしに歩み寄り、手を掴んだ。


「テリー」


 手の甲にキスをされる。


「結婚式の打ち合わせは、また今度」


 キッドが下がった。手すりに飛び込み、二階から一階に華麗に着地する。そのまま何事もなかったかのように涼しい顔で、立ち上がり、一礼し、大股で裏にはけていった。


「「……」」


 みんなが黙る。

 スノウ様が倒れたシーンを、全員が見てしまった。


(……来た)


 あたしは手すりにしがみつく。


(スノウ様のカウントダウンが始まった)


 歴史は繰り返される。


(死が)


 時間がやってくる。


(……あたしも様子を見に……)


 歩き出した途端、呼ばれた。


「テリー様」

「え?」


 声に反応して振り向くと、笑顔の男が立っていた。


「ご結婚おめでとうございます! キッド様との結婚が決まった心境をどうぞ!」


 ……。


(え?)


「テリー様!」


 横から男がボールペンを向けてくる。


「どうぞ、今のお気持ちを一言で伝えるなら!」

「えっ」

「さあ、テリー様、こちらを見てください!」

「え?」


 シャッターを切られる。


「ひゃっ!?」


 慌てて顔を隠す。


「テリー様、おめでとうございます!」

「キッド様の求婚、とてもロマンチックでございました!」

「お二人は知り合いだったんですか!?」

「一体いつからですか!?」


(え、何これ……?)


 あたしは俯いて、腕で顔を隠して、動けなくなる。


「あの……退いて、くださ……」

「キッド様とは恋人同士だったんですか!?」

「テリー・ベックス様、こちらを向いてください!」

「あの、やめ……」


 シャッターを切られる。


(ひっ)


 動けない。大人に囲まれて、逃げられない。


「あの」

「さあ、喜びのお言葉を!」

「ど、どいて、くださ……」

「キッド様のどういう所がお好きですか!?」

「いや、あの、だから……」


(り、リトルルビィ……!)


 捜すが、大人の足しか見えない。


(た、助け……!)


「失礼!」


 あたしの前に、影が立った。はっとして顔を上げると、見覚えのある大きな背中。


「ママ!」


 ママが凛々しく立っていた。囲む記者達を眺め、あたしに振り向いた。


「テリー!」

「ママ! ああ、助けに来てくれたのね!」


 抱き締める。


「ママ、大好き!」

「テリー!」


 ママがあたしを抱きしめ返した。


「よくやったわ!!」


 ママが勝利の笑みを浮かべた。


「よくぞ! 王子様のハートを射止めたわ!!」



 ……。



 あたしは黙った。


「これで、全部が安泰よ!!」


 ママはあたしを抱きしめる。


「テリーなら、やってくれるって信じてたわ! お前は本当に出来た娘よ! よくやったわ!!」


 あたしは黙る。ママが笑顔であたしを離し、記者達に振り向いた。


「どうも、皆様! 未来のプリンセスの母の、アーメンガードと申します! さあ、質問なら、私が答えましょう!!」


 たくさんのシャッターが切られる。ママは気持ちよさそうにシャッターの光を浴びる。あたしは黙って俯く。記者達が勢いよくママに質問する。ママの目がうっとりととろけてきた。


「……」


 あたしが黙ってると、ドレスが引っ張られた。


(ん)


 見下ろすと、四つん這いになったリトルルビィがあたしのドレスの裾を引っ張っていた。


「テリー、こっち」

「……ええ」


 あたしもしゃがみ、四つん這いになって大人達の足の隙間を潜って、抜け出した。立ち上がって、すぐさまリトルルビィに振り向く。


「リトルルビィ、スノウ様の様子が気になるけれど、今は逃げるわよ」

「任せて!」


 あたしの手を握る。


「一緒に逃げよう!」

「そういうことなら、私が逃がそう」


 ソフィアがあたしをマントで隠した。なるほど。こうやって隠れながら外に……。


「テリー」


 ソフィアがマントの中に屈み、あたしを見下ろした。


「このまま本当に逃げてしまおうか」

「ん?」

「私と遠くに行こう」


 手を握られる。


「キッド殿下に見つからないくらい、遠くに逃げよう?」

「聞こえてるけど」


 リトルルビィがソフィアを蹴った。マントが翻り、あたしが外に出る。


「私のテリーに何しようってのよ!」

「君のじゃない。私のテリーだ」

「私のよ!」

「私のだ」


(ああ、もういい! あたしは一人で逃げるわ!)


 階段を下り始めると、記者達がはっとした。


「テリー様、待って!」

「もう一枚お写真を!」

「っ」


 急いで階段を駆け下りる。一階に行くと、暴れる人々の波に巻き込まれる。


「げっ!」

「いやああああ!! キッド様ぁぁぁああ!!」

「嘘だと言ってぇええ!!」

「ちょ、失礼っ」

「押さないでよ!」

「こんなの夢よ!」

「絶望よ!」

「こんな世界いらない!」

「全員殺して私も死ぬ!」

「テリー・ベックスはどこだ!?」

「捜せ! 特ダネだ!」

「テリー・ベックスのせいよ!」

「誰よ! あのチビ!」

「びゃあああああ!! キッド様ぁぁあああ!!」

「君達落ち着いて……」

「うるせえ!」

「ふがっ!!」

「アリス、いつまでパンを食べてるの。移動するわよ」

「姉さん、これ美味しいわよ!」

「ふっ! みんな、落ち着きたまえ! お兄さんが君達を慰めて……」

「邪魔よ!」

「退け!」

「ぶはっ!」

「待てー! 怪盗パストリルー! 今日こそ貴様を逮捕するー!」

「ちょっと退いてよ!」

「キッド様がああああ!!」

「いやああああああ!!」


(ぐぅ……! 逃げられない!)


 人と人が混乱し、道を塞ぐ。あたしももみくちゃにされてしまう。


(ニクス、ニクスはどこに行ったの!?)


 周りを見ても、人、人、人。


(だ、誰か……!)


 あたしは手を伸ばす。





 誰か、助けて……!









「お姉ちゃん!」


 手を掴まれた。はっと目を見開くと、引っ張られる。人の群れから解放される。目の前には猫が入ったケースを持つメニーがいる。


「全力で走るよ!」


 メニーに手を引っ張られて、ようやく走り出す。階段を駆け下りる。大混乱する一階。向こうで、アメリが介抱されている。


「アメリアヌ! しっかりするんだ! アメリアヌ!」

「アメリィーーーーー!! いやーーーー!! 目を覚ましてぇーーー!! わたくしのアメリィィイイイイイイイイ!!!」


 レイチェルが嘆き悲しんでいるのを横目で見て、メニーと出口に走った。階段が続いている。メニーが走りながら叫んだ。


「ドロシー、揺れるよ!」

「にゃっ」


 ケースを抱きながらメニーが駆け下りる。あたしは引っ張られる。廊下。また階段。駆け下りる。ケースが揺れる。廊下。また階段。駆け下りる。あたしは引っ張られる。メニーが足を滑らせた。


「っ」


 メニーのガラスの靴が、片方だけ脱げた。


「あっ!」


 思わずあたしの足が止まると、メニーがあたしの手を引っ張った。


「お姉ちゃん! 早く!」

「でも、ガラスの靴が……!」

「そんなのいいから!」

「だけどっ!」


 メニーがもう片方のガラスの靴を脱いだ。ぽい。


「あっ! あんた何して……!」

「これでいいでしょ! 早く!」

「あっ……!」


 ガラスの靴を階段に残したまま、メニーがあたしを引っ張り、普段では考えられないほどの運動力を見せる。そして、二人で城の外に出て、橋を渡る。そこではたくさんの馬車が止まっている。馬達とのんびりしているロイを見つけて、メニーが走った。


「ロイ!」

「え?」


 メニーがあたしを無理矢理、馬車に詰め込んだ。


「出て!」

「え?」


 メニーがドロシーの入ったケースを中に押しこんだ。


「早く出て!」

「め、メニーお嬢様? 一体何が?」

「早く!」

「いや、あの」


 メニーが怒鳴った。


「出ろ!!」

「はいー!!」


 メニーが馬車に乗り込んだと同時に、馬が走り出す。道を駆けていく。北区域の森を駆けていく。車輪が激しく動く。体が揺れる。メニーの肩とぶつかる。


 あたし達は、無事に城を後にした。












「「……」」


 あたしとメニーが黙る。あたしの頭の中は、真っ白になっていて、言葉が出ない。


「……」

「……お姉ちゃん……」


 メニーがあたしを見た。


「大丈夫? 何もされてない?」

「……」

「怪我もないみたい」

「……」

「……えっと……」


 メニーがケースを覗いた。


「ドロシーも大丈夫?」

「にゃあ」

「ごめんね。すごく揺れたでしょ。でも、もう大丈夫だから」

「……」


 何が、大丈夫なの?


(一体、何があったの)


 頭を整理させて。あたしは深呼吸した。


(いち、あたしはキッドにプロポーズをされた)

(に、受け入れる形に持っていかれた)

(さん、スノウ様が倒れた)

(よん、写真を撮られた。記事に載るだろう)

(ご、ニクスはどこに行ったの)

(ろく、ソフィアにキスされそうになった)

(なな、リトルルビィがあたしを運命の人だと言っていた)

(はち、ママが王子様と結婚するあたしを見て喜んでた)

(きゅう、このドレスはキッドが用意したもの)

(じゅう、あたしの身に着けているものは、全て)


 キッドが、用意したもの。


「……」


 あたしは眉をひそめた。


「……」

「お姉ちゃん?」

「……き」

「え?」

「気持ち悪い」

「えっ」

「んぷっ」


 あたしが口を押さえたのを見て、メニーが窓に顔を突っ込んだ。


「ロイ! 止めて!」

「はいー!?」


 ロイが紐を引き、馬達が止まった。あたしは急いで、馬車から乱暴な足取りで下りた。


「お姉ちゃん!」


 森に駆けて行き、木の下にうずくまる。


「っ」


 ――どぼぼぼぼぼぼぼ!


「お姉ちゃん!」


 メニーが走ってきて、あたしの背中に手を置いた。


「げほっ! げほっ! げぼっっっ!」

「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」

「えほっ! げほげほっ! げほっ!」


 あたしは必死に息を吸うと、余計に吐き気が押し寄せ、再び体を力ませ、ぐっと拳を握った。


 ――ごぼぼぼ、どぼぼぼぼっ!!


 どんどん目が潤んでいく。


「お姉ちゃん、大丈夫だよ!」

「はぁっ! げほっ! おぼぼぼ! げほっ! げほっ!」

「お姉ちゃ……」

「げほっ! ごほっ! ごほっ! ごほっ!」

「お姉ちゃん、大丈夫。ゆっくり息して。じゃないと、過呼吸になるよ」

「ひっ! はっ! はっ! はっ!」

「お姉ちゃん、ゆっくり呼吸して」

「……はっ! はあっ! はあ!! はあ!! はあ!!」

「落ち着いて、お姉ちゃん、大丈夫だよ」

「はあ! はあ! はあ! はあ!」

「お姉ちゃん、お姉ちゃん」

「だめっ! いき、あっ、あだじ、息がっ! 出来ない!!」

「大丈夫だよ。お姉ちゃん」

「いきが、できない! できない! いきが、いきがっ!!」

「大丈夫、お姉ちゃん、大丈夫だから。一人じゃないよ。大丈夫」

「めにっ、いき、できない、いき、いきがっ!」


 メニーがあたしの背中を撫でる。


「大丈夫。大丈夫だから、深呼吸して」

「ひっ! はぁ! っはあ! はっ! ひっ! はあ!!」

「お姉ちゃん、大丈夫。もう大丈夫」


 メニーが言った。


「屋敷に帰れるよ」


 ――あたしの息が一瞬止まった。止まると、呼吸がしたくなって、すーう、と息を吸って、吐くことが出来た。肺に空気が入ってくる。入ってきたら、呼吸が出来るようになって、ゆっくりと息をして、脱力した。


「……帰る」


 掠れる声で、呟く。


「帰る」

「……そうだね。帰ろう」


 あたしはふらりと立ち上がる。


「……ん」


 メニーに支えられる。


「お姉ちゃん」

「……」

「帰ろう。サリアも待ってるから」

「……」

「素敵なドレスだと思ってたけど」


 メニーがあたしの手を引いた。


「毒入りだったね」


 二人で馬車に戻る。あたしが奥に入り、メニーが手前に入り、顔を覗かせた。


「ロイ、お姉ちゃんの具合が良くないの」

「へえ。そうでしたか。そいつは大変だ。お医者様をお呼びましょう」

「まずは帰らないと」

「かしこまりました」


 ロイが急いで馬を走らせる。車輪が動き始める。かたんと体が揺れる。ハンカチで口元を拭う。


(口紅取れた)


 可愛いと思ってつけたのに。


(キッドの奴)


 髪飾りもピアスも靴もドレスも、全部あいつのものだったなんて。


「……」


 指輪を外した。


「……」


 思いきり窓から投げてやる。メニーが横目で見た。


「……」


 メニーがケースの扉を開けた。


「ドロシー、出ておいで」


 ドロシーが出てきて、メニーを舐めた。


「お姉ちゃんを慰めてあげて」


 ドロシーがあたしの膝の上に来た。肉球を押される。


(……柔らかい……)


 あたしは窓を眺める。世界で一つだけの指輪は、もうどこにもない。













「お帰りなさいませ」


 サリアが一人、外で待っていた。


「モニカが黒いドレスを見て驚いておりましたので、話を聞いて推測してました。今夜着ていった物達が、あなたが買ってない物だとすれば……」


 ぼろぼろのあたしを見下ろす。


「帰ってくるのは、この時間帯だと」


 サリアが微笑んだ。


「お風呂の準備が整っております。さあ、行きましょう」


 あたしはサリアに顔を押し付けた。


「あら、いかがなさいました?」


 鼻から息を吸えば、サリアの匂いがして、胸が落ち着いた。


「テリー、お風呂へ」


 落ち着いたら、どうしてか、あたしの体が震え始める。


「早くそんなドレス、脱いでしまいなさい」


 サリアがあたしの背中を撫でた。


「また嫌な思いをされたようですね」


 頭を撫でる。


「大丈夫。さあ、行きましょう」

「……サリア」

「メニーお嬢様、大丈夫です。テリーは、ちょっと疲れただけなのですから」


 あたしが流す涙で、サリアの肩が濡れていた。



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