義妹
遅れてすみませんしたァ!
訂正しました。この度は調子に乗ってすみませんしたァ!<(_ _)>
今の時間は20:00です。今日は妹が珍しく早めに帰ってきているようで、妹の靴がありました。
奥に進めば、妹がソファで難しそうな顔をして座っていた。今日で妹と会うのが最後だと思うと悲しくなる。
そんじゃいってみよっか。
エントリーナンバーfour!
小さい頃は可愛くてよく俺に懐いて、本当の妹のように育ててきた。灰色な髪色に、ふわふわのショートカットに、華奢な体。まるで宝石のように反射する瞳に、まだ幼さの残った可愛らしい顔立ちに反し、中学生になってから口が悪くなり、俺にも反抗的な態度になって、口喧嘩も多くなった。
それでも仲はいいほうだった。
龙 樱花
義妹の名前だ。
昔、親父の知り合いの極道だかなんだか知らんが、その頭が命を狙われてるとか何とか、娘には普通に生きて欲しいとかなんとかで、うちが預かった。簡単に言えば親父が勝手に引き取ったのだ。俺の家はそこそこの名家らしい。詳しくは聞いてないが、祖先が大名かどっかの豪族だったとか、親父はいつもはぐらかすし、結局何も教えて貰えず親父は樱花を引き取って三年後に他界しちまった。
おっと、話が逸れてしまったが本題に入ろう。義妹を寝取ったのは、同じクラスのクソイケメン男子
藤井 隆二
毎度お馴染みイケメン充実野郎。あと愛人とか以下略
ちなみに言わずもがなビデオレターが送られてきた··········と言うとでも思ったか腑抜けがァ!いや、ビデオレターは届いたよ?なんか親友と見るのが当たり前みたいになってきたし。もうここまでくると涙しかねぇよ。
まぁ一番最初に妹が藤井にNTRてるのを知ったのは、遅く帰るはずだったのが、たまたま早く帰ってきて、俺の部屋からなんか声が聞こえるから見て見りゃァ、俺の部屋で宜しくヤってるではありませんか。
吐き気が止まらないとはこのことを身をもって知ったよ。俺はそれを見て家を出て親友の家に逃げ込んで、親友の家のトイレで何度も、何度も何度も何度も俺は吐いた。中身がなくなろうと、吐き気は止まることはなく、胃酸だけになっても吐くことがやめられなかった。
なんでみんな女を道具みたいに扱うクソ野郎なんだよ。何?ドMなの?マゾなの?
相変わらず親友は俺を抱きしめて慰めてくれた。その後にビデオレターも見るはめになって二重できつい。て言うか俺の部屋で妹がヤってたせいで、自分の部屋に戻る度に妹と隆二がやってる時の記憶がフラッシュバックされて今じゃリビングのソファで毎日寝てる。
ちなみに妹普通にレイ○されたらしく、隆二本人曰く、「あんな可愛い娘ほっとく方がおかしいでしょ?」
んー、とりあえず殺す。
そしてそんなクソ野郎をなんで妹は好きになったのか、俺は本当に謎だ。まぁ本人が良いならいいんじゃないか?俺はもうこれ以上妹があんなクズと一緒にいるところ見てたらマジでおかしくなるわ。
「あ、お兄ちゃんお帰り」
「··········あぁ」
····················『お帰り』って言われたの、いつぶりだろ··········。
「きょ、今日はお兄ちゃんに話があってさ」
「あぁ、俺も話があるんだ。先に俺からでもいいか?」
「··········いいよ」
妹はどこか言いにくそうにしている。さしずめ彼氏ができたからもう話しかけないでとか、これからは彼氏のところで一緒に暮らすとか、そう言うNTR定番のセリフだろう。
そんなこたァわかってんだよ。だから俺から先言わせてもらうことにするわ。
「俺、今日で家を出る」
「·········え?」
「ん?どうした、何日か前に言ってあったはずだが?」
おいおい、なんでそんなに驚いてんだよ。まさか俺の話聞いてなかったのかよ。それとも頭の中隆二でいっぱいで俺の話なんて全く入ってこなかったかぁ?
「····················きいてない」
「そっかァ。まぁ俺がいる時以外はいつも隆二と一緒にヤりまくってるもんな」
「!?なんで、なんでお兄ちゃんが·············」
「ビデオレター送られたり、俺の部屋でヤってりゃァわかるわ」
「っ·····。」
「いやぁ樱花、悪かったな。料理は下手で、短小で、鈍感で、ブスで、キモくて、ろくに家事もできない出来損ないの兄で」
「そ、それは違くて·············隆二に言えって·····」
「のわりにはお前もノリノリだったな」
「····················」
いつからだったか。義妹を一人の女としてみるようになったのは···············。
あぁ、確か前にテレビで人気アイドルとその義兄が結婚したってニュースを見てからだっけ。最初は義理とは言え兄妹で結婚なんて驚いた。
でも、それと同時に、義妹が俺の事をどう思ってるか気になるようになった。
そうして俺が義妹を意識していると、いつの日か義妹は俺のこと好きなんじゃないかとか思うようになった。
義妹がこんな出来損ないの兄を好きになるはずないのにな。
「····················やだ」
「すまんな。これは決めたことだ。明日には俺の代わりの人が来る。何、心配するな。お前の本当の母親と父親さんだ···············まぁ極道だけど」
「やだ!」
「···············すまん」
俺だってお前と一緒に暮らしてぇよ?てめぇのこと襲った隆二とかいう調子に乗ったクソガキを血祭りにあげて血族全員を地獄に叩き落としてありてぇよ?
でもな、これはお前のためなんだよ。樱花。
そんなに泣くなよ。そろそろお前だって血の繋がらない他人が家にいたら鬱陶しいだろ?
それに、本当の兄貴でもないのに本当の兄貴みたいに振舞ってる俺がウザったらしかったんだろ?ちょうどいいじゃねぇか。
「う、ぅゥっ、ごめんなざい、ごめんなざい!お兄ちゃんに酷いことばっかり言ってごめんなざい!」
「····················」
だからなんで泣くんだよ。
邪魔なやつが目の前から消えて、本当の家族にも会えて、お前が好きな奴と(いろいろ問題しかなくて、正直ドラム缶に詰めて海に沈めてやりたいけど)一緒にいれて、何が不満なんだよ。
義妹は、手では拭いきれないほどの大粒の涙を流しながら、ひたすら謝り続けた。
「じゃぁな。ほとんどの荷物は部屋に置いてくから、好きに使ってくれ。邪魔だったら勝手に捨ててくれて構わん」
「やだ!お願い、待って!」
そして俺は、そんな義妹から逃げるように家を出た。
本当なら残りの荷物を持ってから家を出る予定だっが、俺は義妹の泣く姿を見ていると、胸の奥の黒いものが疼いておかしくなりそうだった。
俺は家を出た直後、思いっきり走った。真っ暗な夜道を、右も左もわからぬまま、走り続けた。後ろからは何も聞こえない。
それでも、俺は"何か"から逃げるように走り続けた。
目が熱い。
上手く息が吸えない。
叫びたいのに声が喉で詰まる。
目の前が滲む。
目の前が見えない。きっと雨が降っていて、水が目に入ったんだ。
俺は目を拭う。しかし目の前が見えない。
また目を拭う。まだ前が見えない。
再び目を拭う。いつまでたっても目の前が見えない。
俺はどこだか分からない場所で、今自分が一体どこにいるかも分からない場所で、俺はひたすら目を拭い続けた。
いつまでたっても雨の水が吹き取れない。
今日は豪雨なのかな?ははっ、傘を持ってくるべきだった。
俺はその場で尻もちをついて、背中にある何かにもたれかかった。
「···············やっと僕と一緒に行く気になりましたか?」
「···············」
気づけばそこに、赤い和傘に甚平を着た男がいた。
「僕の家、きっと大和も気にいるよ」
「···············あぁ」
その声はよく聞きなれた、俺の親友の声だった。
親友は俺の目の前にゆっくりと手を差し伸べ、その手を今の俺がこばめるはずもなく───────
ディー=トゥイリン
■身長:156cm
■得意なこと:家事、裁縫、料理、合気道
■状態:うつ病
■必ずやること:大和の服の匂いを嗅ぐ
■好き:大和、はちみつ、クッキー、お酒(エルフは10歳からお酒が飲めます)(※エルフは肺が弱いのでタバコが吸えません)
■嫌い:タバコ、肉
■見た目:身長は普通だが、最近胸が大きいことがコンプレックス。髪は腰よりも下まで伸ばしており、瞳は緑色。
心の色が黒いのは穢れの証。その色はエルフに忌み嫌われ、視界に入れることすら嫌悪する。
昔はエルフが心を黒くすれば即処刑。そのレベルで心の色はエルフにとって重要だった。
エルフは性欲が異常なほど高い。しかし、それは女性に限り、アグダディアのように、男性のエルフで性欲が高いものは珍しい(※ちなみに大和の方が性欲も息子の大きさも普通に上)。
エルフは好意を持つ者の匂いを嗅ぐと、すぐに発情してしまう(発情期に限る)。
しかし、その者の汗の匂いや、精の匂いは特にすごく、即発情していまう。(どんな時でも)
ちなみにアグダディアと行為に及んでいた時は必ず大和の匂いを嗅いでからだったため、アグダディア自体もディーが自分のテクニックで快楽堕ちさせたと勘違いしているが、実は大和の匂いを嗅いでいないで行為に及んでも、それはただ痛いだけである。
エルフにとって好意を寄せた相手の服や体臭を嗅ぐことは恥ずかしいことではない。それてどころかエルフの中では普通だ。なんの恥ずべきことでもないが、人間からしたらそれは完全な匂い○ェチである。
そういえばアグダディアがディーに睡眠薬を飲ませた日、それはディーが大和に告白をしようと覚悟を決めて呼び出した日だった。
なぜアグダディアはディーが告白する日に襲ったんだろうね?知ってか、それとも知らずか、元々彼は彼女を幼少期から知っており、彼女以外の女性とは平気で行為に及んだくせに、なぜ彼女だけ今になって襲ったんだろうね?気まぐれか、それとも意図してやったことか、どちらにせよ、もしもディーが大和に告白していたら···············この話はやめよう。もしもはない。この世界にもしもは存在しない。
そう言う世界なのだから。
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