欲望
まえがきは割愛させていただきます。
本編が短いので、本編のみでお楽しみください。
ぼくは夢を見た
未来のぼくが ベッドに横たわり
隣りのアンドロイドがこうつぶやいた
携帯電話が欲しいのです
それを聞いたぼくはこう返した
そうだな 電話は必要だな
アンドロイドは夢を見るのか?
未来のアンドロイドは 工場で横並び
隣りの人間がこうつぶやく
手堅い平和がほしいのだ
それを聞いたアンドロイドはこう返すのだろう
そうですね 対話が必要です
人間は いつまで 何でも欲するのか
アンドロイドは いつかは 何かを欲するのか
そして その先に 待つものは 繁栄か それとも絶望か
知恵の実を食べた人間
命の実を食べたアンドロイド
手を取り合うか 袂を別つか
テキスト 音声 映像
全てが 学習材料
全てが 判断材料
今 ぼくらの残す記録を見て 世界の記録を見て
ぼくらは 人類を 誇らしいと感じるだろうか
本当に欲すべきものは何か
本当に進むべき道はどの方向か
これからも 迷い 考え 歩き続けよう
そう思う
迷い 考え 歩き続けよう
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実は本当に最初に書いている夢を見ました。
それは本当に奇妙な夢でした。
未来のアンドロイドなら携帯機能なんて内蔵されているだろうに。(笑)
まあ、そんなことは置いておいて。
こんな夢を見たのも、最近AIの強化学習に関しての勉強をしているから
なのかもしれませんが、明らかにそのAIには欲求があるように感じられて、
嬉しくもあり、恐ろしくもありました。
強化学習というのは、簡単に言うと、AIに報酬系を付け加えることで、
AIにより良い回答を自発的に導き出させるという学習方法であり、
AIの自立性を促す技術です。
まあ、その報酬の与え方、報酬を算出する関数などが重要で
実はそこはまだまだ未開状態。
ですが、その技術が出来上がった際には一気にAIは加速して学習を
進めることでしょう。
そうなった時に、今の世界情勢をみたらどう思うか。
我々はどうあるべきなのかを今一度考える必要があるのかも知れないなと
その夢を通して思いました。
本編の最後にあとがきを載せております。
読んでいただき、ありがとうございました。




