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ショートショート6月~

亀とウサギ

作者: たかさば
掲載日:2020/06/05

毎朝公園にウォーキングに行っている。


行きのコンビニでおにぎりとお茶を買って、ベンチで食べて、ぐるっと一回りして帰ってくるのだが。


いつも座るベンチに腰を下ろすと、目の前におかしな物体が見えた。


なんだ?


目の悪い私が、目を凝らすと…動いてる!!


怪しいやつだ、近寄ってみてみると…亀!!!


この公園には、でっかい池が二箇所あるのだが、そこに亀が多数生息している。


そこから逃げ出してきた?


いやしかし池とこの場所は結構離れてるんだよね。


距離にしておよそ150メートルほど。


この亀の歩みで、150メートルを闊歩してきたと?!


…いったいいつから歩み始めたというんだ!!!


亀はただ一心不乱に、私の横を通り過ぎていく。


君の行く先に…水辺は…ない!!!


どうしよう、迷ってるのか?


まさか、ウサギと競争でもしているとか?!


…この先に、小高い丘がある!!しかも一本松もあるぞ!!!


周りを見渡すも、ウサギの姿はない。


一本松を越えた先は、コンクリートの住宅街だ。


うおお、どうする!!


私は、亀を持ち上げて、念のために一本松の下に持っていった。


足をじたばたする亀。


ズルはしないと誓ったとでも言っているのか。


あいにくだな、私は亀の言葉が分からない。


一本松の下に行くと…。


おや。


先客がいらっしゃる。


ピンク色のTシャツのおじさん。


この人ウサギじゃないよねえ。


「なにそれ、何で亀もってんの!!」


笑われた。


「いや、なんか落ちてたから。」


「あはは!面白い人だね!!」


面白い人扱いされた。


おじさんは颯爽とジョギングをするため、駆けていったのだけれど。


「あ。」


その背中には、ウサギのロゴが、ついていたのだった。


私は一本松から200メートル亀を持って、池の前まで移動した。


池の手前に亀を置くと、のそのそと水の中に入っていった。


私は揺れる水面を見ながら、池の前のベンチに腰掛けて、少々遅くなった朝ご飯のおにぎりにかぶりついた。


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― 新着の感想 ―
[良い点] やさしい。カメを持ち上げるなんて。 自分ならスルーするかもしれないし、助けるかもしれない。 [気になる点] カメ持って200メートル歩くの大変でしょう。
2020/06/05 20:00 退会済み
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