表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/381

法王庁のもくろみ

「それと、メリッサの『調整』は? 完了してるの?」

「この72時間で全てのデータが正常値を示しています。メンタル・バイタル共に異常ありません」

 

 ふむ、悪くはない。

 話を聞く限りは。


 でも、あの少女は、モルガナのクローンなのだ。


 「ただし実戦投入はまだなんでしょ? で、本番で最終調整……?」

 

 カーラが黙ったので、私は少し意地悪過ぎたかと反省する。

 いや、AIなのは分かっているのだけれど。


「当初の予測よりも作戦対象の動きが早く、シュミレーションによる訓練を行う事ができませんでした。貴女との順化訓練を優先させるべきという判断を下したのは私です」


 私は下唇を噛んだ。


「……つまり時間がない、という事ね?」

「今回は精度よりも早さに重点を置いた作戦です」


 モノは言いようである。


「その相手っていうのは、もしかして……」


 私の嫌な予感は、だいたい外れない。


 どうやら、法王庁は私とメリッサを近々どこかの狂集団に二人で突撃させる気なのだ。

 そしてその予想が当たっているならば、その相手は----。


「トゥーレ協会、懐かしいだろ?」


 唐突に割り込んで来た声が、私の眉間に立皺を刻ませた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ