表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/381

特別機密事項

「はい。オリジナル体であるモルガナと比較した場合……」

 不意に流暢だった声が途切れた。


「申し訳ありません、ここから先は法王庁法典第938条2項及び法王命令第904号により定められた特別機密事項となりますので管理者コードもしくは」


 親しみやすさが嘘のように消え、取り付く島も感じさせない冷たい口調に変わった事で、どうやら触れてはいけない部分に触れてしまったようだと気付き、私は対話からの離脱を早々に決める。


「とりあえず分かったわ、ありがとう」

「ご協力ありがとうございます。続けてのご質問がないようですので、アプリケーションを終了いたします」


 数秒前の豹変などなかったかのような明るい声でそう言い、AIはタワーのどこかへ帰って行った。


 背中に変な汗を掻いている事に気付いたのは、機械室(放棄された法王庁地下のラボや現在稼働しているらしいメリッサの居たラボと混同しそうなので、今後はそう呼ぼうと思う)を出た後だった。


(メリッサがモルガナのネオテニーであるというのは分かった……でも、何かが引っ掛かる……)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ