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戸惑い

「何も企んでなんかないわよ」

「そうか? そう言う割にはここしばらくカラスをほったらかしにして一人でゴソゴソしてるな……今だってここに来る前に台所に閉じ込めてるだろうが!」


 やはり、カーラβからはリアルタイムで私達の行動に関するデータが送られているのだ。

 十分予測していたとはいえ、気持ちの良いものではない。

 

「台所の充電器にいるのを忘れてドアを閉めちゃっただけよ……そもそもドアは全部カーラとリンクして自動で開閉できるようになってるじゃないの」


 見られて困るような行動は特にしてはいないつもりだが、一つだけ見せていないものがあった事を思い出し、反論しながら私は掌に変な汗が滲むのを感じる。


(アレの時だけは台所で寸胴鍋を被せてるんだけど……バレ……てない……?)


 他意はないのだが、キスはキスなので、メリッサの食事の時間だけは多少我慢してもらうようカーラβにはお願いをしたのだ。


(ちゃんと了承を取ってやってる事だし……まぁ、多少はね……?)


 そこで私は気付いた。


(……あれ?)


 監視役であり、その気になれば一人(一羽)で出て来られるのに、カーラはどうして黙って台所で待機してるのだろうか?


「……おかしい、正常に動いてる」

「あのね、いくら何でも壊したりしてないからね?」


 ノートパソコンのこちら側と向こう側で、しばらく私達は沈黙する。


「あのカラスめ……私は可能な限り張り付いてクソ魔女共を見張るようにと指示していたんだが……」

「……声に出てるわよ」


 もう一度、沈黙が流れた。 

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