94 新たな製品の商談
1年6月6日
ふぁ~よく寝た。ブリタニアはまだ寝ている。
昨日のお返しで起きるまで寝顔を見ていよう。
僕のお嫁さん、寝顔も可愛いし美しい。
本当に素敵だなぁ……と思っていたら起きて目が合った。
「私の寝顔を見ていたの?恥ずかしいわ」
「昨日のお返しでね。可愛いし美しくて素敵だなと思ったよ」
「少し恥ずかしいけど最高の褒め言葉だわ」
「そろそろ準備して城に行こうか」
「そうね!」
ゲートで城に行く。
「ウィンドウちゃん、アクアオーラちゃんおはよう」
「2人ともおはよう」
「「おはようございます!」」
「マスター、先程エイドさんが来て『文房具店は完成した。きっと驚くはずだ』と言っていました」
「おー!それは楽しみだ!」
「私も見たいわ」
「それからマスター、ルビーさんから『コーネリウスさんにトイレ等の使い方は教えました』と伝言がありました」
「分かった。ありがとう。助かるよ」
「はい!」
「ところでマスター?リネン担当のエテルノから『ゆうべはお楽しみでしたね』と情報共有がありました。アクアオーラには何の事か分かりませんが……」
「リネン担当のエテルノなんていたっけ?」
「私がお願いしたのよ」
「そうなの?」
「お、王族なら当たり前よ。日中は仕事だし復帰してからのあなたの愛が激しいから頼んだの」
「そりゃ心配とご迷惑と孤独な思いをさせた分は取り返さないとって思ってね」
「わ、わかっているわよ。リネン担当のエテルノにそんな情報共有はしないようにプライバシーよと伝えておいて」
「わ、分かりました!」
「そ、それじゃ行くわよ」
「可愛いな僕のお嫁さんは」
「ありがとう!」
「それじゃゲートを開くね」
ゲートで新しいお店の前に来た。
おぉ、すごい日本の文房具店みたいだ。
いいセンスだ。
「それじゃ店内に入ろうか」
「え、えぇ」
店内は賑わっているが混乱はしていない。うん、新しくお店を作ってよかった。
お店の店員さんにコーネリウスさんがいるか聞こう。
「すみません。コーネリウスさんはいますか?」
「こ、国王陛下!」
「あ、本当だ国王陛下だわ」
「王妃陛下も一緒にいるわ」
「皆さん、お買い物中にお邪魔しますね」
「とんでもありません!」と皆に揃って言われた。
うん、やっぱり愛されているのかな?良い気分だ。
「あ、失礼しました。店長ですね。ご案内致します」
「はい、お願いします」
コーネリウスさんは奥の倉庫にいた。
「店長、国王陛下がいらっしゃいました」
「こ、国王陛下!この度はありがとうございます!……ですが本当に無料で良いんですか?」
「はい、構いません。今後も扱う商品が増える事を考えて私も十分に利益を得られますから」
「ありがとうございます!ささ、会議室へどうぞ」
コーネリウスさんに付いて行って会議室へ入る。
ソファーに座るように案内されたのでブリタニアと2人並んで座る。
「この度はどうされましたか?」
「ルビーは役に立っていますか?」
「はい、それはもう大助かりです」
「それは良かったです。今日は新しい商品をお願いしたく参りました」
「カレンダーと画鋲、画鋲抜きでしょうか?」
「話が早くて助かります」
「壁掛けカレンダーは1,000円でお願いします」
「それでは仕入れ値750円でどうでしょうか?」
「はい。問題ありません」
「置くタイプのカレンダーは800円でお願いします」
「それでは600円でどうでしょうか」
「はい。十分です」
「ありがとうございます」
「次は日めくりカレンダーですね。こちらも1,000円でお願いします」
「それではこちらも仕入れ値750円でお願いします」
「はい」
「画鋲は500本入りで500円です」
「それでは375円でお願いします」
「はい。大丈夫です」
「画鋲抜きは400円です」
「それでは300円でお願いします」
「はい」
「それから頭が木製の画鋲17本を500円でお願いします」
「それでは375円でお願いします……ところでこれは」
「はい、ダルマ型画鋲と言いまして持ちやすく、落ちても針が上に向かないように木製の頭部をこのようなだるま型にした商品です。持ちやすい形状なので抜き差しがしやすいと思います」
「なるほど。確かに言われてみるとこちらの方が便利ですね」
「ありがとうございます」
「私どもとしても豊富な便利な商品を扱えて助かります。ありがとうございます」
「ところで2号店、3号店の件なのですがどうでしょうか?」
「店長候補の従業員はいますがまだ資金が難しい状況ですね」
「近々、お金を貸す銀行を開業する予定でして返済プランを分かりやすくご案内出来るようにするつもりです。もしよろしければそちらもご検討ください」
「それは助かります。確実に儲けられると分かっているのですぐに返済出来ると思いますので検討させていただきます」
「はい、開業する予定の銀行は住宅ローンという形なのですがこのように2階が住宅なら対象としようと思っております。少しでも国民の生活を豊かに出来たらと色々と考えていますので、今後ともよろしくお願い致します」
「こちらこそよろしくお願い致します。私は国王陛下と出会えて幸運です。こんなに確実に儲かる話はそうはありませんから」
「それはコーネリウスさんが住民から信頼されるよう努力してきた結果ですよ」
「ありがとうございます」
「それでは私はそろそろ失礼致します」
「はい。今後ともよろしくお願い致します」
お店から出た。
「どうだった?」
「木製の画鋲は初耳だったわ」
「あぁ、エイドに画鋲の工場を作る際にこういうのも出来ないかと相談したら同じ工場で作れるようにしてくれたんだよ」
「そうだったのね。あなたは色々と考えているのね」
「まぁ一応国王ですから考えますよ。エテルノのお蔭で国の運営にそれほど資金は要らないけどね。税金をあまり取っていない分は自分達の生活の為にもお金を稼ぐ方法を考えてるわけですよ。創造神様のお蔭もあり国の運営が出来ているけど自立出来るように努力はしたいからね」
「貿易は考えていないの?」
「もちろん考えているけどまずは国内からだね。それじゃゲートで帰りますか」
「うん!」
僕達はゲートで城に帰った。





