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867 女体化潜入が発覚!?事件発生?

 地球:202X年11月7日

 火星:1年5月29日


 トイレに到着した。

 少し遠回りした為、神崎くろえ先生やまつり達とすれ違う事はなかった。

 ちなみに入ったのは女子トイレだ。ぼたんに中に誰もいない事を確認してもらってから入った。

 はぁ。今は女の子とは言え、中身は男だからね。普通に犯罪だよなぁ。


「ヒカリ、一度、天界に行くんでしょ?私は手を洗いながらここで見張っているわ。個室に入って行ってきなさい」


「うん、ありがとう」


 僕はそう言うと個室に入って鍵をかけた。そして住居用プライベートエリアに移動した。


 さて違うデザインの超幸運の指輪を創ろう!神力がどれくらいあるか分からんけど、多分、大丈夫だろう。

 僕は急ぎイメージして超幸運の指輪を生み出し、左手の薬指につけた。さて戻ろう。


「……ヒカリ、早かったわね。大丈夫よ」


 僕は個室から出た。


「ローラ、待っててくれてありがとう。行こうか」


「良いのよ。ただし、この借りは高くつくわよ」


「僕は何をすれば良いのかな?」


「とりあえず私との時間を倍の4時間にしてもらおうかな?」


「それ『とりあえず』って事はまだあるの?」


「うーん?考えておくわね」


「お手柔らかにお願いします」


「さて行くわよ」


「はーい」


 僕たちは皆がいる場所に戻った。


「あっ!ヒカリとローラおかえり」


「ブリタニア、ただいま」


「私もただいま」


「お~!2人ともおかえりなさい!どこ行ってたんですか?」


「くろえ先生、少々、お花を摘みに行っていました」


「ヒカリさん、そうなんですか?すれ違いませんでしたが?」


「あー。店内を見たくて遠回りしていたんです」


「なるほど。そうですか……ジーパンのチャックが開いていますよ?」


「へっ!?あっ!す、すみませんっ……!」


 …………ん?開いてないぞ?


「失礼。失礼ついでに先に謝っておきますね。間違っていたらすみません」


「ん……?」


「あなた、男性じゃないですか?」


「ひゃいっ!?」


 何でバレたの!?


「い、いいえ……違いますよ。た、確かに胸は無いですけど。し、失礼ですよ!それに女の子だって、ジーパンのチャックを閉め忘れる事もあるじゃないですか。恥ずかしいですが、何でしたら一緒にトイレに行って見せましょうか?」


「あー。ごめんなさい。違ったんですね。失礼しました」


「何でそう思ったんですか!?む、胸ですか!ぺったんだからですか!?」


「い、いえ。面倒なタイプのオタクくんだと思ったら、何となくあなたから男性の雰囲気を感じてですね……」


「面倒なタイプのオタクくんって何ですかそれ!?しかも男性の雰囲気って失礼過ぎます!私、先生の大ファンだったのに残念です」


「あっしまった。ご、ごめんなさい!」


 先生には申し訳ないけど利用させてもらおう。はぁ……我ながら最低だなぁ。


「私、この後、皆でランジェリーショップに行く予定でしたけど、気分が悪くなったので帰ります!」


「えっ!ちょっと待ってください。ごめんなさい。許して」


「分かりました。許します。ですが今日はそういう気分になれないので帰ります。また今度、お会いできたら遊びに行きましょう」


「それ、社交辞令じゃないですかー!2度と遊びに行けないタイプですよね?」


「それじゃ今度、お会いして遊ぶ時はお寿司か焼き肉を奢ってくださいね?」


「は、はい!奢ります!って今日は駄目ですか?」


「ごめんなさい。今日は帰ります。大丈夫です。ましろさんに言えばまた会えますから」


「それじゃ今日は私も帰ろうかなぁ?」


「ちょっと待ってください!ローラさんまで帰らないでくださいよー!今日は解散の流れになるじゃないですかー!」


「ローラさん、今日は私の分まで楽しんで来てください。楽しい空気をぶち壊してごめんなさい」


「ヒカリさんがそこまで言うなら仕方ないですね」


「楽しい空気をぶち壊したのは私ですからぁ!謝らないでくださいよー!」


「どうしたの?くろえママ?」


「ましろちゃーん!ごめんなさい!実は……」


「プッ!アハハハハハハハハ……」


「ましろちゃん!笑い事じゃないよ~!」


「……いや、くろえママ、ゴメン、ゴメン。ヒカリも意地悪だなぁ。恥ずかしいからってママのせいにしなくても良いのに」


「え!?ましろちゃん?どういう事?」


「ヒカリは今日、例の日みたいでね。くろえママ達がお手洗いに行っている間に『今日は気分が悪いから帰る』って言ってたのよ」


 ふぇっ!?例の日って女の子の例の日だよね?


「ヒカリさーん!そうならそうって言ってくださいよー!って初対面だから言いにくいか」


「ぷっふふふふ……」


「ローラさん?私は真面目に気分が悪いので笑い事じゃないですよ?」


「こ、これは失礼。ぷっふふ……」


「ヒカリさん大丈夫?気分が悪いなら無理せずに帰った方が良いですよ」


 うわぁ……これはこれで心が痛い。


「だ、大丈夫です。せっかく来たので店内は見て回りたいですから。くろえ先生、騙してごめんなさい」


 本当に申し訳なさすぎて、人として恥ずかしく穴があったら入りたい。


「良いんですよ。是非また今度、遊びましょう?その時は奢りますからね。先程のお詫びも含めてです」


「いえ、本当にお気になさらないでください」


「いーやーでーすー!約束をしておかないと、もう2度と会えない気がしますからね」


「分かりました。よろしくお願い致します」


「はい!」


 そんな話をしていたら全員、用が済んだみたいだ。全員、集合した。

 そして、一通り店内を歩き回り、展示物とか色々と見て楽しんだら丁度いい時間になった。


 皆で店から出て、既に店の前で並んでいるハロライブファンを遠くから少しだけ見た。

 そして、そこから僕1人で帰ろうと思ったら皆、駅まで僕を送ってくれる事になった。皆、優しすぎるだろ。

 今は駅前交差点で信号待ちをしている。


「いやぁ~。私、お友達が増えたし、来て良かったわー!」


 神崎くろえ先生が楽しそうで僕も嬉しいよ。何か恥ずかしいから言わないけど。


「「あぶないっ!」」


「光一さん!」


「えっ?」


 ウィンドウとアクアオーラが「危ない」と言って、イブが僕の名前を呼んだから「えっ?」と間抜けな声が出た。

 しかし、身体は無意識に動き思考を魔法でクロックアップ。景色がスローモーションになった。

 僕と紗也華、くろえ先生は信号待ちの列の先頭に立っている。皆と会話する為に交差点を背にしてね。僕から見て左側が紗也華、右側が神崎くろえ先生だ。

 だから、僕は後ろを振り返って交差点を見た。すると大きな乗用車が真っ直ぐこっちに向かっている。それも凄いスピードだ。

 あーまるでミサイルだなぁ。はぁ……何でこっちに突っ込んで来るかなぁ?アクセルとブレーキの踏み間違い?冗談キツイぜ。


「エアークッション!」


 皆から1歩前に出ると共に、魔法で周辺の空気を圧縮させ、クッションの様な装甲を僕の前面に展開した。

 これで紗也華と神崎くろえ先生も守れるだろう等と考えていたら大きな乗用車……ワゴン車が空気の装甲とぶつかった。


(キュィィイイン)


 ワゴン車が空気の装甲とぶつかった音かな?甲高い音が辺りに響いた。

 運転手の男と目が合った。驚いた顔をしているが、あの顔は過失ではないわ。故意ですわ。

 現にブレーキを踏むどころかアクセルを踏み続けているし。はぁ……まぁた事件?日本、治安悪すぎるだろ!

 横を見ると紗也華はポカーン。神崎くろえ先生もポカーンとしている。うん、気持ちは分かるけど逃げてもらえるかな?


 ほーら。運転手の男が車から降りて来た。そしてどこからか刃物を取り出し走り出した。進行方向は神崎くろえ先生。

 おいっ!狙うなら先頭にいる僕を狙えや!女性を狙うとは超最低な男だ!

 どうやらオートマ車みたいだ。クリープ現象で動き続けている。めんどくせー。横に倒そう。


 そしてテレポート。神崎くろえ先生の前に移動して、先生と男の間に入る。

 追加で魔法を出す余裕はないけど、耐久力ステータスにより、刃物が刺さる事はないだろう。


(グゥサッ)


「はぃい?」


 な、何で?刃物が皮膚で一瞬、止まったと思ったら……刺さった。というか背中まで貫通した……だと?いてぇ!

 あっぶねぇ。腹で良かった。いや、良くないけどさ。心臓だったら死んでるで。


 というかさぁ……誰に言えば良いのか分からんけど1つ文句を言いたい!神以外の攻撃は効かないはずでしょ!?

 ……え?テレポートして自ら刺さりに行っただろって?これも自分で自分を攻撃した判定になるの?

 つまり神が神を攻撃した判定。前回の電車と同じく、自ら飛び込んだからダメージを受けたって?はい!クソゲー決定!

 人生なんてクソゲーだぁ!耐久力ステータスも仕事しないし最悪!幸運ステータスも仕事してないよね?

 いつもの指輪なら常に身体の表面に防御結界を張っているからね。こうなる事はなかった!やっぱりクソゲー!


 ちょ、待てよ!刃物を抜こうとすんな!今、抜いたら文字通り「出血大サービス」になんだろうが!ふざけんな!

 ハッ!この匂い、そして横転した車から続々と漏れる液体。ガソリン!?何で!?横転しただけで何で漏れてんの?


「「うーごーくーなぁー!」」


((カチャッ))


 おいおい!今の声、スローモーションで分かりにくいけど、うちの警備員ちゃんだよね?そしてあの独特の金属音は……。

 やっぱりだぁ!いつの間にか前まで移動して来て、犯人を両サイドから挟んで拳銃を構えてるぅ!

 お前らが動くなじゃーい!今、撃ったら爆発するわ!まずは、犯人をスリープで眠らせて、クロックアップを解除。

 犯人が倒れる際に刃物を抜かれたりしないように注意。あー忙しい!


「スリープ。そして撃つな!ガソリンが漏れてんだぞ!とりあえず車の周囲に結界魔法発動!」


 神崎くろえ先生は無事かな?後ろを振り向くと……驚いて腰を抜かしている上、座っている周辺に水溜りが出来ている。

 そりゃそうだよね。気持ちは分かるわ。クリーン魔法で水分や汚れを取り除いて、ヒールで回復だな。後は風魔法のウィンドで空気中のガソリンを飛ばそう。


「クリーン、ヒール、ウィンド」


(ドォーーンッ)


 うわっ!ビックリしたぁ!車のある結界内で爆発が起こった。


「うっ……ケホッ、ケホッ……ボエェッ」


 僕は膝から崩れ落ちると咳き込み、大量に吐血した。あー。これ内蔵がやられてますわー。

 ん?音が……いや、耳がおかしいのかな?遠くから僕を呼ぶ声が聞こえる気がするけど分からない。誰だろう?

 はぁ……これはアレだな。また気を失うパターンだ。

 だけど、ちょっと待ってくれ。今、自分の姿は女体化したままなのかが問題だぞ!

 おい、自分よ。もっと頑張れ!……だめだ、視界がぼやけて集中も出来ない。


「イ、イブ…あと……処理は…たの……ん…だ」


 僕は意識を失った。


 ~紗也華の視点~


 光一が吐血した。アレは非常にマズイ。


「光一!」


 私は思わず「ヒカリ」ではなく「光一」と呼んでしまったが、もう構うものか。


「イ、イブ…あと……処理は…たの……ん…だ」


「イブ、光一が!」


「ブリタニアさん、落ち着いて。ブリタニアさんと紗也華さんは光一さんを連れて業務用プライベートエリアに飛んで!後処理は我々に任せて!早く!」


「了解!ブリタニア、行くよ!」


「そうね。紗也華」


 光一は死なせない!まったく!困った夫だ!

 しかし、私が指輪を交換させたせいでもあるから……いけない!今はそんな事を考えている場合じゃなかった!


「紗也華、準備は良い?」


「オッケー。ブリタニア、よろしく」


「了解よ!」


 ブリタニアがそう言うと業務用プライベートエリアに移動した。


「……やぁ、待ってたよ。まったく手間がかかる友人だ」


「生命神さん、光一は大丈夫?」


「うん、ブリタニアさん。ここに連れて来て正解だよ。これ、悪魔の短剣だ。おかしいと思ったんだ。光一くんのステータスで、ここまで刺さるなんてさ。治療しながらゆっくり剣を抜く予定だったけど変更。一気に抜くから出血すると思うけど安心して」


「分かったわ」


「うん、生命神さん。光一を助けて」


「紗也華さん、大丈夫。行くよ!……お?思ったより出血しなかったね。好都合だ。さーてちゃちゃっと治療しちゃおうっと」


 生命神さんはそう言うと光一の傷口へ手をかざして光を注いで行く。


「さーてと治療は完了!後はこの短剣だね~。証拠品だから破壊出来ないけど……うん!」


 生命神さんは短剣の柄に光を注いで行く。すると……。


『ぎゃぁぁぁぁぁ……』


「……完了!短剣に眠っていた悪魔の魂を破壊したからもう大丈夫だよ」


「ありがとう。生命神さんの指紋は大丈夫?」


「あー、紗也華さん。大丈夫だよ。僕の指紋だけしか消していないけど……犯人の指紋しか残っていないね」


「そっか。それじゃ私が預かるね」


「うん、よろしく」


 私は古いハンカチをアイテムボックスから取り出すと、ハンカチで短剣の柄を持ってそのままアイテムボックスにしまった。


「う~ん?光一はどうしようか?」


「光一くんの弟さんの病院で入院させといたら?あーでも。今、血液が不足しているけど輸血の必要はないからね。1時間寝かせておけば全て元通り。完全に回復するよ。そしたら意識も戻る」


「それなら光一の部屋で寝かせておいたら?」


「ブリタニア、一番の被害者が1時間も行方不明だと日本の警察も困るだろうし、光一の弟さんやご両親にも連絡しておかないとだわ。そういう意味で言うと光一の弟さんの病院に入院させておくのが都合が良いの。まぁ弟さんの病院と言っても、弟さんは病院で勤務していないんだけどね。弟さんは大学の研究員で、光一が入院するのは、その大学が運営する病院だからね」


「そっか。でもそういう事なら光一を元の姿に戻しておいた方が良いんじゃないかしら?」


「あっ!そうだ!生命神さん、お願い出来るかな?」


「うん、ちょっと待ってね~。……はい!でーきた」


「おー!生命神さん、ありがとう!」


「私からもありがとう。助かるわ。女体化した状態で連れて行くと説明が色々と面倒だったからね」


「うん、ブリタニアさんと紗也華さん、良いんだよ。そんじゃ後はよろしくね」


「分かったわ。それじゃ紗也華、行くわよ」


「了解。ブリタニア準備オッケーよ」


「そんじゃ、2人共また今度ね」


 そう言うと生命神さんは去って行った。そして私達は東方大学病院に移動した。

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