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854 家族会議と結婚?

 1年11月5日


 はっ!……あっ、朝の6時半か。まだ少し早いけど、2度寝する時間ではないな。

 彩花が起きるまで頭の整理をしよう。まだ若干、寝ぼけているからね。……そう、昨夜は彩花と一緒に寝たんだ。


 そして、昨日でブリタニアが提案した、1日4人と3時間、2人きりの時間を過ごすのも終わった。

 いやぁ結構、大変だったなぁ。一番大変だったのは泣かれる事。欲求が強くない組の殆どの子が泣いたと思う。

 理由は、僕とベッドで遊びたくても、遠慮したり恥ずかしかったりで自分から言い出せず、寂しかった。そんな中、僕とベッドで遊んで、僕の愛情や優しさを感じて、嬉しかったり今まで我慢していた感情が込み上げて、泣いてしまったということらしい。


 泣いた子の1人目は順番的に欲求が強くない組の1人目である、ともり。

 最初は僕の部屋のリビングで、アイスティーを飲みながら普通に楽しくお喋りをしていたんだ。

 でも1時間程お喋りを続けていたら、どこか寂しそうというか悲しそうな、そんな表情をしている様な気がした。

 気のせいかな?って思ったんだけど、笑った時の表情が分かりやすかった。目が笑っていなかったんだよね。


 マリッジブルーみたいなものかな?悩みとか不安事とかあるのかな?と思って聞いても「特にない」との返答。

 う~ん?何だろうなぁと考えて、もしかしたらそうかな?でも違ったら逆効果だよな……と思いつつ。


「ともり、嫌だったらそう言ってほしいんだけど……ベッドで遊ばない?」


 ともりは一瞬、嬉しそうな表情をするも、表情が曇った。


「光一さんこそ、無理しなくて良い……そうやって気を遣われる方が、ともりはツライ」


「僕は無理なんてしていないよ。ともり、本当にかわいいし、とても魅力的だよ?」


「光一さん、本当?それならどうして最初に誘ってくれなかったの?魅力を感じなかったからじゃないの?」


「うん、本当。最初に誘わなかったのは、いきなり最初から誘うとドン引きされたり、呆れられるかなと思ったからだよ?ともりは欲求が強くない方だから」


「そんな事ない!色々な意味でそんな事ないにぇ!ともりはそんな事でドン引きしないし、呆れない!ともりは遠慮しているだけ!光一さんと遊びたくても女の子からは言い出しにくいだけだにぇ!」


「色々とゴメン。今後はこういう機会を増やすから許して」


 しばらく「バカー!」、「アホー!」等と言われたけど、謝りに謝って許してもらった。

 その後、身体を洗い合ってベッドで避妊具をつけて遊んでいる最中に泣かれた。

 最初、やりすぎて怖い思いをさせちゃったかな?どこか身体を傷つけてしまって痛いのかな?と焦った。

 謝りながらそれらを聞いても泣きながら首を横に振るだけ。僕はとりあえず泣き止むまで抱きしめた。すると抱きしめ返して来たから少し安心した。

 そして、ともりが泣き止んで落ち着いたら、泣いた理由を教えてくれた。それを聞いて改めて申し訳ないなと思ったよ。


 ともりに「また泣くかもしれないけど最後まで続けて。それから泣いた事は恥ずかしいから内緒にして」と言われ、困惑しながら「了解」と答えて再開。

 また途中で泣かれてしまったけど、僕が頑張って最後まですると満足したのか、ともりはスーッと眠りに落ちて行った。

 僕はクリーン魔法でともりと僕をキレイにすると、魔法で服を着せた。時計を見ると予定の終了時刻を過ぎていた。

 内緒にしてほしいと言われたけど、気持ち良さそうに寝ているのに起こしたくないし、イブには遅れた事情を説明すべきだなと判断。

 イブに連絡して他の妻には内緒にしてほしいとお願いした上で事情を説明。ともりのメイドさんに迎えに来てもらった。

 その際、ともりが目を覚ましたら「今日はパーティー会場には行かずに休むように」とメイドさんに伝言を頼んだ。

 顔を見れば泣いたのが分かっちゃうからね。他の妻もだけど、お客様に気付かれると心配されてしまう。

 メイドのエテルノは、ともりをお姫様抱っこすると、ともりの部屋に転移魔法で去って行った。


 とまぁこんな感じ。ともり以降は最初にベッドで遊ぶ事を提案する様にしたけど、泣かれると本当に大変。

 皆、遊んでいる最中に泣かれると心臓に悪いよぉ。いや、本当に焦るから。

 でも、それだけ僕の事を愛してくれているという事だし、今まで僕はそれに答えられていなかったという事だから反省した。

 ……さて、今日はどうするかなぁ。今後の事も含めて色々と考える必要があるね。



 しばらく考え事をしていると彩花が起きた。


「おはよう、彩花」


「はぃい。ふぁ~あ。光一さん、おはようございます……まだ、7時になっていませんよ?早いですね」


「まぁね。僕もたまには早起きするよ」


「何か難しい顔をして考えていましたが、悩みですか?」


「そうなんだよ。彩花の寝顔が可愛いなぁどうしたものかなぁ?と悩んでいたんだ」


「ふふっ光一さんは嘘が下手ですね。いえ、完全な嘘ではないのは分かっていますよ。可愛いと言っていただきありがとうございます。ですが、考えていたのは別の事ですよね?」


「流石だね。今日の予定と今後の事について考えていたんだ。僕の考えは皆の前で発表しようと思う」


「そうですか……そういえば都民に来てもらうレストランも終わりましたからね。納得です。昨日は水曜日でしたから、お休みさせてもらいましたが、私も今日からはどうしようかな?と思っていたところです」


「そうだよね?とりあえず抱きしめても良いかな?」


「はい!もちろんです!」


 僕と彩花はベッドから出て抱きしめ合った。いやぁ~癒やされるわ~。でも下半身がマズイ。


「……光一さん?抱きしめるだけで良いんですか?大切なものがお元気なようですが?」


「あ、あぁ……朝起きた後はこうなるものだからさ」


「本当に良いんですか?私は1回戦したい気分なんですけどね~?残念です」


「スミマセンでした。よろしくお願いします。1階に行くのが遅れるから、我慢しようと思ったんだけど……女の子にそこまで言われたらね」


「ふふふっ、我慢はよくありませんよ?遅れると連絡すれば大丈夫です」


「そうだね。分かった、とりあえず連絡するね」


 僕はそう言うとイブに「遅れるからよろしく」と伝えた。

 そして、僕達は1回戦した。本当は温泉でリラックスしたいところだけど、あまり遅いと皆、解散してしまうと考えた。

 そこで僕と彩花に回復魔法をかけて疲れを取ると、着替えて1階のレストランに移動した。

 皆と挨拶を交わすと僕と彩花は席に座って食事を摂り始めた。


「皆、お喋り中にゴメンね。……ありがとう。解散しないでほしいのと、僕の話を聞いてもらえるかな?」


「まつり達も光一さんに話があったから大丈夫。解散しないよ。だからゆっくり食べて。食べ終わったら会議室に行こうね」


 何だろう?気になるけど言われた通りにしよう。


「分かった。それじゃよろしくね」


 しばらくして僕と彩花が食事を終えると、皆で会議室に移動した。

 僕はマンション3階の会議室かなと思ったら違った。「光一の業務用PA」にある理事会議場ビル。

 その建物内にマンション3階とほぼ同じ会議室をつくったようだ。

 よくドラマやアニメ、映画でみる警察の捜査会議で使うような会議室ね。

 マンション3階と違うのは大きさ。かなり大きな会議室になっている。


 僕とブリタニア、紗也華、ナビィ、エイド、イブ、のぞみは前の席に座った。

 僕が真ん中で隣がブリタニアと紗也華。ブリタニアと紗也華の隣がナビィとエイド、イブとのぞみはその両サイド。

 皆、それぞれ席に座ったのを確認して会議を始める。


「さてそれでは家族会議を始めるねー!それじゃ、先にまつりから話をどうぞ」


「光一さん、ありがとう。まつり達は話し合って決めたの。今後は光一さんの仕事の様子を出来るだけ見せてもらえるかな?」


「僕が提案しようと思っていた内の1つだから良いけど……面白くないよ?大丈夫?」


「光一さん、お客様には申し訳ないけど、レストランに比べたらマシだよ。話しかけてくれるお客様は一部で暇だったから。それに光一さんの考え方や仕事の様子を知ることが出来るのは大切な事だと思う。これは皆で話し合って決めた事だから、アンケートとかしなくても大丈夫」


「そっか……皆、レストランの件ありがとう。これまでお疲れ様。それじゃ今後は一緒によろしくね」


 皆、拍手してくれた。とてもありがたい事だね。


「条件というのも何だけど……日曜日と水曜日の午後は配信で抜けても良いかな?」


「うん、もちろん良いよ」


「ありがとう!まつり達からは以上!光一さんどうぞ」


「まつり、こちらこそありがとう。僕から皆に提案なんだけど……基本的に火曜日以外は午後に1日4人の1人あたり2時間、順番に僕と2人きりの時間を過ごすようにしない?」


「あら?光一どうしたの?やっぱり何かあった?皆、帰って来ないからおかしいと思ったのよ」


「ブリタニア、それがね。とある子に「たまには私ともベッドで遊べ!」と泣きながら怒られまして。反省した次第です。あっ!念の為に言っておくけど、パーティー会場に戻らなかった理由は、僕と久しぶりにベッドで遊んで疲れたからだよ。回復魔法を使っても良かったんだけど、たまにはゆっくりと休んでほしかったからさ。自分の部屋で寝てもらったの」


「あーそういう事?」


「そう。もちろん、ただ2人きりで会話を楽しむだけでも良い。夫婦なんだからそういう時間をつくるべきだと思ったのと、子どもが生まれたら出来るだけ午後は子どもと時間を過ごせるように、今の内から午前中に仕事を終わらせるようにしようと思ったんだ」


 子どもの人数が多いからね。子どもとの時間も大切にしたい。


「ただ、火曜日は天使の幹部との定例会議もあるし、会議のない日も、たまには皆とゆっくりしたいなと思う。それから、午後も用事がある日というのはあると思うからそこは許してね。質問や異議等があれば手を挙げてもらえるかな?」


「言いにくい内容なら皆の前にあるノートパソコンからチャットで光一さんに伝えてみて」


「あっ!イブ、配慮ありがとう」


 う~ん?誰もノートパソコンを操作していないかな?


「大丈夫かな?それじゃイブ、アンケートをお願い」


「了解よ……今、出したから回答してね…………結果が出たわね。光一さん、全員が賛成よ」


 全員、拍手してくれた。


「皆、ありがとう。ウィンドウちゃんとアクアオーラちゃんも対象だからよろしくね」


「お父さん、私とウィンドウさんは寂しさのあまり自己破壊をしようか迷った程です」


「あっ……スミマセン。お願いだから自己破壊しないで」


「お父さん、私とウィンドウさんからお願いがあります」


「ん?何かな?」


「「結婚してください!」」


 はひぃ!?


「光一、2人から私達に事前に連絡があってね。妻全員が認めたわ。だから光一、あなた次第よ」


「前にも言ったけど僕は2人と結婚しても良いと思っているよ。ただ、理由を聞かせて」


「はい。私とウィンドウさんはここ最近、存在意義を見失いました。お父さんを含め、皆さん話しかけてくださいますが、何の役にも立っていません」


「アクアオーラさんの言う通りです。イブお母さんと、のぞみお母さんがいるので、私達の帰る場所……仕事もなくなりました」


「私達はマスターに貢献できることを誇りに思っていました。私達は永遠にマスターの側でマスターの為に貢献したいと思っていました。しかし現在、それが出来ていませんし、今後もしばらくは出来そうにありません。私達は何がマスターや人類社会の為になるのかを考え直しました。私はのぞみお母さんにマスターのメイドさんをお願いするのが一番だと考えました」


「私は、イブお母さんにマスターのメイドさんをお願いするのが一番だと考えました。そして私達はマスターと結婚して妻となり、支え合うのが……つまり、初音さんとハミルトンさんと同じ関係ですね。私達が生き残るには、これが一番良いと考えました」


「これは私達の子どもの為にもなります。私達は妻の皆様と対等な立場を望みませんでした。しかしこれは私達の我がままです。子どもの立場にも影響するのは良くありません。私達の子どもの為を思うとお父さんと結婚して、皆様と対等な立場になるべきだと考えました」


「マスター、私達も結婚をすればメイドのエテルノをつけてもらえますか?子育てのサポートをお願いしたいんです」


「うん、もちろん構わないよ。でも相談してくれたら結婚をしなくてもメイドをつけたよ?」


「マスター、それは駄目です。マスターがいるエテルノが、エテルノのマスターになるというのはおかしいですから」


「そ、そう?」


「「はい!」」


 お、おう。息ピッタリで言われた。


「つまり、お父さん。私達が結婚をしたい理由は私達の存在意義の為と、子どもの為です」


 なるほど、存在意義と子どもの為かぁ。


「「お願いします!」」


「うん、こちらこそよろしくね。夫婦だから今後は『お父さん』ではなくて名前で呼んでよ。後、敬語ももう良いからね」


「光一さん、アクアオーラは嬉しいわ。ありがとう!」


「ウィンドウも同感。とっても嬉しいわ。光一さん、ありがとう!」


「あっ!光一さん、私達は仮の結婚式をしなくて良いわ。来週の結婚式によろしくね」


「よろしくね!光一さん、大好き!」


「分かった。こちらこそよろしくね。2人共、メイドさんはどうする?」


「光一さん、私とアクアオーラさんは子どもが生まれてからで良いわ」


「マスター契約を解消しても良いかな?」


「光一さん、私達のマスター契約を解消しても大丈夫よ」


「ウィンドウちゃん、了解。それじゃマスター契約を解消するね。その代わりに来週、結婚しよう」


「あっ!アクアオーラ、私もマスター契約を解消するわ。今後は妻仲間としてよろしくね」


「光一さん、ありがとう!」


「お母さん……いえ、ブリタニアさん、ありがとう!こちらこそよろしくね」


「光一さん、今日の午後は2人と遊んだら?」


「エリザベト。でも今日はエリザベトの誕生日だからそれはどうかなって僕は思うんだけど?」


「私の誕生日を覚えていてくれたんだ。光一さん、ありがとう。その気持ちだけで十分よ」


「そ、そう?それじゃそうさせてもらうね」


「あー。今日は私の代わりにエリザベトが光一と一緒に寝たらどう?」


「紗也華、良いの?」


「エリザベト、当たり前じゃない。あなたの誕生日なんだからね」


「紗也華ありがとう!そうさせてもらうわね!」


「エリザベトさん、紗也華さん、ありがとう!光一さん?ウィンドウは超寂しかったんだからね?覚悟してよね?」


「2人共、私からもありがとう。それじゃ光一さん、こうしよ?私とウィンドウさんで6時間相手をしてね?」


「は、はーい。ところで、どうでも良い話なんだけど……王妃の順番はどうする?」


「…………2人で話し合った結果、私、ウィンドウが先になったわ」


「りょーかい。マンションの部屋はどうする?」


「そうね。必要ないって言いそうになったけど、子どもの事を考えてウィンドウにもワンフロアもらえる?」


「光一さん、アクアオーラも同感よ。お願いするわ」


「分かった。それじゃ27階がウィンドウちゃんで、26階がアクアオーラちゃんという事にするね」


「「了解よ」」


「それから……エリザベトの誕生日パーティーは夕食にしようと思うけど、異議等はあるかな?」


 う~ん……大丈夫そうだね。


「特に問題無さそうだから決定!イブ、よろしくね」


「光一さん、了解よ」


 とりあえず、これで今日の予定は決まったね。

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