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845 データ共有と業務用PAの仕様

 1年10月21日


「光一、お疲れ様」


「ブリタニアと、それから皆もお疲れ様」


「ね、ねぇ?ナビィ?ここ、お手洗いってあるの?無ければ私は一旦、帰るわ」


「あっ、ブリタニアも?私も一緒に行くわ」


「ブリタニアさん、紗也華さん。施設が大きいから、ちゃんとお手洗いもそれに合わせて用意してあるわ。清掃管理はボットちゃんがしてくれるから安心して。内装はオシャレだし」


「悪いけど案内してくれる?」


「ブリタニアさん、もちろん良いわよ」


「エイドも行く~」


「それじゃ僕も行っておこうかな?国王補佐官はどうする?」


「それじゃ、私とのぞみちゃんも付いていくわね」


「了解。それじゃ行こうか」


 僕の声と共にナビィの案内で皆でお手洗いに向かった。

 そして用を済ませると廊下で集合した。


「皆、集まったわね。それじゃレストランに行きましょうか?」


「うん、そうだね。ナビィ案内よろしく~」


「光一さん、了解よ」


 ナビィの案内で、しばらく歩くとレストランに到着した。

 いやぁ~見慣れた光景で落ち着くね~。……まぁ窓の外の景色はいつもと違うんだけどね。それはそれで新鮮さがあって良い。

 そう言えば今更だけど、レストランというとイメージし難いかもしれないね。

 う~ん。社員食堂とか学生食堂みたいな感じかな?横長のテーブルで何人も座れるからね。

 ……さて、イブとのぞみを含め全員、席に座った。


「ふぅ~。改めて皆、お疲れ様。ナビィ、それじゃ早速だけど、神レベルの常識をデータ共有して」


「あっ!私も知りたいかも。ナビィ、駄目かな?」


「光一さんの妻の場合は大丈夫よ。それじゃ、紗也華さんにも送るね~」


「あっ!紗也華ずるーい!ナビィ私も!」


「え?ブリタニアさんも?……良いけど。そうなると他の子も知りたいかな?」


「……ナビィちゃん、僕が光一さんと妻全員が入っているチャットでアンケートしてみたよ」


「のぞみさん、ありがとう。どうせならブロードキャスト……つまり、複数の受信者に同時に送信した方が楽だから」


「でも、ナビィ?受信中は眠ったり、変顔になったりしない?大丈夫?」


「どうしてそこで変顔が出てくるのよ!……ま、まぁ、確かに。光一に言われて私もそれは心配になったけど」


「紗也華……だってさ。パーティー会場にいる妻、全員が変顔になったら僕は非常に困る。妻が傷つくから」


「あー。ナイナイ。光一さん、大丈夫よ。ブロードキャストして情報へのアクセス先と、鍵の情報を共有するだけだから一瞬よ」


「アクセス先と鍵の情報?」


「そそ。さっきも言ったけど、全ての神が同じ知識を記憶するのは非効率的だからね。世界管理システムに情報が保管されているの。光一さんに分かりやすく言うと共有フォルダよ。疑問に思ったり知りたくなったら頭に入ってくるわ」


「えーっとつまり。僕の脳は、一時的に記憶するメインメモリであり、世界管理システムは補助記憶装置……つまりHDDやSSD?」


「良い例えかもしれない。まぁそんな感じよ。あっそれでね?一瞬で終わるから『あっ!何か頭に入って来た』程度で終わるわ」


「一瞬、安全性が心配になったけど今更だなって思った。それに神界のシステムはそこまで酷い欠陥はないでしょう」


「光一さん、その通り。安全性に問題はないわ。あっ……エイドちゃんはどうする?」


「……へ?」


「エイドちゃん、大丈夫?疲れていたり、悩みでもあるの?」


「お、おぉ!ナビィちゃん、大丈夫、大丈夫。話は聞いていたし、疲れや悩み等はない、ない。……ほら!お客様の来るレストラン等でポケーってする事が多かったから。『あー。自分は関係ない会話だわー』って」


「エイドちゃん、分かる気もするけどね。それはそれで心配になるわ」


「ゴメン、ゴメン。えーっと、何だっけ?……あっ!そうそう!神レベルの常識ね?エイドも知りたーい!」


「分かったけど、ポケーってしないでね?」


「は、はーい」


「……アンケート結果が出たよー。全員、知りたいってさ」


「のぞみさん、ありがとう!それじゃ『今から始める』って伝えてもらえる?」


「了解。……伝えたよ」


「それじゃデータ共有するわね」


「ナビィ、よろしく~」


 おっ?何かを記憶した気がする。


「かんりょー。皆、お疲れ様~」


「本当に一瞬で終わった。……う~ん?何も変わった気がしないけど」


「僕から皆に完了したって連絡しておいたよ」


「のぞみさん、ありがとう。光一さん、そんなものよ。そうね……例えばこのプライベートエリアの仕様について知りたい!と思ってみて」


「それ、神レベルの常識になるのか疑問だけど……まぁ良いか。やってみる」


 えーっと……この光一の業務用プライベートエリアについて知りたいな~。

 おっ?何か頭に入って来た気がする。


【光一の業務用PA】

 バージョン1.25

 エテルノの神であり、世界神等に内定している光一様の業務用プライベートエリア。

 元々は農業用だったが、光一様の活動を神々がみられるようにとの配慮により、業務用に変更された。

 全ての神に閲覧権限とアクセス権限が与えられている。



 う~ん。あっ!「知りたい」って言うのは漠然とし過ぎたか。ナビィの言う通りにすれば良かった。

 でも「バージョン1.25」って中途半端なのは何だよっ!?おっ?また何か来た!


【バージョン1.25】

 初期仕様では時間の流れを早くしても、中にいる神や人、ボットの感覚はプライベートエリア外の時間の流れと変わらなかった。

 しかし、それでは気が狂う等の問題が生じると判断。

 時間の流れを早くしたら、中にいる神や人、ボットの時間の流れも早くする仕様に変更。つまり、体感では何も変わらない仕様。

 中にいる者は体感での時間の流れは変わらなくなったが、外からみると時間の流れが加速されている。

 その為、中にいる時に時間の流れを加速する際は要注意。

 その他にも軽微な修正を行い、バージョンを1.25に上げた。



 なーほーね。仕様変更と軽微な修正を行ったからバージョン1.25なのね?

 まぁ確かに僕達が中にいる間も時間の流れを加速させていたら、せっかく神々に閲覧権限を与えたのに意味無くなるよね。

 だって、動画を倍速再生しているのと同じで、何言っているのか分からなくなるからね。

 ……そんじゃ、今度こそ、このプライベートエリアの仕様について教えて~。


【光一の業務用PAの仕様】

 このプライベートエリアでは世界神のボットが生み出せる。

 なお、エテルノの神のボットも生み出せるが、用途によってボットを使い分ける事をオススメする。

 ボットは最高権限保持者が権限を与えれば、誰でも生み出せる様になる。プライベートエリアの開拓も同様。

 プライベートエリアはイメージするだけで簡単に開拓出来る。

 ただし、農作物をいきなり実らせたり、大人の動物を生み出したりは出来ない。


 このプライベートエリアの時間については、このプライベートエリアの外からも設定変更可能。

 変更方法はイメージするだけ。イメージすると設定ウィンドウが表示される。

 初期設定では現実時間の1時間がこのプライベートエリアの1日。同20分が1日……を選択出来る。または、何倍にするかを指定可能。

 選択肢は設定変更可能。よく使う設定を登録しておけば便利。選択肢は何個でも増やせる。


 タイマー機能もある。

 曜日、または毎日を選んで、何時から何時までと設定。次に時間をどれだけ加速するかを選択して設定完了。曜日は複数選択可能。

 これもイメージするとウィンドウが表示される。設定は何個でも登録出来て、それぞれオン、オフを指定するだけ。


 水は特定の場所で無限に湧かせる事が出来るし、逆に消滅させる事が出来る。

 ただし、汚物は消滅しない為、スライムで浄水する事をオススメする。

 このプライベートエリアの性質上、電気は発電する必要がある。水力発電がオススメ。


 生産した農作物や商品は特殊建築物の「倉庫」に入れる事をオススメする。特殊建築物であり普通の倉庫とは異なる。

 余った農作物や商品は地上に寄付する事が出来る。寄付した分は最高権限保持者である光一様の神力になる。


 管理画面とイメージすると、管理画面のウィンドウが空中に表示される。

 この画面では、マップ、発電と消費電力の状況、倉庫の在庫状況、農作物や商品の生産状況等を確認出来る。

 念の為、大気(特に酸素)、気温、水分(湿度)、植生の状況には注意する様に。特に大気汚染には要注意。

 これらは管理画面を開くと最初に一覧として表示される。なお、倉庫の在庫状況、農作物や商品の生産状況は一部のみ表示される。

 そこからグラフ、施設、在庫、輸送機関、配電網を選択して、それらの情報をみることが出来る。

 ……都市開発シミュレーションゲームや、惑星開拓ゲームの情報画面と似たようなもの。


 特殊建築物の「倉庫」、寄付の方法、神力、ボットについては、別途検索する様に。……以上。



 えっ?終わり?いや、色々と気になって来るやんけ。

 まず、特殊建築物の「倉庫」ってナニソレ?……おー!キタキタ!


【特殊建築物の「倉庫」】

 光一様の業務用プライベートエリア用の特殊建築物。

 コンテナを積んだトラックがそのまま入れる、大型の倉庫の形状をした特殊建築物。

 倉庫の管理画面を表示して操作可能な端末が設置されている。端末は16インチのノートパソコン。

 農作物や商品等を格納、取出す事が出来る。格納場所は業務用プライベートエリアの為のアイテムボックスの様なもの。


 格納手順は簡単。格納したい荷物が入ったコンテナを載せたトラックで、倉庫に入り口から入り停車位置に止める。

 次に倉庫に設置されている端末を操作して、格納ボタンを押す。すると、一瞬でコンテナ内の荷物がスキャンされる。

 そして、荷物の一覧が表示される為、確認する。問題無ければ一括格納ボタンを。格納したくない荷物があれば、それを選択して除外後に一括格納ボタンを押す。

 ……万が一、格納したくない荷物がコンテナの上の方にあっても、落下等の問題がない仕様になっている。

 ただし、使用可能なコンテナは貨物列車に載る仕様に限る。


 取出し手順も同様。空きのあるコンテナを載せたトラックで、倉庫に入り停車位置に止める。

 次に倉庫に設置されている端末を操作して、取出しボタンを押す。

 そして、荷物の一覧が表示される為、取出したい荷物を選択する。コンテナに入る限り複数選択可能。選択して問題が無ければ、取出しボタンを押す。

 なお、荷物の積み方は自動的に最適化される。これも同じく使用可能なコンテナは貨物列車に載る仕様に限る。

 ……荷物の格納、取出しが完了したら進行方向正面の出口から出る。倉庫内は一方通行。


 権限保持者はプライベートエリア管理画面の在庫から、倉庫等で格納された農作物や商品等を確認する事が出来る。

 イメージするだけで簡単にソートや検索が出来る様になっている。

 また、在庫画面にある格納、取出しボタンを押すと、自分のアイテムボックスから直接、プライベートエリアのアイテムボックスに格納したり、逆に取出す事が出来る。……以上。



 あっ、説明が終わった。なるほどね。トラックに載せているコンテナに荷物を出し入れ出来るのは便利だね。

 ちなみにナビィに「やってみる」と言ってから、この間わずか0.5秒。……多分。でも確実に1秒は経っていない。


 さて寄付の方法、神力、ボットについて順番に検索して行きますかな。

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