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844 第一回天使定例会議の終了

 1年10月21日


「ありがとう。最低限、決めるべき事は決めたと思うけど、何か意見や質問等はあるかな?」


 ……特に誰も手を挙げないから大丈夫かな?


「大丈夫……そうかな?それじゃ後で確認しろって話かもしれないけど、指揮命令系統を確認させて。ナビィ、どういう感じになっているのかな?」


「光一さん。ナビィが説明するわね。天使部隊のトップは光一さんで、その下にナビィがいる。エイドちゃんはナビィの補佐官という立場よ。光一さん、エイドちゃんを宰相補佐官に任命してもらえないかな?」


「宰相補佐官に任命して~」


「それじゃ国王としてエイドを宰相補佐官に任命する」


「やったー!光一さん、ありがと~!」


「ナビィからも光一さん、ありがとう。補佐官と言ってもこれは国の役職としての立場ね。天使部隊としてはナビィとエイドちゃんは対等の立場。だから、エイドちゃんはナビィの指揮下に入っていないの」


「そそ。同じ妻だしね~」


「ナビィ隊はナビィが、エイド隊はエイドちゃんが指揮する。同じマスターの天使間は基本的に情報共有しているから、連携に問題は生じないわ」


「そそ。基本的にはね。指揮命令系統を無視して全ての情報を共有したら、逆に非効率だからやらないの」


「なるほどね。了解した。それで……ナビィとエイドが出産したらどうしようか?あー子育てしながら働くというのは却下ね。ママは色々と大変だし、ストレスは最低限にしてあげたいから」


「それじゃ光一、簡単な話。指揮官代理の天使を2人、新たに生み出せば良いんじゃない?」


「う~ん。そうしようか……ナビィとエイドは紗也華の案で大丈夫?」


「そうね、ナビィもそうした方が良いと思う。ナビィとしては仕事が出来なくて、少し寂しいけど子どもが生まれるのは嬉しいわ」


「エイドも~」


「そっか。了解。それじゃそうするよ。あっ……天使の皆、長時間拘束しちゃってゴメンね。最後に結婚式の歌について確認しても良い?駄目なら次回にするけど……」


 天使の幹部、全員が拍手~。ありがてぇ。


「結婚式は木曜日だけど……ナビィ隊はどうする?」


「……光一さん、ナビィ隊の幹部全員が『参加させろ!』と言っているわ」


「お、おう。そしたら結婚式の週は休みにしようか?あっ!結婚式の前の週も休みにした方が良い?歌や演奏の練習とかねぇ?」


「……光一さん、ナビィ隊とエイド隊の幹部全員が通常営業で問題ないと。代休も不要だって言っているわ。あっそれから天使だから練習しなくても大丈夫よ?……結婚式への参加は仕事の内に入らないみたい」


「そ、そう?皆、ありがとうね。歌と演奏の人員はどうする?」


「光一さん、チョット待ってね。天使間で議論するから」


「うん、分かった。よろしくね」


「………………決まったわ」


「はやっ!」


「我々、天使ですから。演奏は各部隊から3人出して150人。歌うのは幹部50人と各部隊から400人出して合計で2万50人」


「おぉ!……でもどうしようか?空中に浮いて歌や演奏をするとして、スカートだと心配なんだけど」


「大丈夫よ。天使はそれぞれで空中に雲を浮かせてそこに座るから。問題は残りの天使をどうするかなの」


「それなんだけど……僕から良いかな?」


「おっ!のぞみ、良い案がある?」


「日本で言う代々木公園の辺りの緑地に、ライブ時の収容人数75,000人の港浜国際総合競技場を18個、建設してもらえないかな?」


「収容人数75,000人を18個!?マジで!?」


「光一さん、マジでお願いしたい。新京都の公園でのパブリックビューイングと、港浜国際総合競技場を18個の合計19会場にする。それぞれの会場へ天使に約5万人ずつ分かれてもらう。そして、結婚式会場からの映像と音に合わせて歌ってもらうのが良いかなって思うんだけど……どうかな?設計図はこんな感じ」


 のぞみはそう言うとノートパソコンの画面に設計図を出した。


「ステージに大画面が5枚、正面を向いて3枚と両サイド斜めに設置。音響機器を等間隔で設置。アリーナ席を固定で設置。後方にも大画面を1枚設置。防音結界魔法か……」


「詳細はナビィちゃん、頭を貸してもらえるかな?」


「りょ、りょうかーい……あっそういう事ね。これとあれとその工事もしてほしいと……りょうかーい!幹部に共有するわね」


「うん、お願い。東京都の港浜国際総合競技場を18個で合計135万人が観られたら良いのかなって思ってさ」


「「「「「おぉぉ~!」」」」」


「どうかな?代々木公園周辺は交通インフラが整備されているから良いと思うんだ。新京都の会場はトラバント地方だけ、東京都の会場は大和王国本体だけ抽選対象にしようと思う」


 あっ!ナビィ隊のウサリヒトが手を挙げている。


「はい、ウサリヒトどうぞ」


「何でトラバント地方には同じ様に建設しないうさ?」


「リーベ王国の工事は中断して良いから、建設してもらいたいというのは聞いているかな?」


「聞いているうさよ?」


「天使40万人でも港浜国際総合競技場を18個と、その関連工事は結構、大変だと思ったんだけど……日数もかかるし、同じ作業で飽きるんじゃないかなって。更にイベントが終わったら取り壊して緑地化して公園にする。あまり良い気分でもないだろう?」


「確かに複雑な工事だから日数がどうしてもかかるうさな。でも重要なイベントの為の施設の建設は大変光栄な事うさよ。ただ、取り壊す必要はないと思ううさ?数年後にリーベ王国の結婚式等のイベントがあるうさ!その時にまた使えば良いうさよ」


「あー。まぁ確かにそっか」


「トラバント地方での建設計画を考えてほしいうさ。結婚式までに間に合うかどうかはそれ次第で判断するうさよ」


「分かった。チョット待ってね。……これでどうかな?」


「それじゃナビィにデータ共有して」


「了解だよ。よろしく」


「はーい。…………ほ、ほうほう。へ、へぇ。りょ、りょうかーい!幹部に共有するね」


「「「「「お、おぉぉ~!」」」」」


「ちょ、調子に乗って来たうさな」


「同じ様にって言われたから港浜国際総合競技場を18個にして、合計135万人の為に交通インフラを整備しようと思ったんだけど……やっぱり駄目かな?」


「条件があるうさ。明日、軍事作戦の部隊以外は……つまり48万人の天使はヒンメル王国関連で必要最低限の工事をするうさよ。あぁ、もちろんリップルの部隊は他の仕事を優先してもらって構わないうさな。その代わり、ヒンメル王国関連の必要最低限の工事が終わったら、その全戦力で港浜国際総合競技場とその関連工事をさせてほしいうさ」


「良いけど……何なら軍事作戦も一旦止めても大丈夫だよ?」


「それは駄目うさな。軍事作戦は予定通りに終わらせて、結婚式でマスターの成果をアピールするのが良いうさ。具体的に言うと『希望と栄光の国』の歌で、英語と日本語の歌詞とともに動画を再生するうさよ。そして披露宴でもマスターの数々の成果をアピールするのが良いうさ」


「お~。良いね。それは僕とイブちゃんで考えるとして……軍事作戦は11月1日には終わるよ」


「それは都合が良いうさ。軍事作戦が完了したら建設計画に合流してもらううさよ。ヒンメル王国関連の必要最低限の工事を教えてほしいうさな。なーに、48万人いるうさよ。必要なものは必要だと言ってほしいうさ。駄目なら駄目って言ううさな」


「……それじゃ、ナビィちゃん。またよろしく」


「はーい。……ふむふむ。これと、これと、そこと、あれね?…………りょうかーい。幹部に共有~!」


「これなら問題無く一日で終わるうさな。港浜国際総合競技場関連の工事は11月7日の夕方には終わるうさよ。つまり競技場関連の建設に10日はほしいうさ。問題ないうさ?」


「うん、それで問題ないよ。よろしくね」


「了解うさ。異議がある天使は挙手してほしいうさ…………異議なしうさ?」


「「「「「異議なーし」」」」」


「了解うさよ。皆もよろしくうさな。以上うさ」


 リーベ王国の農業計画が予定通りに終わる話が無くなったね~。まぁ良いんだけどね。業務用プライベートエリアで生産するから、急ぐ必要は無くなったしさ。会議ってそういうものでしょ?……多分。

 まぁ、食料自給率の改善については少し待ってもらおう。


「そしたら改めて歌と演奏の人員はどうする?」


「光一さん、チョット待って。再度、天使間で議論するから」


「うん、分かった。よろしくね」


「…………決まったわ」


「はやっ!」


「結婚式会場はね。演奏が各部隊から3人出して150人というのは変わらないわ。歌うのは幹部50人と各部隊から17人にしたの」


「えーっと。各部隊から演奏で3人、歌で17人だから……合計20人。50部隊あるから千人だね」


「会場は東京都とトラバント地方のエクセポートシティに、港浜国際総合競技場をそれぞれ18個建設する。更にトラバント地方の新京都でのパブリックビューイングは予定通りに行う。だから会場は合計で37箇所ね」


「合計で37箇所かぁ……凄いなぁ。来てくれると良いけど」


「そこは国王補佐官2人の宣伝次第だけど、来てくれると思うわ」


「そうね。そこは私とのぞみちゃんで頑張るわ。天使の生歌が聴けると宣伝出来るのは良いわね。座席のチケットは抽選で価格は500円。無料でも良かったんだけどね。無料だとチケットだけ確保して、当日、来ない人が続出しそうだったから。それに、天使の生歌が聴ける訳だし良いでしょ?もちろん、不正対策はちゃんとするわよ。転売とか認めないわ」


「うん、不正対策はよろしくね。赤の他人から500円以上もらって、『家族です』とか言って一緒に入って儲けるとか許せんからな」


「そうね。ちなみに我々はかなり儲かるわよ。収容人数75,000人が36個。そして500円。10億円以上になるわね」


「何その金額!?……ご祝儀かな?ありがてぇ。もちろん国の予算として大切に使わせてもらいます」


「それでね、光一さん。天使は37会場あるから各会場に2万7千人、配置するわね」


「すまねぇ。数字が大き過ぎて計算出来ないけど、数字の頭に『約』って付かないんだね」


「その通り。キレイに割り切れるわ。その為に再調整したんだから」


「流石は天使。マジ天使だわ」


「そうでしょ?そうでしょ?ナビィ達、天使だからね。余裕よ!」


「うん、流石だわ。……多分、議題はこれが最後かな?次回の会議をいつするか決めさせて。次回は来週と再来週のどちらが良いかな?」


「……光一さん、全員が次回は再来週が良いと言っているわ。理由としては進捗報告以外に議題がないから。今日の会議は来週の分という事で構わない……という事みたい」


「分かった。それじゃもしも、やっぱり会議を開きたいとなったら、遠慮なくナビィかエイドに相談してね。本当に僕の時間とか気にしなくて良いから。遠慮なくね」


「「「「「はーい!」」」」」


「それじゃ何か意見等があれば手を挙げて……大丈夫そうだね。それじゃ今日の会議は終了とするね。皆、お疲れ様」


 天使の幹部全員が拍手をしてくれた。

 そして、それぞれ「失礼します」と言うと去って行った。

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