842 天使を倍に増加とマクロ
1年10月21日
「ナビィ、次は天使を倍に増やす作業だよね?どうすれば良い?」
「ここからはエイド隊だから、エイドちゃんよろしくね」
「エイド、りょうかーい!……ボットちゃん、追加で17人来てー!」
おー!光の球が多数、現れた。……多分、25人いるんだろうけど数えるの面倒だし良いや。
『……この場にボットは25人存在します。人数はご認識と合っていますでしょうか?』
「うん。合ってる、合ってる。のぞみさん、エイド隊の服を画面に表示して~」
「了解だよ。……全てのノートパソコンの画面にエイド隊の服を表示したよ。これで良いかい?」
「おー!三面図?助かる!ボットちゃんは天使にそれぞれ1人ずつ付いてね~」
ボットちゃんは……うん。全ての天使の傍にいるね。
「全てのボットちゃんに指示するね~。マクロコード842をお願いしたい」
『はい。承知しました。念の為に確認させてください。容姿と名前は担当の天使と同じで問題ありませんか?』
「うん。大丈夫」
『命名規則は先程と同様に名前に何号……と加えたものでよろしいですか?』
「うむ、よろしい!」
『服装は画面に表示されているもので、下着等は先程と同様で問題ありませんか?』
「オッケー」
『まずは2万2号を生み出します。……2万2号なのは、既存部隊は基本的に指揮官が1号であり、2号から2万1号の2万人の部隊の為です。認識に相違ありませんか?』
あー。基本的にというのは例えば4期生のアカリ……通称、ラストナンバーが1001号だからかな?
「相違なーし!」
『2万2号への状況説明は指示者様が行う認識に相違ありませんか?』
「同じく相違なーし!」
『承知しました。それでは手順は先程と同様でお願い致します』
「りょうかーい」
『それではマクロコード842を実行します。既存部隊を倍にするマクロです。権限保持者様は特に問題等が無ければ実行とご命令ください』
「ボットちゃん、マクロコード842の実行を命令する」
『……権限保持者様からのご命令を確認。マクロを実行します』
ボットの1人がそう言うと、エイド隊の服装をした25人の天使が生み出された。
というか、会話しているのはいつも同じボットなんだけどね。ボットにも指揮官とかがいるのかな?
それともその場での代表をボット間で話し合って決めているのかな?よく分からん。
『マクロを中断します。状況説明をお願い致します』
「りょうかーい!」
エイドは生み出された天使と黙って向かい合っている。天使間でコミュニケーションをとっているんだろうなぁ。
または、のぞみとイブが、生み出されたエテルノにデータを送って、情報共有しているのと同じかな?
「……光一さん、エイド隊の天使一同が生み出してくれた事を、心から感謝していると言っているよ」
(バッ)
おー!一斉に敬礼した!かっけぇ~!
「エイド隊の皆、これからよろしくね。それじゃ皆、空いている席に座って。ボットちゃんは担当の天使に付いて行ってね」
「「「「「よろしくお願いします!失礼します!」」」」」
お、おぉ。25人に一斉に言われるとスゲェ。……うん。皆、席に座ったね。
「…………光一さん、全員、準備が出来たみたい。マクロを再開して」
「エイド、了解。それじゃボットちゃん、マクロの再開を命令するね」
『承知しました。マクロを再開致します。高速で生み出して参ります。よろしくお願い致します。……実行まで5,4,3,2,1…開始』
うん、相変わらずスゲェ。生み出しては消えるのが超速い。僕で無ければ見逃しているね。
~約30分後~
『マクロコード842が完了しました。お疲れ様です』
おぉ!終わった~!ボットちゃんが優秀過ぎる件について。
「それじゃボットちゃん。解散して良いよ。お疲れ様~」
『承知しました。用がありましたら、再度お呼びください。失礼致します』
ボットちゃんはエイドの言葉に反応すると、どこかに消えた。うん、光の球がスーッと消えたんだ。
「それで……ナビィ?マクロコード便利だね。でも、マクロコード840から842って、やっている事は微妙な差だと思うけど……どうなの?」
「そりゃ光一さん、神々も出来るだけ単純作業をマクロ化したいって思うのよ。ボットに毎回、細かく指示するの面倒だからね。それと、さっきやったマクロコードは結構、違いがあるのよ?」
「と、言いますと?」
「1つ目は天使をただ増やすマクロ。2つ目は天使をゼロから生み出すマクロ。それも指揮官1人と2万人の部隊を生み出すマクロね」
「なるほど……しかし、2つ目と3つ目はあまり差がないような気がするんだけど」
「まぁ似てはいるけどね。3つ目は天使部隊を倍にするマクロ。既存部隊を考慮に入れているの。容姿と名前を指定する必要がないわ。……ま、まぁ色々と細かく目的別でマクロが作られているからね。大量にマクロが存在するの。ナビィも必要最低限のマクロしか覚えていないわ。神々も覚えていないと思う。必要になったらイメージするだけで、そのイメージと近いマクロの一覧が浮かぶ様に世界管理システムでなっているから」
「へー。大量にあっても面倒な気がしたけど目的別か。でも、神って確か全ての記憶が世界管理システムに保管されるんだよね?」
「通常ならね。マクロについては別。全ての神がマクロを覚えたらデータ容量の無駄でしょ?それから、神は頭と世界管理システムの両方で記憶しているわ。頭の記憶は人類と同じ」
「あー。思い出した。以前、生命神さんが言っていたね。法務神ちゃんが全ての法を把握している訳ではないと。いくら神でも頭に入りきらないってね。ボットがデータベースに自動的に読み書きしていて、必要になった情報をボットが法務神ちゃんに教えているって聞いたなぁ」
「そういう事ね。ボットを管理する必要があるから法務神さんは必要なのよ」
「あれ?でもデータベースに保管されるなら、法務神ちゃんを呼ばなくても知識が必要になったら、マクロの様にイメージするだけで知識が浮かべば良いのでは?」
「光一さん、これを聞いている法務神さんが泣くわよ?そうするとボットの管理以外に仕事が無くなっちゃうでしょ?人類と同じで専門知識は専門家に聞く事が重要なの。人類の世界の会社でもよく言うでしょ?戦力とか即戦力とかって」
「あっ、スンマセン。……それで戦力だったよね?よく言うね。それがどうかした?」
「神の数は神界やその世界の戦力でもあるの。地球で外交担当の神が暴走して、世界が大変になった時に神々が集まって対応をしていたでしょ?それと同じで何かあった時の為に、神は多ければ多い方が良いの」
「へー。ナビィ、天使なのによく知っているね」
「ま、まぁ?ナビィはこれでも真面目だからね。神レベルの常識を以前、生命神さんから教えてもらったの」
「……それって本来なら僕が知っていないとマズイ事じゃない?大丈夫?でも、僕は勉強が嫌いなんだよなぁ。疑問に思ったらこうやって聞くけどさ」
「あぁ。へーき、へーき。必要ならナビィが教えるから。教えると言ってもデータ共有するだけよ?」
「それじゃ、後でお願いします。とりあえず、会議をしないと。天使の皆を放置してる場合じゃない。……まずはナビィ状況確認」
データ共有は気になるけど、それは後だ。さーて会議を再開しますかね。





