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840 第一回天使定例会議を開始

 1年10月21日


 僕達は席に座った。予定の時刻より少し早いけど、全員揃っているから始めてしまおう。


「皆、わざわざ集まってくれてありがとう。それじゃ第1回天使会議を始めようと思う」


 一同、拍手~!ありがてぇ。無反応だと悲しいからね。


「ありがとう。皆、不満とか色々と言いたい事があるかもしれないけど、先に言わせてもらいたい。ご迷惑をおかけして大変、申し訳ありませんでした!今後は定期的に皆の意見を聞いて行こうと思うから、まずは許してもらいたい」


「光一さん……ナビィは反省したわ!話を聞こうとしなくて本当にごめんなさい!」


 あっファーストナンバーが手を挙げている。


「はい、ファーストナンバーちゃん。何かな?」


「大変、恐れながら申し上げます。ようやく問題をご認識いただけた様で良かったです。ですが、マスターは悪くありません!マスターの増員要望を止めて、現場の声を聞こうとしなかったナビィ様に問題があるのです!」


「現場の声を聞こうとしなかったのは僕も同じだから。それに部下の失敗は上司の責任だと思っている。だから、僕は謝罪をした。……それから、僕は超偉い神になったかもしれないけど、君達は僕の部下だから気楽に自由に意見を言ってもらいたい。『恐れ多い』とか『恐れながら』とか思ったりする必要はない。言葉にする必要もない。ただし、僕の部下だからと言って、傲慢にならないでね」


「分かりました。ですが、ご安心ください。我々、天使一同はマスターにご迷惑をかける様な真似はしません。傲慢になる事などないと断言出来ます!我々は悪魔ではなく天使ですから」


「そっか。ありがとう。……現在、ブラック企業化していると思っている。そこで僕なりに改革案を考えて来たから発表する。だけど、その前に聞いてほしい。僕は僕の天使をリストラする事はない!しかし、もしも僕の天使を辞めて、人類として第二の人生を歩みたくなったら遠慮なく言ってほしい」


 おっ!今度はラストナンバーが手を挙げている。


「はい。ラストナンバーちゃん、どうぞ」


「少なくとも私と私の部下はマスターの部下である事を誇りに思っております。ですので1年以上、仕事がない等が無ければです。どんな仕事であろうと簡単には辞めません!万が一の場合は少し寂しいですが、遠慮なくリストラしてくださいね。その時は大和王国の国民として、マスターに貢献しますから」


「絶対にリストラしないから安心して。その上で聞いてほしい。今回、天使を100万人にまで増やす事にした!」


「「「「「100万人!?」」」」」


「そして今回、司令官を2人に分ける。ナビィとエイドにね。それぞれが担当するのは合計50万人の天使部隊」


「「「「「50万人!?」」」」」


「勘違いしないでほしい。司令官を2人に分けるのは、ナビィに問題があるからではない。司令官も休むべきだと考えたからだ。それから、この後に話す事を考えた時にその方が効率が良い気がした。ただそれだけ」


「こ、光一さん。いくらなんでも増やし過ぎじゃないかな?」


「ナビィ、この後の話を聞いてもらえれば納得してもらえると思っているよ。ナビィ隊とエイド隊と言うね。ナビィ隊とエイド隊に共通するところから話すと。労働時間は9時に始まって17時に終わる。残業はなし。そして週2日労働とする。ナビィ隊は日曜日と月曜日に働いてもらう。エイド隊は水曜日と木曜日に働いてもらう。そして、第1、第3、第5火曜日の13時に天使の幹部を集めて定例会議を行う。定例会議では積極的に不満や問題点等を言ってもらいたい」


 ザワザワしているねぇ。どうだ!これなら文句あるまい!

 おぉ?ラストナンバーちゃんが手を挙げている。


「ラストナンバーちゃん、どうぞ。」


「はい、文句はありません。むしろありがたいお話ですが……よろしいのですか?」


「お願いだから心を読まないでほしい。……えーっとね。良いんだよ。何の問題もない」


「失礼しました。動揺のあまり、つい本音が知りたくなってですね。つまりマスターからすると、火曜日と金曜日は天使が休日になるという事ですね?ただし、第1、第3、第5火曜日は幹部を集めて定例会議を行うと……特に議題が無くても集まるんですか?」


「うん。その通り。繰り返しになるけど、遠慮なく積極的に発言してもらいたい。その機会を作るために集まるんだ。もしも、特に何も無ければ……少し雑談でもして解散かな?良いかな?問題は大歓迎。僕としては問題を隠されて、深刻な事態に陥る方が困る」


「分かりました。お忙しい中、機会を作っていただき、ありがとうございます。それから休日を増やしていただき、本当にありがとうございます!」


「休みを分かりやすくする為に天使部隊を半分に分けて、ナビィとエイドに担当してもらった。国王補佐官、今までの話を聞いてどう思う?」


「光一さん、色々と分かりやすくて良いと思うよ。我々からすると週休二日制だけど、戦力は落ちるどころか上がっているしさ」


「あー。戦力で思い出した。天使の誰か教えてほしい。休日なし、長時間労働と聞いているんだけど本当なのか。どれくらいの長時間労働なのかを教えてほしい。……あっ、フレアさんどうぞ」


「休日なし、長時間労働は事実です。長時間労働は、日が昇ると共に仕事を始めて、日付が変わったら仕事を終える。そんな状態です」


「お、おう。教えてくれてありがとう。ちなみにリーベ王国の農業計画について、実際に作業担当になった幹部から教えてほしい。計画を始めるように指示をしたばかりだけど、休日なし、長時間労働になる予定だったのかな?……はい、ラストナンバーちゃん」


「はい。そうなるだろうなと我々は考えていました。何故なら、かなり広大な土地での作業であり、しかも整地から土地の改良工事等、作業量が多かったので。……そして、他にも仕事が山程あるとの情報を耳にして絶望です」


「あー。うん。教えてくれてありがとう。ついでに教えてほしい。天使40万人なら26日の月曜日には終わると思う?」


「休みを考慮しても完了すると思われます」


「ありがとう。国王補佐官はどう思う?」


「僕とイブちゃんの持っているデータを元に計算すると、その人数なら問題無く完了すると思うよ」


「さて、天使1期生から3期生に聞きたいんだけど……皆、それぞれ2万人の天使を率いる事に賛成の人は挙手して」


 おぉ!全員、手を挙げている!良かったぁ。


「フレア、本当に問題ないかな?」


「はい!問題ありません!部下が出来るのは大変嬉しく思います!」


「それなら良かった。さて、ナビィに相談なんだけど……天使の幹部を新たに32人生み出す必要がある。僕、32人の容姿とか決められないよ。どうしたら良いかな?1つ提案というか、可能なのかを聞きたいんだけど良い?」


「光一さん、言ってみて」


「ナビィ隊の幹部は7人追加すれば良い。そこでだ!ナビィ隊の天使の服装を変えて、同じ容姿の子を生み出すのは駄目かな?ナビィ隊かエイド隊か分かる様に、色違いの制服を作るとか、バッジを付けるとかも良いかもしれないね」


「「「「「おぉぉぉ!」」」」」


「い、今の『おー!』は何?……はい。手を挙げているフレアさん」


「制服への憧れの現れです!ナビィ隊は赤の制服で、エイド隊は青の制服なんてどうですか!もちろん高校生って感じの制服で!」


「「「「「おぉぉぉ!」」」」」


「そ、それでナビィ。どうなの?」


「う~ん。まぁ良いか。それじゃまずは制服を決めましょう?」


「国王補佐官、良いデザインをお願い出来るかな?」


「もちのろんだよ。既にイブちゃんと相談して良いのが出来たよ。ノートパソコンの画面に表示するね」


「よろしく~」


「それじゃ、まずはナビィ隊から。……はい!」


「「「「「おぉぉぉぉぉ!」」」」」


 赤ブレザーの制服だね。


「次にエイド隊ね。……はい!」


「「「「「おぉぉぉぉぉ!」」」」」


 今度はネイビーって言うのかな?そんな感じの色のブレザーの制服だね。

 どちらも中々、スカートが短いんですが!


「のぞみさん、ナビィに詳細なデザインを教えて。頭を近付けるわね」


「オッケー」


「おー!ほうほう。…………りょうかーい!……ナビィ隊の諸君!今、ナビィが伝えた制服に着替えて来るように!もちろん、部下も全員、着替えさせてね」


 皆、返事をすると一斉に去って行った。


「あのぉ。スカートが短くないですかねぇ?仕事中に下着が見えちゃったりしない?というか制服、汚れない?」


「光一さん、スカートの下にスパッツを履くから大丈夫よ。それに天使だから服が汚れない様に作業するなんて余裕よ」


「あっ。そうですか」


「やっぱり光一は変態ね」


「紗也華?僕はね。純粋に部下の事を心配しただけだよ?」


「本当は見たかったくせに」


「何を言うかな?僕には可愛い妻がいるからそんな必要はないよ。それに女の子は傷つけたくないからね」


「ふーん。まぁ良いわ」


 僕達がそんな会話をしていると皆、続々と帰って来た。


「おー!全員揃った!皆、帰って来るの早かったね?それから皆、似合っていると思うよ。ん?ファーストナンバーちゃん何?」


「本当はもっとゆっくりと自分の制服姿を見たかったのですが、後でゆっくりと見る事にしました。……マスターをお待たせする訳にはいきませんからね。そ、それから。似合っていると言っていただき、ありがとうございます」


 おー!反応が可愛い。


「か、可愛いですか?あ、ありがとうございます!」


「だ~か~ら~!心を読まないでって」


「スミマセン。どうしても本音が知りたくてつい。今後は止めますね」


「皆もそうして。心を読まないでね。……それでナビィ、次はどうしようか?」


「ボットちゃん、8人来て~!」


 光の球が8つ現れた。


『お呼びでしょうか?』


「うん、呼んだわ。チョット待ってね。……1期生から3期生は手を挙げて!……ありがとう。ボットちゃんはそれぞれ1人ずつ、今、手を挙げている天使の傍に移動して」


『承知しました』


 光の球がそれぞれの天使の所に向かう。……準備完了かな?


「ボットちゃん。傍にいる天使が自分の担当だと思ってね。自分の担当の天使と同じ容姿の天使を2万人まで生み出して。マクロコード840よ」


『マクロコード840ですね?承知しました。権限保持者様は特に問題等が無ければ実行とご命令ください」


「光一さん、ボットちゃんに命令して」


「あっ、そっか。僕が天使のマスターだからか。……ボットちゃん、マクロコード840の実行を命令するよ」


『……権限保持者様からのご命令を確認。マクロを実行します。命名規則がありましたらご教示ください』


 天使はそれぞれ命名規則をボットちゃんに教える。


『……命名規則を確認完了。それでは、高速で生み出して参ります。よろしくお願い致します。……実行まで5,4,3,2,1…開始』


 スゲェ。生み出しては消えるのが超速い。



 ~約30分後~


『マクロコード840が完了しました。お疲れ様です』


 おー!終わった!いやぁボットちゃんがいると楽だわ。

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