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838 生命神さんに色々と相談と質問

 1年10月21日


「……いやぁ、なんだか大変そうだね。呼ばれたから来たよ~」


「ありがとう。まずは教えてほしい。天使の世界って働き方改革の流れが来ているの?」


「僕も部下の天使から聞いて驚いたんだけどさ。そうみたいだね。まぁ僕は元からあまり働かせていないけどね~」


「やっぱり僕は働かせすぎたかな?」


「それについては先にリップルから失礼します。働き方改革の時代がやって来たとは言え、これまではまだ許容範囲でした。軍事作戦組も拘束時間は長いですが暇でしたし。ところが許容範囲を超えました。リップル達、天使1から3期生を除き、フル稼働状態。しかも終わりが見えない程の仕事量。これは駄目です!先程、天使1から3期生で雑談と言いましたが、この事を議論していたんです」


「まぁ~光一くんさ。リップルちゃんの言う通り駄目でしょ?光一くんもナビィちゃんも、とても真面目過ぎるんだよ。やっぱり君達は社畜なんだろうね。さっき、リップルちゃんが言っていた風の噂の通りなんだよ。あの会話を忘れたの?」


「いや、覚えているよ」


「それにナビィちゃんは聞いていなかったと思うけど、前に創造神様がおっしゃっていたでしょ?『天使を必要なだけつくって是非とも国造りを積極的にやってもらいたい』って。覚えている?」


「うん。覚えている。でも増やし過ぎると問題なのかなって……長期間、仕事がないと駄目なのかなってね」


「リップルちゃん、答えてあげて。長期間、仕事がないと駄目?」


「1ヶ月に一日以上、仕事があれば幸せです。以前は半年以上、仕事がない子は病んでいましたが、今はオンラインゲームがあるので平気です!……まぁそれでも1年以上、仕事がないと病みはしませんが、リストラされたと考えますね。その時は少し寂しいですが、第二の人生だと思って人類として生活するか、天使の世界でオンラインゲームの運営や人類となった天使のサポートの仕事をして生活するかですかね?」


「あのぉ、もしも1年以上、仕事が無くてもだよ?マスターが『リストラじゃないんだ。リストラする時はちゃんと言うから!』って言っても駄目かな?」


「う~ん。マスター、その時は天使の世界で仕事をしながら待つかもしれません。ただ、天使の世界で仕事が無ければ辞めますね」


「辞める時ってマスターに何も言わずに辞めるのかな?」


「いえ、普通は声をかけてから辞めますよ?マスターとの関係が悪ければ声をかけませんが」


「いや、光一くん。君の場合はその心配はないでしょ?インフラの点検等の仕事があるからね」


「そうだけど、念の為に聞いておきたかったんだ。生命神さん、風通しが悪い件についてはどう思う?」


「まぁ光一くんは非常に偉い神様だからね。光一くんの天使の気持ちも分かる。だけど、そこは光一くんやナビィちゃんが積極的に問題や要望はないか、聞いたりするのが大切なんじゃないかな?例えば天使の幹部を集めて定例会議をしたらどう?」


「おー!良いね!早速、今日の午後に1回目の会議をしようか。という事でナビィよろしくね?」


「ナビィは辞めたから知らない!」


「いやいや、そう言わずにね。ナビィにはいつも本当に感謝しているんだよ」


「そそ。ナビィちゃん、気持ちは分かるけど頑張って」


「エイドちゃんがナビィの代わりにやれば良いじゃないの!」


「今後はエイドもナビィちゃんをもっと支えて行くから。会議の結果次第では天使部隊の半分をエイドが担当するから辞めないで」


「あれー?ナビィ先輩?失礼ながら逃げるんですか?」


(ブチッ)


 あっ……ヤベー音が聞こえた気がする。


「に、逃げるって何かなぁ?だ、誰が逃げるって?」


「ですから~。失礼ながらナビィ先輩は、マスターから任命された重要なお仕事を放棄して逃げるんですかー?」


「ナ、ナビィを全否定したのはどこの誰かなぁ?や、辞めてほしいんじゃないのかな?」


「リップルはナビィ先輩の駄目な所を指摘しただけです!辞めろだなんて一言も言っていません!」


「ナビィちゃん。エイドはへーきだけど、真面目なナビィちゃんに仕事が無くなると廃人にならないか、エイドは心配」


「エイドちゃんは心配ありがとう。そ、そう。や、辞めなくて良いなら続けるわ」


「ですが先輩。反省はしてくださいね?」


「う、うるさいわね。言われなくても分かっているわよ……光一さん、今日の13時に天使の幹部を集めて会議を開始で良いかな?」


「お、おう。ナビィそれで問題ないよ。続けてくれて本当にありがとうね」


「了解。リップル以外の幹部に指示を出したわ。ついでにキリの良いところで一旦、作業を止めた。後、お礼を言われる様な事ではないわ」


「まぁまぁ。素直にお礼を受け取ってよ。それから対応もありがとう」


「光一さんがそう言うなら分かったわ」


「それではリップルは一旦、帰りますね~」


「うん。来てくれてありがとう。また後でよろしくね」


「はーい。それでは失礼しまーす!」


 そう言うとリップルは帰って行った。


「ところで生命神さん、農業用プライベートエリアを業務用に変えたら駄目かな?」


「好きに使ってもらって構わないけど……何でかな?」


「いやほら、僕って神々によく見てもらっているでしょ?だから、業務用プライベートエリアは全ての神に閲覧権限とアクセス権限を与える。そして、仕事は業務用プライベートでして、見てもらった方が良いのかな?って思ってさ」


「そういう事ね。良いかもしれないね。……あぁ。そうだよ。どうしても来月の頭には店頭に商品を並べたいのなら、プライベートエリアで生産すれば良いじゃん。ただ、前にも言ったけど、だからと言って地上での生産は止めないでね」


「おー!良いね!のぞみ、地上での計画を急ぐ必要は無くなったね」


「だね~。ただ、計画が山積みなのは変わらないからさ。そこについては午後に話し合おう」


「うん、そうだね。……それで生命神さん。僕の子孫と天使の話だけど、僕がさっき話した認識に相違ないかな?」


「そう。認識の通りだよ。光一くんの子孫に天使がつく条件は『光一くんが支配する国の次期国王以降と次期女王以降』。初代の王では駄目。前に創造神様がこんな事をおっしゃっていたでしょ?『地球で言う日本以外でも建国してもらって全然構わない。というよりも是非ともお願いしたい』ってね」


「あー。そうだね。思い出したよ」


「人口不足の今、新たに建国しても意味がないというのも分かるからさ。今やる必要はないんだけどね。将来、建国するのは光一くんにお願いしたいんだ」


「理由は?」


「条件は光一くんの『子ども』では無く『子孫』。だから光一くんの孫以降も対象になるんだ。そうなると困るのが争い。孫までは大丈夫かもしれないけど、ひ孫以降はちょっと心配かな?兄弟姉妹で権力争いになって国が分裂したり、独立した場合がね」


「あーつまり。争いを避けるために定義を厳格にしたという事かな?」


「その通り。権力争いで『光一くんが支配する国』が分裂した場合、正統なのは次期王以降の方。分裂して勝手に王を名乗っても『初代王』であり、『次期王以降』でないから対象外。そして、独立宣言をした場合、それは最早『光一くんが支配する国』ではないから対象外。そうすると争うメリットがあまりないでしょ?」


「確かにね」


「それから『光一くんの子孫でない人は対象外』とする事で、対象外の人が国を乗っ取る恐れを無くしたかった。万が一、国を乗っ取ったとしても、天使がつかない様にした。罪人に天使をつけたくないしさ」


「そりゃそうだよね」


「それと……万が一、光一くんと関係が悪くて、性格に問題のある子孫が勝手に建国をしても対象外にしたかった」


「そういう理由か……」


「他にもある。光一くんの子孫につく天使は1人だけ。天使をつける目的は、1つは道の軌道修正。2つ目はエテルノを生み出す力だからね。確かに通常なら20人までは可能だけど、敢えて1人に制限させてもらう。そうなるとさ、光一くんが言っていた様に、光一くんの部下の天使が開拓をしないと大変だよねっていう理由もあるんだ」


「やっぱりそうだよね」


「うん。さて、実はこの条件って我々だけに都合良く解釈出来る余地を残した。『光一くんが支配する国の次期国王以降と次期女王以降』ってところにね」


「……ん?」


「この条件だけどさ。『光一くんが支配した国の……』ではないんだよ。過去形ではない。つまりね?『光一くんが継続して支配している国でないと駄目』という解釈と、『光一くんが初代国王として一時的に支配している国の次期王以降。次期王以降は光一くんが支配していなくても構わない』と2パターンの拡大解釈が出来る様にしたんだ……解釈が分かりにくいかもしれないけどさ」


「な、なるほど?」


「何故そうしたかと言うと不毛な争いを避けるために、光一くんが地上にいる間は、各国の最高権力保持者は光一くんでいてほしかったから。そして、光一くんが地上を去った後も、天使がつくという特権を継続させたかったから。なんだけど……光一くんが地上を去る事は無くなったよね?いや、去ってもらっても良いんだけどさ」


「そういう事?……うん。今の所、地上を去る気はないね。僕の子どもや孫までは大丈夫かもしれないけど、ひ孫以降が心配だから。でもまぁ民主化して居場所が無くなったら地上を去るかもしれない。一番良いのは優れた人が国のトップになる事なんだよ。でもこれってどの政治制度でも難しい。自分だって別に優れていないしさ。ただ、暗愚という程ではないとは思う。どの政治制度でも暗愚な人物が国のトップになる恐れがあるから困る。地球の歴史でも民主主義から最低の独裁者が生まれた事があるし」


「まぁねぇ~。生命神としては戦争……特に世界大戦は避けてもらいたいね」


「全くだね。でも僕が全ての国の最高権力保持者かぁ。責任重大だなぁ。……まぁ頑張ろう。ところで話を戻して、業務用プライベートエリアについて、今更ではあるけどさ。何故、農業用プライベートエリアを与えてくれたの?農業と言ったら農耕神じゃない?」


「農業だけならね。農業を中心に農作物や工場を運営するから世界神でも良いんだよ。それに当時は光一くんは将来、地上を去る予定だったからね。天界で過ごして行く為の食料確保の為だったんだよね~。まぁでも好きに使ってよ」


「なーほーね。了解。……う~ん。後は大丈夫かな?生命神さん、本当に来てくれてありがとう」


「いえいえ、良いんだよ。午後の会議もアドバイスが必要なら気楽に呼んでね~」


「うん。その時はよろしくね」


「それじゃ、僕は帰るよ。まったね~」


「改めて来てくれてありがとうね~!」


「はいはーい」


 そう言うと生命神さんは去って行った。


「ナビィ、プライベートエリアを計画通りに大規模な整備とかって出来るかな?」


「そりゃ天使だからね。余裕よ!」


「そっか、流石は天使。あー。計画変更。1から3期生の8人全員、会議に呼んでもらえるかな?」


「光一さん、分かったわ。伝えておいた」


「先に言っておくね。ナビィ、勘違いしないでほしいんだけど良いかな?」


「こ、光一さん。な、何かしら?」


「別に今すぐにそれだけ増やす訳ではない。将来的に増やすとも限らない。ただ、余裕を持たせて様々な事に使えるようにしたいんだ。全ての妻が会議に参加出来るように。そして、僕の子どもも会議に参加出来るようにとかね。そこで、まずは国連総会議場ビルを建設してもらいたい」


「国連総会議場ビル?」


「そう。基本設計はそのままで席を減らしてほしい。具体的には地球の総会議場ビルの議場ホールって、1321席が設けられていて、各加盟国に6席ずつ。代表者3名及びその後ろに補助者3名を与えている。この後ろの補助者席は不要。だから660席にしてほしい。ここまでは良いかな?」


「分かった。つまり、1つのテーブルが6席。各加盟国に3席と考えると、1つのテーブルに2ヶ国で合計220ヶ国よね?だけど、参加するのは国ではない。光一さんの家族と部下の天使。基本的には1つのテーブルに2人。光一さんの家族と部下の天使がこの座り方をしても合計で220人が参加出来る。席を空けなければ最大で660人が参加出来る。……恐ろしいわね」


「僕が言おうとした事を言われた。……その通りだよ。だけど最初にも言ったけど、余裕を持たせてだからね?設備は前方に大画面のモニターを両サイドに設置。前方の壇上に5席設置。全席にノートパソコンを設置。マイクは無しで、意識すれば拡声魔法の様に議場ホール内の全体に声が聞こえる様に。これでお願いしたいな」


「りょうかーい。後ろの補助者席がないのを除けば、大和王国の国連総会議場ビルにある議場ホールと同じ仕様ね」


「そうなんだ。それじゃまずはそれでお願い。次に国王補佐官良いかな?」


「光一さん、何だい?」


「業務用のプライベートエリアについて、農作物や工場の建設計画をお願いしたい。あっそうそう。運営は神である僕のボットが行うからエテルノは不要だし、空間の時間の流れを早く出来るからデータセンターの設置も止めた方が良いと思う」


「方針は分かったけど、詳しい仕様はナビィちゃん教えてね」


「了解。それじゃ今、教えてしまうわね。……頭を近付けてっと」


「おー!データが送られて来た!へーなるほどね。プライベートエリアって便利だね。……そんな事も出来るんだ」


「…………ナビィの知っている仕様は全て教えたけど、大丈夫?」


「オッケー。任せてよ。イブちゃん一緒に計画を考えよう!」


「のぞみちゃん、分かったわ」


「ところでナビィ知っているかな?この世界って魔法があるけどさ、赤ちゃんも魔法が使えたりするの?使えたら怖いんだけど」


「うん、知っているわ。大丈夫よ。もちろん使えないから。使えたら危険だからね。ある程度の年齢になるまでは使えないの」


「それを聞いて安心したよ。いやほらさ。僕が仕事で不在の時に寂しくて泣き叫んで、爆発魔法が発動したりしたら困るなって思ってね。それに幼い子どもは癇癪かんしゃくを起こすものだと思うんだよね。怒りやイライラで爆発魔法が発動しても困る。それから子ども同士で喧嘩をした際に、魔法で攻撃し合ったりされても困ると思ったんだ」


「光一、それ困るどころじゃないわ。怖すぎるわよ。ナビィ、本当に大丈夫なの?」


「紗也華さん、本当の本当に大丈夫だから安心して」


「紗也華、この世界で生まれ育った私もそれは大丈夫だと断言するわ」


「それなら良いんだけど……パパ怖い事を言わないで」


「おぉ~!パパって言われるの良いね!……っと、ゴメン。ママ睨まないで。まぁその顔も可愛くて好きだけど」


「ママって言われるのも良いけど、その後の言葉も気分が良いわ。パパ、時間はまだあるでしょ?あそぼー?」


「紗也華、それヤバいわ。そ、それじゃ遊ぼうか」


「光一さん、ナビィは遠慮するわ。少し反省する」


「ナビィ、反省は大事だけど、あまり深刻に考え過ぎないでね?」


「光一さん、ありがとう。ナビィは平気。ここで待っているから楽しんで来て」


「何だか申し訳ない気もするけど、そうさせてもらうね」


「申し訳ないって思う必要はないわ。光一さん、また今度、よろしくね」


「ナビィ、了解。エイドはどうする?」


「エイドはナビィちゃんとお話しようと思う。だからここで待っているよ。そういう気分でもないし」


「そっか。それじゃナビィをよろしくね」


「うん!エイドに任せてー」


「エイドちゃん、ありがとう」


「良いの、良いの~」


「それじゃパパ、行きましょう?」


「ブリタニアママ、もしかして3人で?」


「当たり前じゃないの。紗也華も良いでしょ?」


「ブリタニア、もちろん良いわよ」


「それじゃ、光一さん達。また後でね」


「ゆっくりと楽しんで来て」


「のぞみ、イブもありがとう。行ってくるよ」


 僕とブリタニアと紗也華は、僕の部屋に移動した。そして、風呂場で身体を洗い合って、ベッドで避妊具をつけて楽しんだ。

 12時まで遊んで、その後、1階のレストランに戻り昼食を摂った。ナビィはスッキリとした顔をして、元気そうで良かったよ。

 エイドのお陰なのかな?本来なら夫である僕が話を聞いてあげるべきなのかもしれないけどね。同じ天使の方が話しやすいのかもしれないから、甘えさせてもらった。


 さーて、午後は初の天使との会議。さて、どうしたものかなぁ。

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