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836 農業計画についての詳細

 1年10月21日


「それで僕から国王補佐官に質問!食品冷却サービスと、クラウドサービスを始めたいんだけど……どうしようか?」


「光一さん、クラウドサービスは簡単に始められるよ。ただ、食品冷却サービスは天使が必要だから、まずは見積もりを始めようか。見積もりならブルーローズテクノロジー社の社員のエテルノで出来るから」


「それじゃ、それでお願いするよ」


「了解。ニュース番組で世界各国に宣伝するね。クラウドサービスは月末締め、利用月の翌月2日に口座から自動引き落とし。食品冷却サービスは契約した金額を毎月2日に自動引き落とし。初月無料とかはしない。前者は利用した分を、後者は日割り計算にする。工事日の翌日からね」


「なるほど」


「例えば今月の28日に工事したら、29日と30日の2日分を来月の2日に口座から自動引き落としをする」


「了解、それでよろしく~」


「うん。僕達に任せて。他に何かあるかな?」


「リーベ王国以外での農業計画はどうしようか?」


「それについては現在、僕とイブちゃんで手分けして、世界各国の王とリーベ王国でやったのと同じく交渉中。その後、関連する省に計画を詳細に説明して許可をもらう。そして各国の王に契約書へのサインをお願いしようと思っているよ」


「そっか。よろしくね。どうかな?カレーライスやお酒、紅茶は作れそう?」


「うん、作れるよ。日本で食べられる料理や食材は、この世界でも食べられるようにするからね。ただ、光一さんも知っての通り、現在、ほぼ全ての天使にタスクがある。そして、リーベ王国以外で農業計画は順番に進める事になる。だから、いつ頃かと言われると天使次第だから何とも言えないんだ」


「リーベ王国での工事もだけど、農業計画での工事ってどこまでやるの?」


「まず、農機具の工場を大和王国の学園都市に造ってもらった。そして、整地から農地の土壌改良までを天使にお願いする。その後に町作り。しばらくはエテルノだけが住む町だね。これを所々に建設してもらう。将来的に村だと不便かなと思って町にしたよ。ここまでは良いかな?」


「うん。良いと思う」


「光一さん、ありがとう。次に幅が広めの片側1車線の道路を町から大規模農園に繋げる。町と町を繋げる幹線道路も建設する。これは2車線にした。ちょっとした高速道路だね。それから鉄道を建設して各町に貨物駅を建設してもらう。もちろん町外れにね。鉄道は港町まで繋げる。収穫物はトラック、貨物列車、貨物船の3つを使い国内外に輸送するという訳だね。……高速道路は優先順位が低いから今回は無し」


「ヒンメル王国は海がないけど、どうするの?」


「ヒンメル王国の北に大きな湖があるの覚えているかな?当初はそこに港を建設してもらう予定でいた。そして、トラバント地方の港と、東京都の港にドックを建設してもらう。理由は湖を汚染させない為にドックで水を抜いて、クリーン魔法で船をキレイにするから」


「当初はという事は予定を変更したのかな?例えばティア王国の港まで鉄道を繋げるとか?」


「予定を変更したのはそうだけど、後半は違うね。確かにそれも1つの案だった。ヒンメル王国の領土を海まで拡大してもらう事も考えた。だけど、それだと根本的な解決にならないなと思ったんだ。今後、光一さんの子どもが、湖がない内陸国を建国するかもしれないから」


「まぁ確かにね。他国の港を借りるというのも色々と問題があるからね」


「そう。そこでドックからドックに船を転移させる事を考えた。船を正確に転移させるなんて、高度過ぎてエテルノでしか出来ないね。まぁ元々、他の人類は転移魔法が使えないんだけどさ。最初からエテルノが前提なら、共有のアイテムボックスを使えば良いだろって考えたね?」


「うん。まぁね。交通インフラの必要性が無くなり面白くないけど。エテルノが転移魔法を使って人々を輸送すれば、地下鉄だって必要無くなるからね」


「まさにその通りでね。面白くないんだよ。車だって売れなくなる。それに共有アイテムボックス内の物資を管理するのが面倒。例えば食品の鮮度なんてものは分からないからね。更に言うと産地だって分からなくなる。地域毎にブランド名を付ければ良いかもしれないけど、全ての食品に地域毎のブランド名を付けるなんて面倒でしょ?国内なら何県産。国外なら何国産って情報は知りたいし、知ってほしいでしょ?」


「あーそう言えば車も売っていたね。結構、売れているのかな?それと……食品の鮮度等ね。結構、重要な情報だよね。日本のスーパーだって店にもよるかもしれないけど、例えば『北海道産きゃべつ』とか『北海道産トマト』『フィリピン産バナナ』で売っているからね。特に品種名、ブランド名等は無く。品種名だって例えば米だと品種によっては複数の県で生産されているからね。そんで『新潟県産』『茨城県産』で売っているよね」


「く、車は自転車はかなり売れているよ。自動車は……あまり売れていないけど。い、今は時代が追いついていないだけで、将来は売れるかもしれないから!」


 自動車の話だと思ったら自転車だったかー。


「まぁそうだね。将来に期待するとしようか。ところで、馬車ってまだ走っているの?」


「実はね。馬車は世界各国、法律で禁止にさせたよ。その代わりに我々が適正価格で馬含めて買い取ったんだ。地下鉄により馬車の需要が無くなったし、自動車を買ってほしかったから」


「なるほど。ゴメンね、話を脱線させて。続きをどうぞ」


「うん。分かってもらえれば良いんだ。それで肝心のドックだけど、ヒンメル王国は王都に2つ建設する事にしたよ。貨物船用と旅客船用ね。流石に邪魔だから王都のド真ん中ではないよ。町外れに建設する予定でいる。それじゃどこに転移するんだと言うと、トラバント地方のエクセポートシティ。それから東京都の青海。貨物駅のある島の隣の島だね。大和王国以外に行くのであれば、エクセポートシティから船を乗り換えてもらって各国に向かってもらう計画でいるよ」


「エクセポートシティだけでなく、東京都にもドックを建設する理由って何かな?」


「東京湾の混雑緩和かな?今は良いかもしれないけど、将来的に多数の国と船が行き来する様になれば混雑する恐れがあるからね。ドックにある船は海に出ない。ドックとドックを行き来する専用の船だよ。ドックの近くに大きな待合室……というかチケットも売るから建物も建設してもらう。ヒンメル王国の旅客船はしばらくは10分毎に転移させる。エクセポートシティと東京都を交互にね。乗り降りを考慮して10分毎に設定した。だから待合室を大きめにしたんだ。未来も考えてね」


「未来?」


「そう。将来、光一さんの子どもが内陸国を建国したら、転移先が増える。だけど東京都側はあまりドックを増やしたくない。ヒンメル王国も同じ。そこで、エクセポートシティの出番。エクセポートシティにドックを増やして、港町として機能してもらいたい。運営はブルーローズテクノロジー社が行うし、大和王国なら半永久的に最高権力保持者が光一さんだから安心出来る。あまり考えにくいけど、もしトラバント地方で独立運動が起こったら、その時は千葉や大阪等に拠点を移せば良い。まぁ、光一さんは神様だからよっぽどの事が無ければ独立運動は起こらないと思うよ」


「そういう事ね。理解したよ」


「それでヒンメル王国だけど王都の貨物駅は地下にする。何しろ王都。しかも王都は国の中央にあるからね。各方面から線路を延ばすのを考えると地下の方が都合が良いんだ。その地下だけど結構、深い場所にあって、十分な高さと広さがあるから荷降ろしも可能な設計。コンテナをトラックに移して、船に積み込むか倉庫に保管等をする」


「おぉ、地下か。工事が大変そうだね」


「光一さん、我々、天使なら余裕よ」


「おー!流石は天使。頼もしい」


「そうでしょ?そうでしょ?」


「駅のある場所は王都の町の外。だから何の心配もないとシルヴィー女王にも説明しているよ」


「うん、了解したよ」


 う~ん。どうしようかなぁ。

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