829コーヒー販売の提案
1年10月16日
「アリエットちゃん、神々の会話を聞いてしまったわ」
「そうね、お姉ちゃん。……ところでお母さん?怒ったりドン引きしたりしないから教えて?子作りした?」
「はぁ……いずれバレるから教えるわね。基本的に夫と二人暮しになったからね。今、双子を妊娠しているわ。マドレットちゃんはいるけど、配慮してくれてね。お母さん、頑張っちゃった」
「お、おう。……お、お姉ちゃん、妹か弟が出来るよ」
「そうね。アリエットちゃん、私と同じ時期に出産かな?嬉しいわね。私は弟が良いかな?……なんてね。お母さん、おめでとう」
「私からもお母さん、おめでとう。私も楽しみだわ」
「リリアナ、それからアリエットもありがとう。歓迎してくれて良かったわ。ルフレンスは嫌かしら?」
「お母さん、嫌じゃないよ。ただ、少し困惑しただけで。おめでとう、お母さん。心から歓迎するよ」
「ルフレンスもありがとう。お母さん、嬉しいわ」
「おっ!のぞみ?それともイブかな?気が利くね~!」
「光一さん、僕だよ。本当にそれが最後だからね?まだ、1億未満の資産はあるけど」
「分かっているよ。(ガチャン)はい!これあげる!アメリエットさんとトーマンドさんにね。悪いね。少なくて。養育費とかに使ってよ」
「あ、あなた。まさか……」
「こ、光一さん。ま、まさか。い、1億リーベ……で、ですか?」
「そそ。気楽に使って。ハミルトンくんの親族だからね。気にしないで。何しろ税金ではないからね。僕が色々やって稼いだ個人資産だからね」
「あ、ありがとうございます!少ないだなんてとんでもありません!そういう事でしたら大切に使わせていただきます」
「光一さん、夫の言う通りです。悪いだなんて事はありません。本当にありがとうございます!」
「うん。そう言ってもらえると僕も嬉しいよ」
「それじゃお母さん、お父さん、今回も危ないから私が預かるね?一緒に銀行に預けて来ようね!」
「そうね。マドレットちゃん、よろしくね」
「私からもよろしく頼む」
「うん!任せて!」
「あっ!前回、銀行はどうだった?また一筆、書いた方が良いかな?」
「光一お父さん、大丈夫。のぞみお母さんから銀行側に事前に連絡してくれていたから」
「そうなの?のぞみ、ありがとう」
「光一さん、このくらいは何て事はないさ。今回も僕から連絡しておいたから大丈夫だよ」
「おー!ありがとう。助かるよ」
「お役に立てて光栄だよ」
「お兄ちゃん、今後、人を雇う予定はあるの?」
「そうだね~、アリエット。今月は様子を見て来月どうするか考える予定かな?」
「お客様はどう?買い物してくれる?儲かってる?」
「まだ新しい店になってから店を開いたのは、2日間だけだから今後はどうなるか、まだ何とも言えないけど……。今のところ、お客様は前よりも店に入っていただけるようになったね。要因として1つ目は扱っている商品が多い事。2つ目は2つの通りに面して、入り口も2つになった事。3つ目は店自体もだけど、ショーケースが物珍しいからだと思う」
「おー!お兄ちゃん、それは良かったよ!それで肝心の儲かっているかは?」
「今のところは儲かっているよ。ショーケースのお蔭で商品の見た目が良いし、鮮度も長時間維持される。更に食品は丁度良く冷えている。大和王国産のバターやチーズも置けるし最高だよ。スーパーマーケットさんはショーケースでは無く、冷蔵庫に入れているからね。ショーケースだけではない。店が大きくなり、今までは店の大きさの問題等で、スーパーマーケットさんでしか扱っていなかった大和王国産のお菓子も、うちの店に置けるようになった。だから色々と買ってくれるよ」
「僕から良いかな?アイテムボックスでは無く、やっぱり店に置かないと商品って売れないものなの?例えば紙にイラストと商品名をかくとかでは駄目?」
「光一さん、駄目ですね。例えば大和王国産のお菓子は箱売りとバラ売りをさせていただいています。そうすると、やっぱり実際に商品を見て、魅力に感じたりして、箱では無く数個だけ買っていくお客様が多いんです。ついで買いと言うものですかね?そして、実際にお菓子を食べたと思われるお客様が、箱買いするのを何回か見ました。もしも、実際に商品を見なければそういう事は起きないと思います。それに、お客様は商品名を店員に伝えてまで買うなんて面倒だと感じてしまいます。どうしても欲しい商品なら買うでしょうけど、ついでに……というのは中々、難しいのではないでしょうか?」
「やっぱり?まぁ確かに面倒かもしれないね。店員さんと会話を楽しむお客様なら良いんだろうけど、そうでないお客様は面倒だと感じるか。答えてくれてありがとう。あー、それからうちの国のお菓子等も置いてくれてありがとうね」
「いえいえ、こちらこそですよ。素晴らしい商品をありがとうございます!本当はこのお茶を店で提供したり、商品を置いたりしたいですし、もっと商品数を増やしたいですね」
「イブはどう思う?」
「そうね~。まずは簡単な話から言うわね。まず、実はお茶にも色々な種類があるの。今、飲んでいるものは紅いお茶だから紅茶と言うわ。紅茶の冷たいものはアイスティーとも言うわね。これを店で提供するのは3つの方法がある」
「3つですか?」
「そう。まず、1つ目はドリンクマシン、ドリンクディスペンサーとも言うわね。これの導入。機械にも色々な種類があるけど、予め飲み物を用意しておいて、機械に入れる。あるいは飲み物の入った容器を機械に載せる。お客様に飲み物を入れる容器を買ってもらい、その後はお客様が自分で機械から飲み物を容器に入れて、持ち帰ってもらうの。光一さんとルフレンスさんにはこう言えば分かってもらえるかしら?ドリンクバー方式だとね」
あー。あるね。アイスティーの入った……サーバーというのか分からないけど、コップで押すとドリンクが出てくるモノとか。
後はオフィス等に様々な種類のお茶が入った機械がありますな。カップを置いて、ボタンを押すと出てくるやつ。
「あー!そんなものがありましたね!」
「だけど正直、微妙だと思うわ。悪くはないかもしれないけどね。2つ目は飲料商品の販売。最初から容器にドリンクを入れた商品を販売する。製造は我々がしてお店に商品を置いてもらうだけね。これはあまり手間が無くて良いと思うわ」
「おー!良いですね!是非、お願いしたいです!」
「次にオススメなのがドリンク専門店、あるいはそれに近い喫茶店を新たにつくる事ね。落ち着いた内装のお店でお客様が席に座って飲み物を飲んでも良いし、持ち帰っても良し。飲み物が気に入ったり、家でもつくりたい人向けに商品を売るの。ルフレンスさんがつくったお店なら、今のお店で商品を売っても問題ないと思うわ」
「それも良い案ですが、今は保留ですね。今は今ある店を安定させるのが最優先ですから」
「そうね。それで商品数を増やす件だけど今、大和王国が国として色々と進めている所よ。光一さんの方針もあり、新しい果物、新しいお菓子、新しい料理、新しい飲み物をつくる努力をしているわ。だけど、これは時間がかかるから待ってほしいわね」
「おー!流石です!非常に楽しみです!」
「私から提案すると紅茶は微妙だけど、コーヒーなら良いと思うわ。その場で機械が自動でつくるから美味しいコーヒーが出来るの。でも苦い飲み物だから人によって好みが分かれるかもしれないわね。だけど、砂糖を入れれば甘くなるから良いと思うわ」
「おぉ~!コーヒーですか。飲んでみたいですね」
「それじゃチョット待ってね~。そう言うと予想して準備させてたわ」
「えっ!?飲めるんですか!?」
「全員分、用意したわ。……はい」
イブはそう言うと、僕がいつもやっているように転移魔法を応用して、全員にアイスコーヒーの入ったコップを配っていく。
そしてガムシロップとミルクもね。
「まずは一口だけ飲んでみて」
「それではいただきます。……確かに少し苦いけど美味しいです」
「そう?私は苦すぎて駄目ね」
お母さんのアメリエットさんは駄目な様だ。う~ん。駄目な人の方が多いかな?
ちなみに僕は駄目だね。だからアイスティー派なんだよなぁ。
「駄目な人は砂糖を入れてみて。光一さん、お手本をお願い」
「りょうかーい。僕は沢山入れるけど人それぞれだから1つずつ入れて、駄目なら追加した方が良いかもね」
そう言って僕は、ガムシロップの入っているポーションカップを開けて、何個も入れていった。10個は入れたね。
……うん。丁度良い。イブはドン引きしているけど、仕方ないでしょ?舌が子どもなんだって!
皆も僕を真似してポーションカップを開けて1個入れては飲んでいる。
「光一お兄さん、僕も砂糖を入れたら飲めるようになったよ。結構、美味しいね」
「おっ!ハミルトンくん、それは良かった」
「皆も大丈夫そうね?それじゃ次はコーヒーフレッシュというモノも入れてみて」
イブがそう言うと皆、コーヒーフレッシュを入れて行く。
「おぉ!光一お兄さん、まろやかになったよ!飲みやすいかも」
「そっか。それは良かったよ。僕もこっちの方が好きだね」」
「うん!イブさん、これも良いですね!」
「ルフレンスさんも気に入ってもらえたようで良かったわ。私は食品冷却サービスで、コーヒーを自動的につくる機械を導入するのも良いかなと思っているの。ルフレンスさん、どう思うかしら?」
「売り方としては先程のドリンクバー方式ですね?飲み物をその場で自動的につくるというのが良いですね。お客様に利用していただけそうです」
「そう。その通りよ。光一さんの祖国では店に普通に置いてあるわ。コーヒー単体でも儲かるし、ついで買いで更に儲かる仕組みね」
「おぉ!それは素晴らしい情報です!いつ頃に商品を販売出来そうですか?」
「それは……」
ん?急にイブが返答に困り出した。何だろう?





