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828 リリアナとバランス調整

 1年10月16日


 昨日はその後、特筆すること無く雑談をして、いつも通りに夕食をいただき21時頃に帰った。

 夜は彩花と寝た。彩花とは1回戦だけして、その後はゆっくりと会話を楽しんでから寝た。


 今日は水曜日。パーティー会場は休みだ。朝食を摂り、9時までゆっくりと皆と雑談をした。

 そう!9時過ぎにアリエットちゃんの親御さん達が来る。いやぁ~会うのが楽しみだね!

 そういう訳で皆とは別れて、ブリタニアと国王補佐官で、リーベ王国にお邪魔させてもらった。

 そして挨拶を済ませた頃……。


(トントントン)


 扉をノックする音が聞こえた。


「うむ。入るが良い」


 アルバートさんがそう言うと、アリエットちゃんのお父さんである、トーマンドさん達が入って来た。

 そして皆、挨拶を済ませた。……ただ、1人を除いて。


「リリアナ、大丈夫だよ。ほら、ポカーンとしていないでご挨拶を」


「ひ、ひぃ……す、すみません!何かの悪い冗談だと思って来たので普通の服で……あ、あのっ!私、これくらいしか服が無くてですね。ご無礼をお許しください!」


「何、気にする事はない。アリエットさんからも服装は気にせずにと伝えてもらったと思うのだが……」


「アルバート、そうは言っても平民の、それも普通の女の子は気にするものよ。私はエイリーンよ。よろしくね。気持ちは分かるけども、深呼吸でもして落ち着いて。大丈夫よ。大和王国製の服よね?可愛い服だと思うわ」


「あ、ありがとうございます!はい!大和王国製の服です!スーハースーハー。……あ、あの!皆様の事は存じております!夫からも事前に聞いておりますので!私はリリアナと申します!よろしくお願い致します!お会い出来て大変、光栄に存じます!」


「まぁまぁ、とりあえず座って落ち着くと良い。すぐにメイドがお茶を持って来ると思う」


「お父さん、今、メイドさんが部屋に入って来ます」


「おぉ!そうか。カレンよ。ありがとう」


「少しでもお役に立てて光栄に思います!」


(トントントン)


「入るが良い」


 アルバートさんがそう言うと複数のメイドさんが来た。

 アイテムボックスからお茶のポットとカップを出すと、お茶を入れて行った。

 ……う~ん。転移魔法が使えないと不便だけど……仕方ないよね?便利にし過ぎて、メイドさんの仕事を奪っても悪いし。


「リリアナさん、お茶を飲んでみてほしい。今日は光一くんからもらったお茶だから美味しいと思う」


「は、はい!そ、それでは失礼致します!……あっ、良い香りで味も良くて飲みやすい。はい!美味しいです!……あっ、ありがとうございます」


 リリアナさんがアイスティーを飲むと、メイドさんがお茶を注ぎ足した。


「そっか、そっか。それは良かった。どうだろうか?少しは落ち着いたかな?」


「あっ!そうですね。少し落ち着きました」


「そう。それは良かったわ。私達の事は名前で呼んでもらえると嬉しいわ。後、敬語は徐々にで良いから崩して行きましょうね?」


「あっはい。それも夫から聞いて……ます。皆様のお名前と顔はマドレットちゃんから教えてもらったので、大丈夫です」


 あー!エテルノのマドレットちゃんに、空間投影か何かをしてもらって教えてもらったんだね。


「そっか。それじゃぁ、何かの悪い冗談だと思わずに信じてあげれば良かったのに」


「それでは早速、失礼して。……ひぃぃ。神様のそれも偉い神様を名前で呼ぶの恐れ多すぎますよぉ」


「まぁまぁ、僕も元は平民だから気にしなくて良いよ」


「ありがとうございます。それでは今度こそ。いや、あり得なさすぎて、そんな簡単に信じられませんよ」


「まぁ気持ちは分かる。ハミルトンくんからは何かあるかな?」


「アリエットちゃんが色々と聞きたいみたいだから、僕からは少しだけ。……エルフとハーフエルフの寿命については聞いたかな?」


「はい。ハミルトンさん、聞きました!超驚きましたよ!その上、昨日の光一さんの発表で、私とルフレンスの子どもはエルフになると聞いて更に驚きです!」


「それじゃ、せっかくだから僕とも末永く仲良くしてよ。よろしくね。僕からはとりあえず以上!」


「はい!こちらこそよろしくお願いします!……あっ!アリエットちゃん、私の事はお姉ちゃんって呼んでもらえると嬉しいわ。義理とかでは無く、本当の姉の様に思ってもらえないかな?」


「それじゃ~。お姉ちゃん!良いけども!何で私だけ敬語じゃないの!?」


「えっと……元平民?今も平民?だし、夫の妹だから親しみやすいのよ。ほら、他の皆さんは雲の上の存在って感じでしょ?」


「あー。そうね。理解したから良いわ。それじゃ質問しても良いかな?恥ずかしい内容も聞いちゃうよ?」


「えぇ~!は、恥ずかしい内容は聞かないでよぉ!せ、せめて家族間のチャットで聞いてほしいなぁ」


「だーめ。これはお姉ちゃんの緊張を和らげる為でもあるからね。光一さんも気になるでしょ?」


「うん。申し訳ないけど、気になる。エルフやハーフエルフは子どもをつくりたいという欲求があまりないと聞いているし。……あれ?アリエットちゃん、ハミルトンくんとの子どもほしいんだよね?何人ほしいの?というか既にそういう事はしているの?」


「えぇ~!?私の方に来たんだけど!し、仕方ないわね!こ、光一さん、ハミルトンくんとの子どもは、とりあえずは2人。その後は様子を見てという事で話しているわ。それから……既にそういう事はしているわ。こ、婚約したし良いでしょ!」


「うん。良いんだけど……あれ?おかしいな?……まぁ良いか」


「何がおかしいのか分からないけど……それじゃまずはお姉ちゃん、普通の質問からしていくね?結婚の経緯はチャットで連絡した様に聞いているけど……兄弟姉妹はいたのかな?」


「私は一人っ子だったから、兄弟姉妹はいないわね。だから、妹が出来て嬉しいの!」


「そっか。ご両親の事はどう思っている?」


「あなたのお母さんと同じね。あの人達は他人。お互いに愛情が無かったし。今、思うと危険性を感じて逃げ出して正解だったわ。そうじゃなければ、私も犯罪者になっていたもの。あなたの両親とルフレンスと出会って、一緒に生活を始めたばかりだけど、それでも本当の家族が何かを感じている所。私は今、素敵な家族に出会えてとっても幸せよ」


「そう。それは良かったと私も心の底から思う。本当よ?それで……仕事はどうするの?」


「仕事はしばらくはするとルフレンスと話したわ。妊娠して仕事が厳しくなったら辞める。ルフレンスは妊娠が発覚したら仕事をしないでほしいって言うんだけどね?私はルフレンスと仕事をしていた方が楽しいし、大丈夫だからって説得したの」


「そしたらお給料はもらうの?」


「いーえ。もらわないわ。というか断ったの。最初は仕事をするなら給料を払うって言われたんだけどね。役所で保護してもらっている間に学校シミュレーターで中学校卒業をしたとは言え、ルフレンスの方が頭が良いわ。私は生活させてもらえるだけでもありがたいし、お金の管理はルフレンスに任せた方が良いって話して断った」


「そうなんだ。子どもは何人ほしいの?」


「そうねー。光一さんから20億リーベもいただいたみたいだし、沢山の子どもを生んで社会に貢献したいわね。私達の人生は長いし」


「ほへー。も、もう子作りはしているの?」


「昨夜、妊娠促進薬を使って1回目の子作りをしたわ。だから既に妊娠しているはずよ?今夜、2回目の子作りをすれば双子が生まれるわね」


「ほえぇ~。は、早いわね」


「そう?私は普通なのかなって思うけど」


「やっぱりおかしい!生命神さーん!」


(バンッ)


「ヤッホー!生命神だよ。何かな?何となく分かってはいるけどね」


「エルフやハーフエルフは、子どもをつくりたいという欲求があまりないって聞いたけど、そうでもない。……もしかして、バランス調整した?」


「うん。その通り。昨日、割と最近、子どもについて変更した様な話をしたでしょ?その際に人口減少対策をさせてもらったんだ」


「人口爆発で困ったりしない?それと、エルフとハーフエルフはともかく寿命がある種族は、また再調整で人口減少しても困るんだけど?」


「人口爆発で困るどころか、現在、人口減少で困っているんだけどね。しかも、ただでさえ、世界人口が少なすぎる!だから問題ないと思っているよ。それからしばらくは人口減少させる方向で再調整する気はないね。理由は同じ!僕は欲求を正常化したと思っている。欲求不満によりそういう犯罪行為が増える様な調整の仕方はしていないよ」


「どういう調整の仕方か気になる」


「いや、簡単な話だよ?子どもをつくる事に対するハードルを下げたと言うのかな?意識を少しだけ変えてもらったんだ。病院が整備された。国は『人口増加プロジェクト』をしている。子どもを生む環境が整備された。子どもを生む障壁、悩みが解決された。……光一くんが進めてくれたこれらの環境を元に、人々にチョット意識を変えてもらった。『国も頑張っているし、自分達も社会に貢献したい』とかそんな感じでね」


「それなら人種差別についても人々に意識を変えてもらえば良かったんじゃないの?」


「いやいや、意識を少し変えて後押しするのは出来るけど、最初からその気がない人の意識を変える程の事は出来ないよ。あまり強制的にやるべきでもないと思うし。だから皆、今回、自分達の意識が少し変わったのは、光一くんが進めた素晴らしい環境整備によるお蔭だと思っているよ」


「なるほど。ゼロに何をかけ算してもゼロに変わりない。だけど、ゼロでなければ……つまり最初からその気がない訳では無ければ、チョットだけだけど背中を押して、応援可能だとそういう事かな?」


「まぁそんな感じ。例えば100を超えたら子どもを生みたいと思うとするよ?今までエルフとハーフエルフに関しては、あまり子どもを生みたいと思わない様に100をギリギリ超えない様に調整していた。だから、結婚したばかりとか、何かイベントがあったりした時に100を超えて子どもを生みたいと思う状態だった。でも、今回、それを無くした。更にエテルノを除く全種族にほんの少しだけかけ算をしてあげた」


「ほんの少しだけ?」


「そう。ほんの少しだけね。だから気持ちは90近いけど、年齢等を理由に『でもなぁ~』と思っている人に、ほんの少しかけ算をして100を超えてもらった。だからね。最初からゼロとか1桁だと効果がないんだよ。子どもの件については、光一くんが環境整備をしてくれたから効果があるの。だから人々が光一くんが進めた環境整備のお蔭だと思っているのは、間違ってはいないんだ」


「なるほど?僕のやってきた事は無駄では無かったと」


「そういう事だね。いやぁ~本当に助かっているんだよ。土地や食糧はあるから人口爆発しても問題ない環境になっている。ありがたいね~。他に質問はあるかな?」


「う~ん。妊娠の件で前々から気になっていたんだけど、妊娠中って食べてはいけないものや、飲んではいけないもの、あるいは控えた方が良いものってあるじゃない?例えばアルコール飲料やカフェインを含む飲み物、とある成文を含む食べ物とか。この世界でも同じなのかなって疑問に思ってね」


「アルコール飲料についてはドワーフは元々、強いから大丈夫だね。他の種族に関しては良くないね。ただし、全種族がそうだけどアルコール飲料やカフェイン飲料、食べ物等については妊娠促進薬を飲んで妊娠した場合は大丈夫。無害化するからね。他にまだ質問はある?」


「大丈夫。ありがとう」


「いえいえ~今後ともよろしくね。それでは失礼!」


(バンッ)


 いやぁ~相変わらず生命神さんは気楽に来てくれるから助かるよ。

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