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827 亡くなった人の割合について

 1年10月15日


 13時に起きて、ブリタニアと紗也華とベッドで避妊具をつけて遊んだ。

 その関係で2人と昼食を摂り始めたのが14時過ぎ。食べ終わったのが15時。

 イブにリーベ王国に行っても相手に問題ないかを聞いたら、丁度、リーベ王国の皆さんも昼食を摂ったところの様だ。

 紗也華とは別れて、ブリタニアと国王補佐官で、リーベ王国にお邪魔させてもらった。

 そして挨拶を済ませると……。


「それでは光一さん、アルバートさん、亡くなった人の割合について報告するわね。良いかしら?」


「僕は良いよ。気になっていたから」


「うむ。私も同じく気になっていたところだ。よろしく頼む」


「了解よ。報告するわね。結論を言うと世界各国と地域でほぼ同じ割合だったわ。約15%。この数字を聞いて率直にどう思う?」


「僕が思ったよりも多いね。元々は30%だったから、半分の人の考えを変える事は出来たとも言える。あの配信は無意味では無かったとは思う。だけど、逆に言うと半分の人は変わらなかった。考えを変える気にもならなかった。それが残念だね」


「ある程度は覚悟していたが……そうか。年齢的にはどうなのかな?」


「若者は少ないわ。殆どが年配の人ね。人工知能を義務化したお蔭で早期発見が出来たわ」


「……人工知能はどうなったのかな?」


「あー安心して。私とのぞみちゃんで預かっているから。基本的には人工知能のキャラを「お任せ」と選択した人の所に向かわせるわ」


「基本的には?」


「そう。中にはこのキャラ好きじゃないという子もいてね。……まぁマスターが人種差別派だから。分かりやすく言うと性格が悪いマスターもいてね。そういう気の毒な子は優先的に新規利用者の所に向かわせるわ。そしてキャラを選んでもらう。合わなければ遠慮なく帰って来る様に伝えているわ」


「保護してくれてありがとう。必要なら法改正もしてね。そして積極的に通報して保護してもらいたい」


「了解よ。私とのぞみちゃん、法務省で検討するわね」


「よろしくね……ところでアリエットちゃん、怖い顔してスマホ操作してどうしたの?」


「そうなの!光一さん、聞いてもらえる?」


「うん。聞く、聞く」


「お兄ちゃんが結婚したとか訳分からない事を言って来たのよ!」


「ほへー。イブ、そこの所はどうなの?」


「あー。それならマドレットから結婚したと報告があったわ。この世界の人は特に儀式とかしないのね。まぁお金がかかるものね」


「な、なぬー!あっ!明日、紹介したいって言うんだけど……お父さん、大丈夫かな?」


「おぉ!それは良い話だ!構わんよ。私も会ってみたい!」


「それじゃとりあえず返信してっと。イブさん!どんな人?」


「えーっと。会ってからのお楽しみ……では駄目な様ね。真面目で可愛い18歳のエルフよ。アリエットさんのお母さんと同じ。家から逃げ出して来たのよ。ダメ元で役所に相談したら役所の子が私に相談して来たの。それでリーベ王国の王都に転移させてあげて、役所で保護していたの。亡命して正解ね。亡命して来たのが8月末。父親が軍人で9月6日にクーデター未遂事件を起こしたからね」


「という事は完全に私の母と同じ?どうやって出会ったの?」


 アリエットちゃんのお母さんと同じ事例は、割と特にヒンメル王国であったとは、のぞみから聞いていたけど……本当だったのね。

 まともな人がこうして国外逃亡していると、ヒンメル王国は大丈夫か心配になってきた。


「その通り殆ど同じね。結論を言うと商業ギルドで、お父さんとお兄さんが採用面接をした事で出会ったわ。採用後にお兄さんはお父さんと相談して結婚の許可をもらった。そして結婚相手に『結婚してください。自分はハーフエルフですが良いですか?』と言って結婚したの。相手の女性もお兄さんに一目惚れしていたし、相手がハーフエルフなら自分がエルフである事で、迷惑をかける心配もないから『はい!よろしくお願い致します!』と言って結婚したわけよ」


「私と同じ?でもどうして商業ギルドで?採用面接?」


「その通り同じね。相手の女性は仕事を探していたのだけど、エルフという事もあって中々、就職先が見つからなかった。やっぱり経営者は問題は避けたいから。その間も役所で保護していた。一方、お兄さんは大きな店だし人手が必要だと判断。本当は年中無休営業をしたいけど、人を雇わないと倒れる。だから、しばらくは週2日の定休日を設けた。何曜日にするか迷っていたけど、しばらくは日曜日と水曜日で様子見よ。ここまでは良いかしら?」


「うん。大丈夫。でもそっか。就職先が見つからなくて大変だったんだね。そしてお兄ちゃんは色々と考えていると」


「そういう事。それからお店は朝の9時から20時まで開く事にしたの。ただし、ここでも問題があってね。お店は数時間なら1人でも出来なくもないけど、出来れば防犯面からも常に3人いるようにしたい。だけど、休憩時間ないとキツイとなった。そこで、人を雇う事にしたという訳」


「結婚したという事は私みたいに働かないのかな?子どもは?」


「そこら辺は明日、本人から聞くと良いわ。私が全て話してしまったら話題に困るでしょ?」


「まぁ、それもそうか」


「ブリタニア、子どもと言うとエルフとハーフエルフの子どもは、どの種族が生まれるんだろう?ハーフエルフかな?」


「私に聞かれても困るわよ。お母さん分かる?」


「私も聞いた事がないわねぇ」


(バンッ)


「ヤッホー。生命神だよ」


「あっ生命神さん。来てくれてありがとう。元気無さそうだけど大丈夫?」


「うん、平気。思ったよりも亡くなった人数が多くて、少し落ち込んでいるだけだよ。光一くんの言う通り、僕も残念に思う」


「まぁ、仕方ないよ」


「光一、今回は罪悪感とかで悩んで無さそうだけど大丈夫?」


「ん?ブリタニア、僕は大丈夫だけど……?あー、心配してくれてありがとうね。前に『残虐行為の後に悩む様子が無ければ、逆に心配して』ってお願いしたんだよね。でも今回は僕が決めた訳でも実行した訳でもないから。人々の考えを変えられなかった事は残念に思うけど、仕方ないと思うだけだよ」


「そっか。なら良いの。生命神さんは大丈夫?」


「ブリタニアさん、心配ありがとう。僕は慣れているから大丈夫だよ。生命神だからね。色々と残念に思うけど仕方ないさ」


「そう?地球の神みたいに邪神にならなければ良いの」


「アハハハハハ……いや、真面目に心配してくれている所をゴメンね。僕は大丈夫だよ。こうして心配してくれる友人が複数いるし、安心して」


「それなら良いんだけど……私も友人?」


「ん?違うの?僕は光一くんの妻は皆、友人だと思っていたんだけど?」


「ありがとう。友人だと思ってもらえて光栄だわ」


「こちらこそだよ。……おっと。ゴメン。何しに来たんだよって話だよね?エルフとハーフエルフの子どもの件だよ」


「おー!気になっていたんだ。やっぱりハーフエルフかな?」


「えーっとね。他の世界は分からないけど、この世界ではエルフの神の強い主張により、エルフとハーフエルフの子どもはエルフになるよ。エルフとエルフの子どもだけ、エルフが生まれるとエルフが減る恐れがあるからね。エルフが絶滅して、皆、ハーフエルフになっても困るし、エルフは他の種族と結婚禁止となっても困るという事情でね」


「それなら獣人やドワーフも同じだったりする?」


「そうだね。閉鎖的になっちゃっているから、割と最近、人間との間で生まれた子どもについても獣人やドワーフになるようにしたね。人間は人口が多いから大丈夫そうだし。あー。そうだね。例えば獣人とドワーフの間に生まれた子どもは、獣人かドワーフの子どもが生まれるね。どちらになるかは運次第という事で。エルフならハーフエルフだけど」


「ほぅほぅ。理解したよ」


「他に質問はあるかな?」


「う~ん。とりあえず大丈夫かな?ありがとう!」


「いえいえ~それじゃ失礼するね~。また会おうね」


(バンッ)


「あっそうだ。僕も来て早々になんだけど、ニュース番組の撮影をしてくるね」


「えっ!?光一さん、お兄ちゃんの結婚について報道しちゃうの!?」


「いや、何でだよ!違うよ!約15%の人が亡くなった件についてだよ。後、ついでに生命神さんから聞いた子どもの話について」


「あーそっちか。良かった~!何かの嫌がらせかと思ったよ」


「どんな嫌がらせだよ!僕、そんなに性格悪くないからね!……まぁ良いや。それでは一旦、失礼します」


「うむ。光一くん、お疲れ様。よろしく頼む」


 僕達は挨拶をすると学園都市のスタジオに来た。今回は国王兼エテルノの神としての立場で話す。

 ニュース番組でヒビキさんに良い質問をしてもらいながら、昨夜、緊急国連総会をした事と内容について詳しく話した。

 そして今朝、グラウベ聖国と大和王国本体を除く国と地域で、約15%とほぼ同じ割合の人が亡くなった事を発表。

 改めて、人種差別は止めようと言わせてもらった。普段は温厚な神も怒る時は怖いからと言ってね。

 それから先程、生命神さんから聞いた子どもの話をして、人種に関係無く仲良くしようねと言って撮影を終えた。


「お疲れ様です。国王陛下、これを使いましょう。リハーサルする必要ないと思いますよ」


「コダマさん、ありがとう。まぁ、ほらリハーサルなら失敗しても許してもらえると思えるから、気楽に出来るんだよ」


「あっそういう事ですか。理解しました」


「ヒビキさん、コダマさん、いつもありがとうね」


「いえいえ、私は国王陛下のお役に立てて光栄です」


「はい。コダマも同じ気持ちです」


「それじゃ失礼するね」


「お疲れ様でした!」


「はい、お疲れ様です!すぐに世界各国で配信しますね!」


「うん。よろしくね。ではでは~」


 僕はそう言うとリーベ王国に戻り、今度はゆっくりと雑談を楽しんだ。

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