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822 再度ハミルトンの婚約を発表

 1年10月14日


 皆と朝食を摂り、9時にリーベ王国にお邪魔させてもらった。

 挨拶をしてしばらく会話を楽しんでいた頃……。


「お、お父さん。そろそろやりましょう」


「おぉ、そうか。光一くん、発表して来ようと思う」


「分かりました。それじゃイブ、カメラマンよろしくね」


「分かったわ。撮影の様子は皆の目の前のパソコンで再生するわね」


「おっ!イブ、助かるよ」


「それではハミルトンとアリエットさん、国王補佐官行こうか」


 アルバートさんがそう言うと皆、返事をして去って行った。


 しばらくするとノートパソコンの画面に、イブからの映像が表示された。

 画面から見て真ん中がアルバートさん。その右側がアリエットちゃんで、左側がハミルトンくん。


『準備は良いかしら?……大丈夫そうね。それじゃ始めるわね。5,4,3,2,1……』


『皆、こんにちは。リーベ王国国王のアルバートだ。今回も重要な発表なので最後まで聞いてもらえると嬉しく思う。第一王子のハミルトンに関する発表だ。この度、ハミルトンは私の隣に立っているアリエットと婚約している事を発表する。それではハミルトン』


『うん、お父さん。皆、まだ初めて僕の事をみる方もいるかな?先程、お父さんから発表があったように僕はアリエットちゃんと婚約した事を正式に発表する。アリエットちゃんはとても良い子で可愛い女の子なんだ。出会ってまだあまり日は経っていないけれど、とても仲良くさせてもらっているよ。それじゃアリエットちゃん、自己紹介と婚約の経緯を説明してもらえるかな?あー。敬語じゃなくて良いから普通にね』


『ハミルトンくん、分かったわ。私は貴族とかでは無く、ごく普通のリーベ王国民よ。私の名前はアリエット。よろしくね。ハミルトンくんとの出会いについて話すわね。私は城案内の職員になる為に商業ギルドで面接を受けたの。それが初めての出会いね。そして無事に採用してもらった。だけど、ハミルトンくんが私を好きになってくれて、結婚してほしいと言われたから婚約した……という感じね。ハミルトンくん、こんな感じで良いかしら?』


『うん。大丈夫だよ。ありがとう。さて、結婚は初音ちゃんと同じ日にさせてもらう予定になっている。僕の誕生日は1月11日。だから、僕が18歳になった年の1月15日に結婚式をする予定でいるよ。来年が16歳で、再来年が17歳、そしてその次の年が18歳だね。今年が1年だから4年1月15日が結婚式と戴冠式を行う予定だという事だね。重要な事だから国王であるお父さんに確認するね。お父さん、問題ないかな?』


『うむ、それで問題ない』


『お父さん、確認ありがとう。さて、とても重要な発表をするね。僕は国王になる予定でいる。だから嘘はつきたくないし、秘密にしておくのもおかしな話だと思う。だから、今まで隠していた事を正直に話そうと思う。既にお姉ちゃんがハーフエルフだと知っている人は、気付いているかもしれない。そう。僕もハーフエルフなんだ。……ほら。この通りね』


 ハミルトンくんはそう言うと、髪で隠していた耳を出した。


『何故、今までこの様に隠していたかと言うと、お姉ちゃんがハーフエルフ差別でかなり苦労していたから。この後、国別でアンケート調査をするから、正直に答えてもらえると嬉しいな。リーベ王国のアンケート調査の結果次第では、僕は次期国王にはならない。国民に認めてもらえないのなら、なるべきではないと僕は思う。何故、今、公表したかは先程も話した、嘘をつきたくないし、秘密にしておくのもおかしな話だと思うから。それだけじゃない。予定通りなら僕の次の国王は大和王国国王陛下とお姉ちゃんの子ども。神の子ということになるけど、お姉ちゃんがハーフエルフだから、子どもは同様にハーフエルフになるんだ』


 そうだね。僕の神の特性でそうなっちゃうんだよね。


『だから、ハーフエルフ差別問題、いや、人種差別が未だにあるのなら、僕の代で終わらせたい。これも理由としてある。……アリエットちゃんから事前に許可を得たから話すね。アリエットちゃんも実はハーフエルフなんだ』


『うん。……この通り私もハーフエルフよ。私の両親とお兄ちゃん、もしも迷惑をかけたらゴメンね』


『アリエットちゃん、ありがとう。大和王国国王陛下から事前に許可を得たから話すよ。エテルノの中にはエルフの姿をしている子もいる。だから、というのもおかしな話だけど、エルフやハーフエルフを見かけたからと、危害を加えないように。僕からは以上。改めてアンケートに協力をよろしくね』


『ハミルトン、ありがとう。私は人間だが、妻がエルフだから子どもはハーフエルフなんだ。私個人としては、人種について何とも思わない。先日も言ったが、どの人種も創造神様が人類として認めておられる。それにも関わらず人種差別をするという事は、創造神様のお考えを否定するのと同じ事だと私は思う。……それでは今回の発表は以上とさせてもらう』


『……はい。カット。問題ないわ。お疲れ様。光一さん達、一旦、映像を切るわね』


 しばらく待っていると皆、戻って来た。僕達は「お疲れ様」とアルバートさん達に声をかけた。


「イブさん、アンケート内容はこんな感じでお願い」


 ハミルトンくんは、そう言うとアンケート内容をイブに伝えた。


「こんな感じでどうかな?ゴメンね。回答項目はお任せしちゃって」


「いえ、構わないわ。気にしないで。結果が出るのを待ちましょう?」


「うん!ありがとう!」


 さてさて、どんな結果になるのかな?

 ここで何か言うとフラグになるから敢えて何も言うまい。

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