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818 アリエットの家族に事情を説明

 1年10月13日


 さて今日も普通に起きて皆で朝食を摂った。


 昨日、アリーナについてイブから、報告を受けていなかったのを思い出して聞いてみた。

 特に問題無く運営出来ており、メッセージも重要なものはないとの事だった。

 殆どのお客様が結婚を祝う内容と、魔法が使えるようになった事を感謝する内容との事だ。

 ……全てのメッセージに目を通せないのは、申し訳無さを感じるが致し方ない。イブが確認しているから許してもろて。


 今日も午前中からリーベ王国にお邪魔させてもらって会話を楽しんで、昼食をご馳走になった。

 アリエットちゃんも慣れて来たかな?


 さて13時になったから面接をしに商業ギルドの前に来た。メンバーは前回と同じだ。


「ハミルトンくん、チャット魔法で少し身内だけで話そう。魔法は使えそう?」


「ん?光一お兄さんどうかしたの?うん。使えると思うよ。試しにのぞみさん以外で使ってみる……どうかな?聞こえる?」


「のぞみ、聞こえてる?」


「いや、全く聞こえていないね。まぁ口の動きで何となく分かるけど」


「ありがとう。魔法が使えていれば良いんだ。それじゃハミルトンくん」


「分かった。……あーあー。魔法を使ってみたけどどうかな?」


「うん。僕も聞こえているよ」


「それじゃ僕も使うね。……使ったよ。外だから念の為、ボカして聞くけど……ハミルトンくん、新しい子とは遊んだのかな?」


「チョッ!?光一お兄さん!?それをここで聞く?というかそんな内容!?」


「本人やアルバートさん、エイリーンさんがいる所で聞くより良いでしょ?」


「まぁそうだけど……ご両親にご挨拶して正式に認めてもらわないと、流石の僕も遊ばないよ」


「へー。メイドさんとは遊んでいるのに?」


「そ、それはそれ。これはこれだよ!確かに悪いな……とは思う。だから例のメイド5人とは面談で結婚を提案した。だけど断られた。側室で良い。あくまでも使用人として王族に貢献したいと。僕は彼女達を尊敬しているし、出来るだけ意思を尊重しているつもりだよ。メイドさんは仕事とも言える。現に給料を上乗せしているし。だけど、新しい子は使用人ではない。だからご挨拶してからでないと駄目だと思った。結婚するしないの違いは大きいんだ。もちろん例のメイド5人に対して、僕は最後まで責任を取るつもりでいるよ」


「ゴメン。イジワルな質問だったね」


「光一お兄さんの場合は、いつもの事だから気にしていないよ。それより早く行こう……魔法解除したよ」


「いつもの事か……否定出来ないな。まぁ良いや。分かった。行こう。……僕も魔法解除した」


 そして僕達は商業ギルドに入り、面接をした最初にすぐに雇う予定の子、1人。次に来月から増える27人と3人ずつ面接をした。

 面接の様子はいつも通りだよ。相変わらず皆、リーベ王国と王族を愛していますなぁ。

 そして、全員が相変わらず「側室になれれば嬉しいけど、私などでは期待していないんで普通に仕事で彼氏探します」との回答。

 あっ!そうそう。全員、問題無かったから採用にした。来月からの子は正確には内定かな?

 すぐに雇う子には待ってもらって、内定者に待遇を説明したりした。例えば給料や無料のマンションに引っ越しとかだね。


 説明をし終わった後に「他に良い職場が見つかったり、何か事情等が出来た場合は遠慮無く辞退してね」と言ったら、内定者全員に「絶対に辞退しません!」と言われた。

 ……まぁこれ程、待遇の良い職場はそうそうないよね。


 内定者には解散してもらい、すぐに雇う予定の子に入って来てもらった。名前はハリエレンさんだ。

 ハリエレンさんに今月から給料が出る事を説明したら、最初は断られたが説得した。

 そして待遇についてや、今後の予定を説明。その後、商業ギルドを出て家に移動。ハリエレンさんをアルバートさん達に紹介した。

 その後は天界でD-SystemのType-Aを使って研修を開始してもらった。一応、ハリエレンさんも2期生とした。


「ふぅ~。14時半近くか、まだ時間があるな。ハミルトン、ハリエレンさんとは結婚しようと思わないのかな?」


「お父さん、確かにハリエレンさんは可愛いですし、魅力的な女性だと思うよ?だけど、申し訳ないけど結婚しようと思う程ではないね。今後、気が変わる事もないと思う。それに面接の度に結婚相手を増やしていたら、光一さんみたいになるから嫌だよ」


「そうか……良かったと言うべきか分からないが、とりあえず了解した」


「ハミルトンくん、一言余計だよ。僕みたいになるって言う必要無かったよねぇ?」


「いつもイジワルな質問をするお返しだよ」


「そう言われると……何も言えませんなぁ」


「あー、イブさん。時間になったらアリエットちゃんのご両親とお兄さんを連れて来てもらえるかな?」


「分かったわ。それじゃアリエットさん、住所を教えてもらえるかしら?」


「うん。分かったわ」


 イブはスマホの地図アプリを開いてアリエットちゃんに教えてもらった住所を確認した。


「そう!そこで合っているわ!」


「スーパーマーケット程ではないけど、大きなお店ね」


「そうなの!だから結構、儲かっているのよ!他の街にもうちの店があるし。あっ!それも光一さんのお蔭で他の街の店を管理しやすくなって、とても助かっているわ」


「おっ!そう?それは良かったよ。あっ。イブが迎えに行く時に僕とブリタニアも行こうか?」


「そうね。私の事、知らないかもしれないし。事情の説明も光一さんの方が良いかもしれないわ」


「僕はアリエットちゃんが、光一お兄さんと結婚すると誤解されないか心配だよ」


「ハミルトンさん、ちゃんと説明すれば大丈夫だわ。光一さんなら信用してもらえるでしょう」


「そっかー。それじゃ光一お兄さんとお姉ちゃん、よろしくね」


「りょうかーい」


「分かったわ」


「それじゃチョット早いけど、説明をしようと思うから行こうか。アリエットちゃん、早くてもご両親とお兄さんのご都合は大丈夫かな?」


「光一さん、大丈夫だと思うけど一応、連絡してみるね」


「それじゃ、お願いね~」


「どうしようかな?……知り合いの人で良いか。え~っと。『これから婚約相手の知り合いの人がお迎えと、説明に行くけど良いかな?予定の時間より早いから都合が悪いかな?』っと。送ったわ!」


「ありがとう。それじゃ返信を待ちますかね」


 ~数分後~


「あっ!返信が来たわ!『ゴメン、部屋の掃除がまだ終わってないの。それから着替えはどうしよう?』って。はぁ~何しているんだか」


「あー。アリエットちゃん、せっかく部屋のお掃除をしていただいた所、大変恐縮だけど部屋まで上がらないから」


「光一さん、ありがとう。『婚約相手の知人は部屋まで上がらないみたいだから大丈夫。服はお願いだから一番良い服を着て』これでよしっと」


「アリエットちゃん、僕達は服とか気にしないよ?」


「ハミルトンくん、私が気にするの!親の恥ずかしい所を見せたくない気持ちを理解してもらえると嬉しいわ!」


「あー。そう言われると何となく理解したよ」


「あっ返信が来た。『そう?良く分からないけど分かったわ。パーティー用の服、着られなかったらどうしようかしら?』……はぁ。返信するわ。『婚約者のお父さんは国の機関の偉い人なの。お願いだから私に恥をかかせないで!』……あっ返信が来たわ。『それ。もっと早く言ってほしかったかなぁ?い、急いで準備するから15分待ってもらえると嬉しいわ』。……はぁ。うちの親がこんなんでゴメンね。15分待ってもらえるかな?」


「まぁ、元々の時間より早いから仕方ないよ。それに色々と情報を隠している訳だし。急がなくて良いから。ゆっくり準備してもらって。準備が出来たら連絡もらえれば良いから」


「光一さん、ありがとう。『急がなくて良いからゆっくり準備して良いみたい。準備が出来たら連絡してって言っているわ』と送信。……あっ返信が一言『了解』と」


「そんじゃ待ちますか~」


 ~約20分後~


「あっお母さんから連絡が来た!『お待たせ。準備が出来たわ』と」


「それじゃ。今から行くと伝えてもらえるかな?」


「光一さん、了解!『分かったわ。今から知り合いが行くから、よろしくね』っと。……返信が『了解』と」


「それじゃイブ、ブリタニア行こうか」


「了解よ。ゲート。私に付いてきて」


「分かったわ!」


「はーい。それじゃ行ってきます」


「光一くん、よろしく頼んだ」


「うん。アルバートさん、了解」


 そうして僕達はイブに付いて行った。

 すると大きなお店の前に出た。思ったよりデケェ。う~ん。大きなコンビニ程度のサイズかな?

 ビルとかに入っているコンビニでは無く、駐車場がある様なコンビニね。


「光一さん、この家の人工知能に『お客様が来ました』と伝えてもらったわ」


「流石はイブ。ありがとう」


 おっ!家から男性2人と綺麗な女性1人が出てきた。

 皆、お高そうなオシャレな服を着ているね。


「あっ!どうも初めまして。大和王国国王の光一だよ。アメリエットさんかな?」


「大和王国王妃のブリタニアよ」


「国王補佐官のイブです」


「こ、国王陛下と王妃陛下!?な、何故、私の名前を?」


「娘さんのアリエットちゃんから聞いたんだ。立ち話も何だし、まずは天界の僕の部屋に行こうか」


「て、天界……?」


「それじゃ、行くよ!」


 僕はそう言うと皆を連れて天界の僕の部屋のリビングに移動した。


「それじゃ、皆、座って。……はい。アイスティーね。これでも飲みながらゆっくり話そう?」


 僕がいつも通りに転移魔法の応用でテーブルにアイスティーを並べると3人は驚いた。


「それじゃ、まずは自己紹介をお願い出来るかな?」


「は、はい!それでは私から。アリエットの父のトーマンドと申します」


「わ、私はアリエットの兄のルフレンスと申します」


「トーマンドさんに、ルフレンスさんね。そしてお母さんのアメリエットさん」


「は、はい。そうです。あの~もしかして国王陛下が娘の婚約者ですか?」


「いやいや、違うよ。アリエットちゃん、チャットしていたでしょ?婚約者の知り合いがお迎えと説明に行くと。アリエットちゃんの婚約者はハミルトンくん。あー、リーベ王国の王子だよ」


「あ、あなた。ハミルトン王子殿下だって」


「あ、あぁ。私も間違いなくハミルトン王子殿下だと聞いた」


「うん。ゴメンね。色々と内緒にしていて。まず、アリエットちゃんがチャットで連絡しても、信じてもらえないと思ったんだ。それに正式発表するまでに情報が漏れると困る事情があってね。ほら、リーベ王国のお城の案内を始めたでしょ?その係の人を雇う面接をさっきまでしていたんだ。面接前に情報が漏れて問題になっても困るから、色々と内緒にさせてもらったの」


「あぁ、いえ。理解しました。そういう事でしたら仕方ないと私も思います。こうやって国王陛下にお話いただかないと、信じられなかったと思いますから」


「私も妻と同感です」


「後は部屋の掃除の手間をかけさせちゃってゴメンね?昨日の時点で『場所は婚約相手の家』と連絡すると、騙されていないかと警戒されてしまうと思ったんだ。アリエットちゃんからお二人の出会いについて聞いていたのもあって。あっ僕は素敵な出会いだと思うよ」


「ありがとうございます。お恥ずかしい話です。部屋の掃除の件もお気になさらないでください。理由を聞いて納得です。確かに警戒していたと思います」


「私からもありがとうございます。また、ご配慮にも感謝致します。出会いというと娘はハミルトン王子殿下とどのようにして出会ったのでしょうか?」


「おっと。そうだったね。それを話さないと。アリエットちゃんもお城の案内をしようとしてね。雇う面接をしたんだ。そしたらハミルトンくんがね~。ほぼ一目惚れに近い感じでアリエットちゃんを好きになって、アリエットちゃんが仕事をしている所を呼び出して、ハミルトンくんから『結婚してほしい」』と告白したの」


「あら~。アリエットは運が良いわ。でもあなた」


「あー。そうだな」


「2人とも暗い顔をしてどうしたの?……あー!ハーフエルフの件?最初はそれを理由にアリエットちゃんは『私では相応しくない』とか言って断っていたんだけどね。ハミルトンくんもハーフエルフなんだ。だからそれを明かしたらアリエットちゃんも結婚を認めてくれたとそういう事なの。だから大丈夫だよ」


「で、ですが。実は私は犯罪者の娘……いえ、私も犯罪者なのではないかという問題があるんです!」


「あー。その件?結論を言うと問題ないんだけど……アメリエットさん。ご両親とお兄さんの事、正直どう思っている?」


「私にとっては赤の他人です。二度と会いたくもありません。仮に亡くなっていても気にしません。冷酷だと思われますか?」


『本当です』


「いや、色々な家庭があるからね。そう思うだけのモノがあったのだと理解するよ」


「ご理解いただきありがとうございます。ただ、私と私の子ども達の為にも懸念を払拭しておきたいと思います。もしも、私が犯罪者なら警察に行く覚悟です。ご存知なら教えていただけないでしょうか?」


「そっか。なら教えるね。結論を言うとアメリエットさんは犯罪者ではないよ。詳しく話すね」


 僕は昨日の会話の内容を元に詳しく説明をした。

 父親が犯罪者である事にショックを受けていたけど、それに関してはアルバートさんの考えを伝えると安心してもらえた。

 そして最後まで話を聞くとスッキリとした顔をしていた。


「ありがとうございます。スッキリしました。私の子どもに迷惑をかけるのではないかと思うと、不安で眠れない日もあったので」


「それは良かった。他に説明する事あったかな……?う~ん。まぁ良いか。それじゃこれからハミルトンくんの住んでいる家に行こうと思う。思うんだけど、まぁその前にせっかくだからお茶を飲んで行ってよ。美味しいから」


「それじゃいただきますね。……う~ん。とっても美味しいわ」


「そうだな。香りも良いし、味も素晴らしいです。流石は国王陛下です!」


「こ、国王陛下、これお高いのでは……?」


「ん?う~ん。そうでもないけど僕の元いた世界から、個人的に輸入したモノだからね~。将来的にはこのレベルの商品をこの世界でも作れたら良いんだけどなぁ」


「光一さん、安心してこの世界でも作れるから。ただ、まだ時間がかかるけど」


「それじゃ楽しみにしていますかね。うん。皆、飲んだね。それじゃ片付けてっと」


「国王陛下、転移系の魔法ですか?」


「おー!流石、よく気が付いたね。そうだよ。ただ、ゴメンね。転移系の魔法は悪用すると非常に危険だから、一般の人は使えないんだ」


「はい。その危険性は重々承知しております。ただ、便利な魔法なので……残念ではありますが、仕方ないですね」


「理解してもらえて嬉しいよ。それじゃ行こうか。準備は良いかな?……大丈夫そうだね。行くよ!」


 僕達はリーベ王国の家と城の門の目の前の道路に移動した。

 やっぱりいきなり室内に移動したら面白くないからね。城や家の外観をみたいじゃない?

 僕達は交番に入って家の敷地内に、そして、家の中に入った。そして会議室に案内した。


 さぁ~て、顔合わせはどうなるのかな?

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