813 城案内人員の面接
1年10月12日
さて今日も普通に起きて皆で朝食を摂った。
皆、結構、アリーナに行くのが楽しいみたいだ。
今日も午前中からリーベ王国にお邪魔して会話を楽しんで、昼食をご馳走になった。
あーそうそう。午前中にイブから商業ギルドの件を報告した。やはりアルバートさんも驚いていたね。
そして14時が近くなった頃、商業ギルドの前に来た。
メンバーは僕、ブリタニア、ハミルトンくん、初音ちゃん、イブ、のぞみだ。
僕達は商業ギルドに入る。今日はあまり人は……いないかな?
やはり今回も皆に驚かれるけど、気にせずに受付に向かった。
「リーベ王国の王族からの依頼の件で来たよ」
「はい!存じております!ご案内致します。こちらへお越しください」
「ありがとう。それじゃよろしくね」
「はい!」
2階に上がり会議室と書かれた部屋に来ると受付嬢さんがドアを開けた。
「あちらの奥の席にお座りいただき、少々お待ちください」
「うん。案内ありがとう」
「はい、失礼致します!」
少し経つとギルマスと受付嬢が入って来た。
「国王陛下、王妃陛下、王子殿下。わざわざお越しいただき、誠にありがとうございます。マルコラスです。本日はよろしくお願い致します」
「うん。ギルマスのマルコラスさんとギルド職員のカリステラさん、よろしくね。面接は今日も1人ずつでお願い」
「お名前を覚えていただき光栄です。はい。カリステラです。こちらこそよろしくお願い致します」
「承知しました。それではカリステラさんお願いします」
「はい!それでは失礼致します!」
カリステラさんは去って行った。
するとすぐにドアがノックされた。相変わらずはやっ!
「どうぞ」
ギルマスが返事をするとドアが開いてこれまた可愛い女の子……多分、高校生ほどの年齢の子が入って来た。
「失礼致します!」
「どうぞ、とりあえず座って」
「ありがとうございます。失礼致します。何卒よろしくお願い致します!」
「名前と良ければで良いから年齢を教えてくれるかな?」
「アリエットと申します!16歳です!」
『本当です』
今回も指輪を使っているけど……お、おぉ。16歳だった。
まぁ日本でも高校に行かなければ社会人の年齢か。
「志望動機と経歴……例えば仕事をしていたとか、学校に行っていたとかあれば教えて」
「はい!志望動機はこの国、そして王族が大好きだからです!経歴は仕事はまだしたことはありません。学校シミュレーターで中学校を卒業したところです!」
『本当です』
いやぁ~。相変わらずリーベ王国と王族、愛されているわぁ。
「えーっと。これは不利な材料にするつもりはないから正直に答えてね。結婚したいとか、子どもが欲しいとかはないかな?」
「はい!正直に申します。結婚はしたいです。子どもは欲しいです!正直、この仕事を選んだのは、結婚相手を探す為でもあります。ですがその理由はこの国に貢献する為です!この国の未来と世界の発展の為です!結婚したら仕事を辞めるかもしれません。ご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願い致します!」
『本当です』
いやぁ~嬉しいね。人口が増えてくれないと困るからね。……いや、マジで。
「個人的な興味から、参考までに聞かせてほしいんだけど、これまで魔法って使えていたかな?」
「あっはい!私は元々、魔法は使えていました。ですが、国王陛下のお陰様で父も生活魔法なら使えるようになりました!本当にありがとうございます!スミマセン。父の話は関係ないのですが、どうしてもお礼を言いたかったのです」
『本当です』
「そっか。それは良かった。別に謝る必要はないよ。僕としてもそれが聞けて嬉しいし。それじゃ魔法についてなんだけどね?拡声魔法と僕は呼んでいるんだけど。魔法の効果範囲を指定して。普通に喋っても声が同じ音量で、遠くまで聞こえる様にする魔法。元々は大勢の人の前で演説する為に思いついた魔法なんだけどね?これって応用すれば魔法の効果を指定した相手にだけ、声が同じ音量で聞こえる様に出来ると思うんだよね」
「な、なるほど」
「チャットって使ってるかな?例えば家族でグループを作ったりして」
「はい!家族でのグループを作ってチャットしています!」
「それをイメージしてもらえば良いかな?魔法の名前はチャット魔法でも良いよ。まずはグループを作って、そのグループ内にだけ声が聞こえるイメージでどうかな?出来そう?」
「はい!出来そうです!」
「それじゃ試しにハミルトンくん以外をグループの対象にしてみて。それで魔法を使ってみよう」
「えっ?僕?」
「はい!やってみます!……魔法を使ってみました」
「それじゃ魔法が使えているか確認してみよう。僕も魔法を使うね」
僕もハミルトンくん以外を対象に指定して、魔法を使ってみた。
「それじゃ、こんな質問をしてみるね。ハミルトンくんと結婚したり子どもが欲しいとか思ったりする?」
「は、はい!私は王族が大好きです。当然、王子殿下も大好きです!正直、王子殿下と結婚出来たら良いなぁ~と考える事はありますが恐れ多いです!側室にしていただけたら……とも思います。ですが、私など本当に恐れ多く、相手にされるわけがないと思っています。ですので、先程も申しました通り仕事をする中で出会いがあれば良いなと思っております!」
『本当です』
「もしもハミルトンくんが結婚したら嫉妬や失望をしたりするかな?」
「しません!しません!嫉妬するどころか、心の底から結婚をお祝いします!」
『本当です』
「それじゃ魔法を解除してみようか?」
「はい!……解除しました!」
僕も解除してっと。
「どうだった?ハミルトンくん、聞こえた?」
「光一お兄さん、全く聞こえなかったよ!ねぇ~!何を話していたの?」
『本当です』
「おー!魔法使えたみたいだよ!」
「はい!嬉しいです!ありがとうございます!」
「光一お兄さん?」
「分かったよ。ハミルトンくんが手を出しても問題ないか確認していたの!問題ないみたいだよ?」
「うっ……またですかぁ~」
「あーだけどね。アリエットさんは相手にされるわけがないと思っていて、仕事をする中で出会いがあれば良いなって思っているみたいだからね?手を出すなら早めにした方が良いと僕は思うよ?」
「うん。ハミルトンくん、私もそう思う」
「光一お兄さんだけでなく初音ちゃんまで。僕が何か言うと問題になるから次の質問をどうぞ!」
「アリエットさんは本当に良い子だし、可愛いからすぐに良い結婚相手が見つかると僕は思う」
「お褒めいただきありがとうございます!嬉しいです!」
ふむ、ハミルトンくんは無反応。まぁ良いか。
「仕事内容は聞いている?お城の案内なんだけど出来そう?休日やお昼休憩はあるから安心してね」
「はい。仕事内容は存じております!私はお城も大好きなのでお城に入れるお仕事というのは最高です!お客様にお城の魅力をお伝えし、楽しんでいただく。そして私も楽しむ。そんな風に仕事をしたいなと心の底から思っています!やはり、案内する側も楽しまなければ、お客様に楽しんでいただけない。ハロライブの皆様の配信を観て私はその様に思いました。実践して行く考えです!休日やお昼休憩まであって最高の職場です!」
『本当です』
「ありがとう。良い考えだと僕は思う。王都に住んでいるの?生活費は大丈夫?」
「はい!アパートを借りて王都に住んでいます!生活費は両親からもらっているので大丈夫です!」
「面接は以上にしようと思うけど、面接官の中に質問がある人はいる?……大丈夫そうだね。それじゃアリエットさんは質問があったりする?」
「初歩的な質問で恐縮ですが、研修はありますか?」
「うん。あるよ。だけど研修だからと言って給料を払わないとかないから安心して」
「お答えいただきありがとうございます!安心しました!」
「それじゃ面接は以上にするね。お疲れ様」
「はい!ありがとうございました!よろしくお願い致します!」
「結果を聞くまで落ち着かないかもしれないけど、後で伝えるね」
「はい!承知しました!それでは失礼致します!」
「うん」
アリエットさんはドアまで歩いて行き、再度振り返ると「失礼致します」と言って部屋から去って行った。
「ハミルトンくん、どうだった?」
「とても可愛かったです」
「……採用するかどうかの話だったんだけど、やっぱり気に入った?」
「あっ……」
「ハミルトン?良い子だし結婚してあげなさいよ」
「そそ。決めるなら早くしないと逃げられちゃうよ。あっ一つアドバイス。最悪のパターンはね。彼氏がいるのに声をかける事。もちろんハミルトンくんを選ぶと思うけど、相手の男性は怒っちゃうよね」
「お姉ちゃんと光一お兄さん、貴重なアドバイスまでありがとうございます!その話は後でしましょう!」
あっ後でするのね。
「僕は採用で良いと思うけど、光一お兄さんはどう?」
「うん。嘘をついていなかったし採用で良いんじゃないかな?」
「それじゃマルコラスさん。採用でお願い」
「ありがとうございます!いやぁ良かったです。まだ若い子なので良い所に就職が出来て、本当に良かったです!」
マルコラスさん、まるで娘の様に喜んでいるなぁ。
まぁ気持ちは僕も分かる。
「それじゃ次の方をお願い」
「王子殿下、承知しました!」
そうして順番に面接して行った。
いやぁ皆、相変わらず国と王室を愛しているねぇ。特に問題児はおらず3人全員採用だ。
流石は商業ギルド。Sランクのお客である僕達の要望通りの人選だ。
ギルドマスターも全員採用に喜んでいたよ。
ギルドマスターに「また明日、よろしくお願いします!」と言われて別れた。
僕達は3人を連れて家と城の門の目の前の道路に転移魔法で移動した。
そして家の交番を通る際についでに騎士団員さんに3人を紹介した。
イブの案内で会議室に入ったらアルバートさん達、いつものメンバーが揃っていたよ。
そして3人は順番にアルバートさん達に自己紹介して行った。
……ん?あっ!そう言えば城の案内どうしようね。流石に17時まで待ってもらって残業してもらう訳には行かないしな。
うん。イブに相談しよう。





