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810 城案内人員増加の相談

 1年10月10日


 昨日も午後からリーベ王国にお邪魔させてもらった。

 そして午後からお邪魔させてもらって、会話を楽しんで、夕食をご馳走になった。


 午後からの理由は妻が皆、元気だから。また欲求が強い組が残って朝まで楽しんだ。

 うん。幸せだけど大変だったねぇ。


 さて今日は午前中からリーベ王国にお邪魔させてもらう事が出来る。

 主な理由は今日はレストランが休みだからね。まぁ3日連続で遅刻はどうなのってのもあるんだけど。

 その代わりに今日の夜はマンションに早めに帰って来て、皆で食事を摂って、その後、遊ぶという条件付きだ。


 色々と思うけど心の中にしまって、今からリーベ王国に行く。

 午前中からお邪魔すると、昼食もご馳走になる事になるんだよね。

 若干の申し訳無さを感じつつ、それは感謝で応えようと思う事にして出発した。

 そして挨拶をし合って、落ち着いた。ふぅ~。あっお茶どもども~。


「さてイブ……今、10時だけど、案内メイドの様子はどうかな?ま、まさか全員が出勤していないよね?」


「丁度、私も聞こうかなと思っていたところだ。……ど、どうなのだ?」


「何の問題もないわ。ちゃんと4人休んでいるし、皆、活き活きと楽しそうに仕事をしているわね」


「そうなの?」


「私も最初は緊張するかな?……と思ったんだけど、そんな事はないわね」


「オタク……つまり、ある分野に非常に詳しかったりする人の事だけど、今回の場合は王族に非常に詳しい子達でしょ?そのぉ……お客様をドン引きさせる様な説明の仕方ではない?大丈夫?」


「光一さん、大丈夫よ。説明の仕方含め対応に何も問題はないわ」


「それなら良かった。いやぁ~活き活きと楽しそうに仕事をしているのは良い事だね」


「そうだなぁ。私も安心したよ」


「イブ、これはテーマパークの方も期待出来そうだね」


「そうね。私も同感だわ」


「まぁまだまだ先の話だけどね。お城のお客様の割合的にはどうなのかな?」


「今日は水曜日だからだと思うけど……半々かしら?ご家族で来られている方々が多いわね。予約状況的には明日、明後日は子どもだけのお客様が多いわね」


「学校的にはどうしているのかな?あーまぁ。義務教育だから出席率とか関係ないか」


「そうだけど一応、公欠扱いにしているわ。つまり、欠席扱いとはしない取扱いね。城の見学は社会科としては重要な事だという考えからよ。本来なら学校行事としてやりたいところだけどね」


「ふむ……良いのではないか?子どもの勉強になるのであれば、1ヶ月の内、何日か学校行事として無料で見てもらっても」


「そうね。月に数日程度であれば収益面では問題ないと思うわ。大和王国の省庁から手の空いている職員を派遣すれば、案内や安全面での問題もないと思うわよ。遠くの学校からは転移魔法で来てもらう。来月から始めてみるわね」


「うむ、悪いがよろしく頼む。本来であれば必要な人員はこちらで準備すべきなのだがなぁ。光一くんの国には迷惑をかける」


「いえいえ、子どもの教育は大切ですから協力しますよ。うちの国は……今の所は必要ないかな」


「よし!光一くん、国王補佐官。相談があるんだが良いだろうか?」


「何でしょうか?」


「何分間隔まで可能だと思うかな?」


「イブはどう思う?」


「難しい質問ね。結論を言うと人数とやり方次第よ。リーベ王国では何人の担当者がいるから、何人までなら対応可能という考え方だけど、大和王国はレストランがあるからね。1時間に3,500人のお客様が来るから何人の担当者が必要という逆の考え方だわ」


「うん。そうだね」


「だから大和王国のやり方って、リーベ王国では参考にならないのよね」


「そうなのか?」


「アルバートさん。大和王国の場合、担当者はエテルノ。給料が必要ない。それに省庁で手の空いている人員である程度、担当者の調整が可能。お城の案内はレストランのついでというのもあるわ。だからある程度は、丁寧でゆっくりとした案内ではなく、急ぎの案内でも許してもらうしかない。お客様には人数が多いから仕方ないと理解してもらえるの。無料で美味しい食事が出来て、無料で城に入れるというだけで満足してもらう。そういうやり方だから参考にならないのよ」


「なるほどの」


「もちろん。大和王国側としても、出来るだけお客様に満足してもらえるように努力はしているのだけどね。……でもそうねぇ。リーベ王国の様にお金をいただいて、お客様に満足してもらう事を考えると徐々に増やして様子を見たいわね」


 どうだろ?アトラクションだと、数秒間隔でやっていたりするけどなぁ。でも城案内は徒歩だし、流石にそれは無理があるよなぁ。30秒でもいけるかもしれないけど、遅延も考慮して1分間隔かな?

 あーでも、遅延と言えば電車は通勤ラッシュ時間帯は……2分から3分間隔だった気がする。よし、ここは3分間隔で提案してみよう。


「そうだね。1分間隔でも可能かもしれませんが、増やすのであれば3分間隔で様子を見てはどうでしょうか?」


「お、おぉ、そうか!1分間隔には驚いた。いや、3分間隔でも驚きではあるんだがな……」


「お客様のご協力があれば可能だと思います。集合時間を開始時間より早めに設定しておくんです。いえ、集合時間を開始時間にしてしまっても良いかもしれません。注意事項の説明や予約状況の確認作業で必要な時間分、早めに来てもらうんです。開始時間丁度に案内を始められるようにです」


「なるほどの。その手があったか」


「イブ、拡声魔法を使えばどうかな?魔法の効果範囲を指定して、普通に喋っても、声が同じ音量で遠くまで聞こえる様にする魔法。効果範囲を指定すれば他のグループの邪魔になったりしないと思うんだけど」


「ふむ……今回、採用した子は全員が魔法を使える事を確認したわ。教えてあげれば使えるんじゃないかしら?」


「それじゃ最後の便が終わって帰って来たら、教えてみてくれる?」


「分かったわ。私に任せて」


「それから城案内メイドから3つ意見を聞きたい。1つ目は1人で20人では厳しいと思うか。2つ目は3分間隔でも問題ないか。3つ目は3分間隔にする場合、準備作業の人員を何人増やした方が良いか。この3つをお願いしたい。自分でも考えてはいるけれど、現場の意見を聞きたい」


「了解よ」


「それからイブに聞きたいのが、準備作業の人員には警察官もいるのかな?特に列の整理」


「もちろんいるわ。それに規模に応じて人員を増やす考えでいるわよ」


「ありがとう」


「私は3分間隔にしようと思うが光一くんと宰相、何人まで増やした方が良いと思うか教えてほしい」


「アルバートさん、計算するので少し待っていただけますか?」


「わ、分かった」


「……今、12人雇っていて1日4人休みですよね?」


「うむ。そうだな」


「3分間隔だと20人は最低でも必要になります。ですが準備作業の人員を考えると20人では不足です」


「う、うむ」


「お待たせしました。3倍して36人にしましょう」


「そうですね。私も36人です。33人では厳しいでしょう。33人だと準備作業の人員が2人です。36人だと4人に増えます」


「や、やはり。10分から3分だと3倍の人員が必要になるか。こ、国王補佐官、給料はいくらだろうか?」


「30万円の給料で36人だと……1,080万リーベね」


「1,080万リーベェ!?は、はひぃ?」


「大丈夫よ。仮に1人の城案内メイドで1回10人を継続したとして、1ヶ月全員が子どもだとしても、1,800万リーベの入ってくるわ」


「お、おぉ!」


「現在、月180万リーベ儲かるところ、720万リーベの儲けに増えるわ。お客様の人数は1,200人よ」


「おぉお!よし!来月から36人に増やそう!」


「国王陛下、それでは現場のメイドから意見を聞き、明日にでも商業ギルドに相談しましょう」


「それなら今日、私が商業ギルドに相談に行って来るわよ。来月からとは言え早めに相談しておいた方が良いと思うわ」


「うむ、そうだな。それでは国王補佐官よろしく頼む」


「分かったわ」


 その後、僕達は雑談をして、昼食をご馳走になった。

 いやぁ~美味しかったね。いやね、いつも美味しい料理を食べているんだけど、また違った美味しさなんよ。

 そして雑談を続けて17時を過ぎた頃、丁度、話題が終わった。


「イブ、現場のメイドの意見はどうだった?」


「全員が『確かにお客様が10人は少し寂しいかもしれない。20人でも行けると思う』という旨の意見だったわ」


「そっか。そうなると1日のお客様の数が2,400人に増やせるね」


「そうね。試しに明後日だけ人数を増やしてみるわね」


「うむ。よろしく頼む。人数を試しに増やしてみて問題無ければ、継続して増やす事にしよう」


「了解よ。それから全員、拡声魔法が使えるようになったわ」


「お、おぉ!それは素晴らしい!」


「流石はイブだね」


「光一さん、確かに私は分かりやすく教えたけど、皆、一発で成功したわ。皆、優秀なのよ」


「イブ、天才にはそういうのは分からないものなのよ」


「ん?ブリタニア、僕の事?だとしたら違うよ。僕はチートなだけで天才ではないよ」


「創造神様から与えられた能力、チートを天才と言うのよ!全く困った夫だわ!」


「いや、そんなに怒鳴らなくても。チョット、ボケてみただけじゃんね。……学校教育の成果という可能性もあると僕は思うけど?」


「要因としてそれはあると思うわ。でも優秀な事には変わりないわよ?」


「確かに優秀だと思う。数日の研修期間で仕事を覚えた訳だし。でも僕が言いたいのは学校教育のお蔭で多くの人が魔法を使えるし、覚えやすくなっているのであれば、それは素晴らしい事であり、今後の採用活動でも期待出来るという事だよ」


「あーそうね。私も学校教育のお蔭で優秀な人材が増えている事を願うわ」


「それで……2つ目の質問は?」


「拡声魔法が使えるようになった事もあり、3分間隔でも問題ないと全員が答えたわ」


「そっか。了解したよ」


「3分間隔にする場合、準備作業の人員を何人増やした方が良いか……については、『分からない。実際に準備作業をしていたメイドに聞いた方が良い』と言われてね。実際に準備作業をしていたメイドに聞いてみたの」


「あーまぁ、そうなるか。そうだよね……それでどうだったかな?」


「うん。『今のところは楽な方。10分間隔だし、早めに来ていただけるお客様が多いから、1人でも対応可能な程。お客様を20人に増やすなら、2人で丁度良くやって行けると思う。3分間隔になると3分後のお客様や、6分後、9分後のお客様も早めにいらっしゃるのではないかと思う。というのも今日、「10分後だけど遅刻するのが心配」「楽しみだから」と早めにいらっしゃるお客様もいたので。実際にやってみないと分からないけど最低でも2人、出来れば4人増やした方が良いかもしれない』という意見だったわ」


「やはり、現場の意見は大切だなと僕は思った。……アルバートさん、現在、案内役6人のところ、来月から20人に増やします。これは約3倍です。3倍よりも多いです。であるならば、準備役も3倍に増やすべきだと思います。つまり準備役2人のところ、6人に増やすんです」


「お、おう。そうだな。根拠が分かりやすくて助かる」


「ただし、様子見です。今後、継続してお客様を20人に増やすのであれば、更に準備役に負担がかかります。イブ、準備役が忙しいようなら、警察官から支援してあげてほしい」


「光一さん、そういう事であるならば、私は準備役を8人まで増やすべきだと思うわ。私は20人に増やした時点で準備役を2人追加しても良いと思っている程よ。光一さん、私が先日アルバートさんにした準備役についての説明を忘れたのかしら?」


「……思い出したよ。忘れていて悪かった。『人は体調を崩す事もある。または用事が出来るかもしれない。後は何らかの理由で仕事を辞める事もある。そう考えると2人分の余裕はあった方が良い』という説明だね?」


「そう。今の状態が丁度良いの。『1人でも対応可能な程、楽な方』という状態がね」


「お客様を20人に増やした時点で、仮に今月、3人追加して15人にしても黒字かな?」


「現在、月180万リーベ儲かる。お客様を20人にして、人員を15人にしても、月198万リーベの儲けになるわ」


「国王陛下、現時点では継続して20人に増やすかは分かりませんが、継続する可能性が高いと思われます。すぐにでも3人追加しましょう」


「宰相、そうだな。よし!来月から準備役を8人体制にしよう!」


「それじゃアルバートさん、整理するわね。出来るだけ早く3人追加する。そして来月には更に増やして今いる人員を合わせて42人体制にする。つまり来月から増える人数は27人ね。安心して。仮に来月以降もお客様を10人のままにしても十分に黒字だから」


「国王補佐官、分かった。それで商業ギルドに相談をしてもらいたい」


「了解よ。今回は『商業ギルドを信用しているので、こちらがお願いした人数だけ呼んでください。もし仮に不合格者がいたとしても、また不足人数分を面接しますから』と伝えておくわね。いくら余裕が必要とは言え不必要に採用したくないし、優秀な人材を不合格にしたくないから」


「うむ。まさにその通りだ。いやぁ~。私は優秀な人材に囲まれて幸せだ。皆、ありがとう。……ところで国王補佐官?」


「何かしら?」


「同じ事を他の国ではやっていないのかな?」


「ヒンメル王国を除きやっていないわ。言っておくけど私はヒンメル王国に情報を漏らしていないからね」


「そうなのか?だとしたらヒンメル王国はいつもの事だからな。国王補佐官を疑ったりせんよ。逆にこの件に関しては世界各国に真似してもらっても良いと思っているのだが」


「そうなの?それなら他の国でも提案してみるわね。あぁ、商業ギルドには別の身体で相談中だから安心して」


「うむ。この件に関しては構わない。国家機密でも何でもないからなぁ。それから商業ギルドの対応は本当に助かる。ありがとう」


「良いのよ。……ただ、まぁそうね。そうなると獣人が困るのよねぇ。魔法が使えない人が多いから」


「そっかー。それではそろそろ失礼します。いい時間ですし、チョット創造神様とご相談したいので」


「そう?一緒に夕食が摂れないのは残念だけど、そういう事なら仕方ないわね」


「はい。エイリーンさん、また明日来ますのでその際によろしくお願いします」


「分かったわ。ブリタニア、あまり光一さんに無理を言わないのよ?」


「お母様、あまり無理は言ってないわよ?ねぇ光一?」


「あらあら?お母さんはそういう聞き方は良くないと思うなぁ」


「ぐむむむむ。光一はどう思う?」


「ブリタニア、エイリーンさんの言う通りだよ?ブリタニアの事は愛しているけど、あまり無理を言われると困っちゃうなぁ」


「光一お兄さんも大変だね。うちの姉がスミマセン」


「いやいや、ハミルトンくんが謝る様な事じゃないよ」


「光一お兄さん、僕が謝っておいた方がお姉ちゃんには効くからね」


「ぐむむむむむむ~。わ、分かりました。反省します。うぅにゃ~!」


「本当に反省しているのか怪しいけどまぁ良いわ。それじゃ光一さん、また来てね」


「私からも娘が迷惑をかけるがよろしく頼む。また来てくれると嬉しい」


「いえいえ、僕もブリタニアには迷惑をかけているのでお互い様です。はい。また来ます。それでは皆さん失礼します」


「むぎゃー。お父様にも言われた~。ま、また来るわ!そ、それじゃ光一行くわよ!」


 僕が返事をするよりも早く、ブリタニアに天界に連れて行かれた。

 よっぽど効いたようだ。う~ん、今日はゆっくりと眠れると良いなぁ。

 ……ん?あれ?これフラグじゃね?こ、言葉に出していないからセーフでお願いします!

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