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804 結婚式会場と結婚式の流れについて

 1年10月7日


「それじゃ光一さん、今の内に結婚式会場を建て直すわね~」


「ナビィちゃん悪いね」


「のぞみさん、気にしないで。我々、天使なら余裕だから~」


「ナビィいつもありがとう。部下にも伝えてもらえるかな?」


「うん。光一さん、こちらこそ。部下に伝えたわ……あっ伝えたら本気を出しちゃった」


「うん?」


 なんだろう?嫌な予感しかしない。


「歌うのは結婚式で良いのよね?披露宴ではなくて」


「うん。良いよ?『結婚を祝福して天使が歌います』という感じで」


「部下が『「横芝アリーナ」よりもっと収容人数を増やすべき!ここは「さいたまエクストラアリーナ」を真似して収容人数20,000人にすべき!建設許可を求む!』と行って来たの」


 収容人数8,000人の劇場型イベントホールが20,000人のアリーナになったよ。


「お、おう。座席はどんな感じになるのかな?」


「アリーナモードを使うわ。真ん中にセンターステージを設置する。観客席の関係で斜め四方向に出入り口があるわ。四角形のアリーナの四隅ね。その内の一つを新郎新婦の入場門にするの。そこからセンターステージまで通路を設置するわ。バージンロードね。センターステージも通路も台になっているからアリーナ席からでも見られると思うわ」


「な、なるほど」


「通路で収容人数が減った分を確保する為にVIP席を無くして一般席を増やしたわ。世界各国の王族や新郎新婦の親御さんといった要人は、センターステージの最前列にするわね。結界魔法で攻撃や侵入を防ぐわ」


「それはありがたい」


「会場には対角に巨大モニターを設置せずに座席を確保。その代わり、センターステージの上空に巨大モニターを吊り下げる。四方向にね。そして我々、天使が良い角度で撮影する。創造神様と生命神さんが見える角度。新郎新婦が見える角度の二方向。撮影して生配信するし、配信後は動画投稿サイトに動画が残る。親御さんには二枚組の円盤をプレゼントさせてもらうわ。もちろん高画質!自宅のテレビでいつでも視聴可能!いえーい!」


「それは素晴らしい」


「それから何と!披露宴の際にはアリーナの周りの座席は地下に収納されちゃいまーす!そして周りから床が伸びて来る!あっ床の下にはちゃんと柱があるから安全よ」


「おー!カッコいい!」


「そしてステージを変更しちゃう!中央にあったステージを無くして、長方形に近い建物の短辺側の端に新郎新婦全員が座れる大型ステージを設置しちゃうわ!ステージの上に横長の大型モニターを設置して、新郎新婦の様子を映すから、遠くの方も許してもらいたいわね」


「それは仕方ないよね」


「その代わり何と!余裕を持たせて約1万2千人が入れちゃいま~す!8千人から増やせたわ!」


「わーお」


「それで光一さんに相談なんだけど良いかな?」


「なになに?」


「上の方に設置してある席は残るんだけどどうする?お食事は出来ないけどお客さんを入れる?それとも止めとく?」


「う~ん。目の前でお食事しているのに食べられないのはどうかと思うから止めておいてあげて」


「りょうかーい!もう1つ相談!」


「ん?なんだい?」


「それは『何だろう?』という意味?それとも『難題』……つまり『難しい問題』という意味?」


「うん。両方だね」


「ケーキ入刀はどうする?」


「スーッ。やっぱり難題だったぁ~。代表で1人じゃ駄目かなぁ?」


「光一さん、僕は流石に駄目だと思うよ」


「のぞみ、やっぱり?」


「うん」


「そ、そしたら2人ずつじゃ駄目かな?」


「う~ん。ギリギリセーフかな?」


「光一さん、ファーストバイトは?」


「ブッ!ゲホッゴホッ…フィンセント・ファン・ゴッホ!」


「光一さん、良く分からない誤魔化し方ね」


「いや、想定外の質問をされて吹き出して咳き込んだ所までは本当だからね!」


「分かったわ。それで?」


「……全員やらないと駄目かなぁ?」


「僕の妥協案としては、日本国大統領という立場を利用させてもらって、ぼたんさんに代表で通常通りにお互いがする。その後は光一さんはケーキを食べず、全員にファーストバイトをする。これでどうかな?」


「僕の胃が持たないので、それで親御さんにはお許しいただこう」


「光一お兄さんも大変だね~お疲れ様」


「ハミルトンくん、ありがとう」


「ケーキ入刀を見ている方は飽きるだろうなぁ」


「まぁそれは仕方ないわ。それじゃ建設許可を出して良いかしら?」


「うん。お願いします」


「はーい!部下に指示を出したわ!」


「ありがとう!……という訳でハミルトンくんの時も多数の人が参加出来そうです」


「うむ。ありがとう。今度、会場を見るのが楽しみだ。あぁ、もちろん光一くんの式も楽しみにしている」


「ありがとうございます」


「光一さん、アンケートの結果が出たよ」


「おっ!どっちかな?」


「両方だね」


「はひぃ?」


「つまり『「ゴッド・ブレス・アメリカ」を「ゴッド・ブレス・ヤマト」にしたものと、「希望と栄光の国」の両方を歌ってほしい……というか私達も歌う!』という事みたいだよ」


「光一さん、部下が大喜びしているわ!2曲歌わせてもらえて光栄ってね」


「僕、愛されているなぁ」


 僕は今、工事しているであろう天使達に心の中で感謝した。

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