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78 異世界に時間の概念を導入

 1年6月3日


 城に戻ってきた。


「ただいま……」


「お帰り~?どうしたの?疲れた顔して?体調悪い?」


「いや、大丈夫。この世界の文明レベルを知ることが出来てショックを受けただけ」


「大丈夫じゃないじゃない!病み上がりなんだから安静にしていてよ!」


「いやでもこれ重要だよ……ちょっと創造神様と話してくる」


「分かった。いってらっしゃい」


「うん、行ってくる」



 うん神界に来たな。


「創造神様ちょっと良いですか?」


「どうしたんじゃ?まぁ座ると良い」


「この世界、時計すらないっておかしくないですか!年月日も知らないなんて!」


「ま、まぁまぁそう興奮すると身体に悪いぞ」


「大砲があってなんで時計がないんだよっ!」


「まぁまぁ地球の時計の歴史をみても割と最近じゃよ」


「冷静に考えればクォーツ時計は割と最近か。しかし年月日がないのはおかしくないですか!」


「まぁな……だから文明レベルが低いって言ったじゃろ?」


「ちなみに今は何月何日なんですか?」


「今は6ヶ月目の3日目じゃな。あれ?君が来たのはいつだったかのぉ?覚えておらんわ」


「僕もこっちの世界に来て何ヶ月経ったか覚えてないですよ」


「ちなみに入金についてなんだが……君が地球に行った時に入金するようにしてたんじゃがな」


「まさか」


「申し訳ないがあれから何ヶ月経ったか覚えてないんじゃよ。ほら色々とあったじゃろ?それですっかり忘れてしもた」


「別に良いんですけどね……もう既に入金されてる金額だけでも大金なので」


「3ヶ月な気もするんじゃがなぁ。分からんが3ヶ月として記憶しておく」


「ありがとうございます。やっぱりこの世界、カレンダーが必要じゃないですか?」


「そうじゃの……君が作ってくれたら嬉しいな」


「いや、良いんですけど。僕が言い出すと角が立ちませんか?『他国の国王が勝手に決めた事に従いたくない』とか『今まで無くて困ったことがないし別に良いよね』とかなりません?」


「確かにな。ワシが言ったほうが良いか」


「そうしていただけると助かりますが……この世界、紙がないんですよねぇ」


「作れば良いじゃろ?」


「僕も技術的な事はよく分かりませんが針葉樹だと紙袋や封筒に使う丈夫な紙になって、広葉樹だと印刷用紙に適しているとか。その過程で水酸化ナトリウムを使うので危険なんですよ。……まぁ和紙の製法なら比較的簡単だと思いますが、地球の現代人としては紙はやっぱり洋紙ですね。書道は和紙の方が良いですが」


「君の国で作って輸出したら良かろう。製法は各国から学園都市に学生を呼んで学ばせれば良いのでは?」


「そうするしか無さそうですね……地球の現代のように低価格で売れば普及するかな?」


「木は簡単に生えてくるし問題無さそうじゃな」


「提案ですが木の魔物を倒すとコピー用紙500枚ドロップするのはどうですか?」


「おぉ、良いかもしれんな。複数の国のダンジョンで導入しよう」


「それでは全世界への連絡をお願いしますね。『理由はどうあれ初の国際会議が開かれたのは喜ばしい。そこで今年を1年とし来年は2年、再来年は3年と数えていくのが良いとワシは思う。使い方としては今日は6ヶ月目の3日だから、1年6月3日。明日が1年6月4日。来年は2年6月3日じゃな。創造神としては是非、使ってほしいと願う。以上じゃ』という感じでどうでしょうか?」


「分かった。それで連絡しておく」


「お願いします。それでは失礼します」


「うむ、またな」



 城に戻ってきた。

 学園都市に紙の工場を増やして量産。後は時計工場を作りたい。

 時計工場は置き時計タイプと腕時計タイプの2つを製造できる工場を作ろう。


 あ、早速、創造神様が演説している。


「エイド、悪いんだけど学園都市の第17学区は工業製品の製造工場、倉庫街だったよね?」


「はい!そうです!」


「そこに紙の工場を増やして量産したいのと、置き時計タイプと腕時計タイプの両方を量産出来る工場を作りたい。素材を含めて可能か?」


「はい、お隣の第12学区、農学部、食品開発関連学部で木を量産しているので紙の材料は問題ありません!この世界の木、切っても株だけのこしておけば次の日には復活するんですよねぇ。あ、ついでに米も春夏秋の季節毎に収穫出来ます。成長が早いので。時計の材料も問題ないと思われます」


「ところで確認しておきたいんだけど、エテルノに年月日や時間の概念を与えたらバグが発生しないか?」


「そこはナビィと協力してマザーコンピューターのイブや各サーバー、エテルノのプログラムをアップデートしているので大丈夫だと思われます…多分」


「多分じゃ困るんだけど……2人を信頼しているから良いだろう」


「ありがとうございます。工場に必要な人員はエテルノを増やして担当させます」


「いつまでに完成して工場を稼働させられる?」


「明日の朝には今お話した全てを完了させます」


「早いな。でも重要だから頼んだ」


 現代人としては年月日と時間の概念は文明において重要だと思っている。

 まぁ1分1秒毎にスケジュールを立てて働いていた元社畜だからそう思うのかもしれないけど。

 無くて損はしてもあって損はしないだろう。

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