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795 リーベ王国王邸の内装

 1年10月5日


 その後、家の内装についての話になった。

 ハミルトンくんが、床と壁紙のサンプル本を見せると「こんなに種類があるのか!」と驚かれた。

 そして「う~ん。これだけだとイメージがしにくい」という話になった。


 そしたらナビィが「天界にモデルハウスを作って参考にしたらどう?」と提案した。

 するとこの場にいる全員が一度、僕の住居用プライベートエリアに来る事になった。

 近衛騎士団長のヴェスターさんやメイドのカーラさんもそれぞれの立場から意見を聞きたいという事で。

 誰にも言わずに全員が消えるとマズイが、リーベ王国のイブが会議室に残ってくれる事になったから問題ない。


 そして全員で天界に来た。やはり初めて来る人はその光景に驚いていた。

 ナビィは空き地に一瞬でモデルハウスを建てた。スゲェ……流石は天使。当然、皆も驚いた。

 うわぁ真っ白な家だ。屋根は黒だけどね。豆腐ハウスかと言うと、ベランダもあるしそうでもない。

 ただ、僕が思っていたよりも大きな家だ。


「ナビィ、家の大きさは実際のサイズ?思ったより大きいね」


「光一さん、その通りよ。建設予定地は余裕があるから、家の目の前に建っている城や設計図のバランスで決めたわ」


「そっか」


「まず、皆さん家の外観はどうかしら?黒や灰色、薄い茶色等、他の色が良い?あっ白いけど汚れにくい処理をしているから、そこら辺は心配要らないわ。ハミルトンさん、どう?」


「僕は良いと思う。お父様とお母様はどうでしょうか?」


「私も美しくて良いと思う」


「私も同感よ。一応、他の色も見られたりするのかしら?」


「エイリーンさん可能よ。……まずは黒色ね。……次に灰色。……今度は薄い茶色。……どうかしら?」


「やっぱり白が良いわ。あなたはどう?」


「私もエイリーンと同じく白が一番良いと感じた」


「僕も同じく……あっ!雨除けの屋根、結構丈夫につくってくれたんだ」


「そそ。車一台は余裕で入れる様にね。日本の首相公邸を参考にしたわ」


「これなら雨に濡れずに車に乗り降り出来るね!」


「そういう事ね。後は大丈夫?……それじゃ家の中に入りましょうか?」


 ナビィの言葉で僕達は家の中に入った。


「おぉ~!これまた素晴らしい」


「そうね。あなた。明るくて私は好きだわ」


「廊下の床。僕、これが良いかも」


「シカモアという色合いが白く明るい特徴の床材を選んでみたわ。ヒノキだと……こんな感じで更に白くて明るくなるわね。白は光が反射しやすいから、部屋の中が明るく見えるの。ただ欠点としては白く明るい色な程、汚れ等が目立ってしまうの」


「ナビィさん。黒もお願い」


「ハミルトンさん、了解。ブラックウォルナットにしてみたけど、どうかしら?部屋が落ち着いて見えたり、高級感があるかもしれないわね。黒の欠点としては埃等の白い汚れが目立ってしまう事と、部屋が暗くなってしまう事ね」


「私は明るい方が好きだが、エイリーンはどう思う?」


「そうね、私も明るい方が良いと思うわ。でも白くて明るすぎない方が好きね。明るい方で他にも見せてもらえるかしら?」


「エイリーンさん了解よ。……これはハードメイプルね。……次にバーチというもの。どうかしら?」


「うん!私は少し明るめだけどシカモアが良いわ!」


「私はエイリーンに賛成だ」


「僕もシカモアが良いと思う」


「りょうかーい!」


「ところでナビィさん、玄関の床が柔らかい気がするのだけど?」


「そそ。エイリーンさん。滑りにくいクッション性のあるモノをつかっているからね。石に見えると思うけどシートなの。ハミルトンさん、床の見本を開いてもらえるかしら?……ありがとう!」


 僕の周りをぷかぷか浮かんでいるナビィがそう言うと、ハミルトンくんの持っている本のページがめくれていった。

 流石は天使。あっでも僕も魔法を使えば出来そうだな。……そんな事を考えていると、あるページで止まった。


「ここから数ページが玄関の床に向いているモノね」


 ハミルトンくん達は色々な種類を見ていく。

 そして一通り見終わった様だ。


「実際に見せてもらうまでもなく、私は今、足元にあるこの床の模様が気に入ったわ」


 エイリーンさんが気に入ったのは、今、僕達の足元にある、薄い茶色や白色の明るめの石材で出来ているモザイク柄のシートだね。

 石材1つ1つが小さな四角形で出来ている。


「あなたとハミルトンはどう?」


「私も良いと思う」


「僕もお母様の意見に賛成です」


 そんな感じで実際に見ながら壁紙を決めたりして行った。廊下の壁紙は白色で丈夫なモノが選ばれた。

 例えば大浴場の壁は黒の石材が選ばれた。床は素足でもヒヤッとせず、更に滑りにくく、万が一転んでも衝撃を和らげるクッション性のある柔らかいシートが選ばれた。

 脱衣場の床は2色の「たたみタイル」を市松貼りしたモノが選ばれた。


 トイレはせっかく各階に2つあるのだからという理由で女性用と男性用で分けられた。

 どちらも床は黒のタイルシートが選ばれ、壁紙は女性用は薄いピンク色。男性用は薄い水色になった。


 大食堂はナビィの案が採用された。

 飲食店と同じ様に防滑性、メンテナンス性、衝撃吸収性や抗菌性に優れた木目タイプの床シート。壁は白色の丈夫な壁紙。

 厨房も同様でプレーン……青色の床シート。壁は腰辺りまで金属性で、そこから上は白色の壁紙。


 1つ言わせてほしい。やっぱり全体的にデカイ。……まぁ僕達のマンションも大きいんだけどね。

 だってハミルトンくんも3人乗りエレベーターで考えていたけど、9人乗りのナビィ案に変更したからね。

 緊急対応室の設備も凄く充実していて驚いた。良いなぁカッコいいなぁ。

 ヴェスターさんも喜んでいたもんね。


 メイドのカーラさんも3階に住めると聞いて喜んでいた。メイド専用の大浴場や大食堂もあるからね。

 だけど、「部屋が大き過ぎませんか?」と困惑していたね。

 うん。特に王族の子ども部屋と同じサイズの部屋について。

 それに対しハミルトンくんは「2人で使っても良いと思うけど、幹部クラスのメイドさんは1人で使っても良いんじゃないかな?普段、お世話になっているし」と回答。

 ……うん。5人のメイドさんが側室になる予定だし、良いんじゃないですかね。


 あっそうそう、メディアルームはしばらくコンピュータルームになった。

 ゲームはあるけど音楽や映画はないからね。D-Systemもまだこの世界では時期尚早。

 だから、パソコンを設置して休日や休憩時間のメイドさん達がゲームで遊んだり、インターネットを使う部屋になった。

 ……もちろん、全部屋に情報コンセントがあるし、無線LANも使える様にしているから、自分の部屋でパソコンを使えるんだけどね。



 ハミルトンくんがカーラさんに何か意見や相談等があるか聞いたら、言うべきか悩みながらも1点あるとの事。


「恐れながら城と家の両方……特にこれだけ設備が充実した家となりますと、今のメイドの数で清掃等が出来るか不安です」


「清掃についてならクリーン魔法を使えば何とかならないかな?」


 ハミルトンくんはそう言ってカーラさんにクリーン魔法を教えると、カーラさんに泣いて喜ばれてハミルトンくん困惑。

 僕は僕でこの世界の人々の魔法のレベルの低さを改めて感じて困惑。せっかく魔法があるのに活用してないのね。

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