791 リーベ王国に出発とフラグ回収
1年10月5日
皆が帰り僕とイブとのぞみ、紗也華、ぼたん、ナビィ、エイド、そしてリーベ王国組が残った。
「それじゃ僕はイブとのぞみ、ナビィとエイドを連れてリーベ王国に行こうと思うけど、紗也華とぼたんはどうする?」
「光一、私はレストランに行こうと思うわ」
「そしたら私も紗也華と一緒にレストランに行くわね」
「ぼたんはレストラン初めてだけど大丈夫?」
「光一、大丈夫よ。私は仕事柄そういうのに慣れているわ」
「そっか」
「それじゃぼたん、行きましょう。皆、またね~。ゲート」
「皆、また後でね」
「うん。2人もお疲れ様。レストランよろしくね」
「はーい」
「光一もお疲れ様。レストランは任せて」
そう言って紗也華とぼたんは去って行った。
「皆さんお待たせしました」
「光一くん、私達はそんなに待っていないから大丈夫だよ」
「光一お兄さん、お疲れ様」
「ハミルトンくんの方こそお疲れ様。良い発表だったよ」
「ありがとう!」
「皆、話は後にして行きましょう。お父様、転移魔法を使うけどどこに移動した方が都合が良いかしら?」
「ブリタニア、それなら城の門の外でよろしく頼む」
「分かったわ。ゲート」
僕達はブリタニアの転移魔法のゲートをくぐり移動した。
「あっ!国王陛下と皆様、お疲れ様です!」
「お疲れ様です!」
早速、門番さんが挨拶と敬礼をしてくれた。
「2人ともお疲れ様。悪いがどちらか1人、近衛騎士団長と宰相に会議室に来るように伝えてほしい」
「国王陛下、承知しました!私が行って参ります!失礼致します!」
「うむ、よろしく頼む」
「はっ!」
門番さんの内、1人がダッシュで去って行った。はぇえ。
「それでは皆、会議室に行こうか」
僕達はアルバートさんの言葉により会議室に向かった。
そして到着~。ドアを開けて中に入ると既に近衛騎士団長のヴェスターさんがいた。はやっ!
「国王陛下、それから皆様、お疲れ様です!大和王国国王陛下にブリタニア王妃陛下、ハミルトン王子殿下、お久しぶりです!お元気そうで何よりです!」
「おー!久しぶり。いやぁヴェスターさん元気だねぇ」
「ヴェスター久しぶり。ヴェスターも元気そうで良かったよ」
「久しぶりね。ヴェスター、相変わらず元気そうね」
「まぁ皆、取り敢えず座ろうじゃないか」
アルバートさんの言葉で皆、いつもの席に座った。
すると宰相さんも会議室に入って来てヴェスターさんと同じ様なやり取りをした。
「皆様、間もなくメイドがお茶を持って参ります。少々お待ちください」
「おぉ!宰相、相変わらず気が利くではないか」
「国王陛下お褒めいただきありがとうございます」
するとノックする音がしてアルバートさんが応えるとドアが開き、メイドさんが入って来た。確か名前は……カーラさん!
カーラさんは全員にお茶出しする。おー冷たい緑茶だ!猫舌なものでね冷たいのはありがたい。喉が渇いていたから助かる。
ゴクゴク……うん!美味い!たまには緑茶も良いね!
「失礼します。お茶のおかわりをお入れしますね」
「カーラさん、ありがとう!」
「名前を覚えていただき光栄です……失礼しました」
「いえいえ~」
「それではまず光一くん、ハミルトンを預かり色々と教え、経験させてくれてありがとう。先程の発表だけでも成長を感じられて親としては大変嬉しく思っているよ」
「そうね。夫の言う通り光一さんにハミルトンを預かってもらって良かったと思うわ。ありがとう」
「アルバートさんとエイリーンさん。ありがとうございます。そう言っていただけて良かったです」
「あっ!お父様とお母様とお姉ちゃんにお土産です!」
「……え?ハミルトン、私も?」
「はい。せっかくですから飲食物より、物として残るものが良いと思い、初音ちゃんと相談して有名宝石店でキーペンダントを購入したんです。鍵には色々な良い意味があるようです。人の心を開き関係性を深めるという意味や、幸福への扉を開き幸運を招く意味等です。家族の絆を深めようと思いまして、お父様とお母様、お姉ちゃん、僕、初音ちゃんの5人分同じものを購入しました」
「ハミルトン、お姉ちゃん嬉しいわ!」
「1つ箱を開けますね。……どうですか?美しいですよね?ダイヤモンドとルビーを使ってデザインされているんです!」
「おぉ!これは凄い!」
「本当に美しいわね」
「……あれ?ハミルトン?この私のペンダントより豪華な気がするんだけど、気のせいかしら?」
失敗した。今まで地雷を踏まないように気をつけていたのに、油断して思いっきり踏んだね!これ!
いや、まてよ?これ僕が地雷を踏んだの?違うよね?巻き込まれた形だよね?
あっ……さっきお土産について考え事をした事でフラグが立ったんじゃ…?
うん。どうみてもフラグ回収です。本当にありがとうございました。
「あっ……こ、光一お兄さんは妻が多いですから」
「ハミルトン…?心を開いて正直に答えてもらえるかしら?何円なのかな?」
「あーえっと。光一お兄さんはかなり稼いでいますし、『せっかくだし、お金はいくらでもあるから、遠慮せずにいくらでも買って良いよ』と言っていただいたので、お言葉に甘えてですね……」
「そうね。言っていたわね。それで何円なのかな?」
「た、確か……1つ約170万円だったと思います」
「「「「「170万円!?」」」」」
ハミルトンくんはもちろんの事ながら、イブとのぞみと初音ちゃんを除くその場の全員が驚きの声を上げた。
「ハ、ハミルトン。お母さん心臓が止まるかと思った程に驚いたのだけど……こ、高価過ぎないかしら?光一さんにご迷惑では?」
「エ、エイリーンさん、大丈夫ですよ。大和王国から僕の祖国に約1,700兆円寄付した程、稼いでいますから」
そ、そうだ。日本政府に17兆ドル寄付したのに比べたら余裕だよね。面倒だから1ドル100円で計算した。
「えーっと?」
「お母様、光一お兄さんが祖国に寄付した金額を木が生い茂る大きな山とすると、僕の金額は木が数本程度です。桁が圧倒的に違います」
「そ、そうね。ハミルトン。光一にとっては大した事ない金額よね。お姉ちゃん、つい驚いてしまったわ」
あー!まぁ元庶民としては170万円のお土産には驚いたけど、よく考えたら子育て支援の為に2人の若者に約5億円をプレゼントしたからね。それに比べたら大した事はないか。でもなぁ僕が妻にプレゼントしたペンダントは約50万円だからなぁ。気まずいのは変わらない。
「そうです!お姉ちゃん!光一さんが買ったペンダントには、創造神様と生命神様が素晴らしい機能を付けたじゃないですか!それはもう値段が付けられない程、価値があるものだと僕は思います!」
おー!ハミルトンくん、ナイスフォロー!そ、そうだよね。創造神様と生命神さんの加護付きだからね!
「ハミルトンの言う通りね!光一、ゴメンね。つい見た目で比べてハミルトンのプレゼントの方が豪華だと思ってしまったわ」
「良いんだよ、ブリタニア。僕もそう思ったから。ハミルトンくん、フォローありがとう。あー!念の為に言っておくと変に気にしなくて大丈夫だから。良いお土産だと思うよ」
「光一お兄さん、ありがとう。そう言ってもらえると助かるよ」
「ハミルトン。お姉ちゃんは部屋に飾ろうと思うけど、ハミルトンと初音ちゃんはどうするの?」
「僕も部屋に飾ろうと思ったんですが、防犯上の観点からインベントリに入れる事にしました」
「私は身に付けたい所だけど、ハミルトンくんの護衛をするにあたり邪魔になってしまうと思うから、インベントリに入れて持ち歩こうと思うわ」
「そう。なんだかもったいない気もするけど仕方ないわね」
「う~ん?ナビィ、何とかならないかな?結界魔法を応用して部屋からの持ち出しを禁止するとか」
「光一さん、色々な方法があるけれど、先に家の件とかを話し合ったらどうかしら?」
「あなた、そろそろ戻って来て」
「……お、おぉ!エイリーン、ありがとう。驚きの連続により意識が飛んで色々と考え事をしていた」
「話は聞こえていたかしら?」
「うむ、エイリーンよ。大丈夫だ。ハミルトン、国王補佐官と家について詳しく聞かせてもらえると助かる」
「お父様、承知しました」





