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790 第二回国連総会終了

 1年10月5日


「イブさん、次に進めてください」


「パウラ王女殿下ありがとうございます。それでは次に進めさせていただきます。次は大和王国国王陛下から提案です。国王陛下お願い致します」


「イブありがとう。結論から言います。僕からの提案は皆様のご迷惑で無ければですが、一度、僕の妻に里帰りしてもらったらどうかなと言うものです。先程、ハミルトン王子から説明はありましたが、5ヶ月間に色々とありました。家を建てるかどうか。建てるとしたらどんな家が良いかという話もあります。国王補佐官をどうするかという話もあります。2週間後の10月17日までゆっくりとご相談してはどうでしょうか?あっ寝る場所が無くても寝る為に、一時的に帰って来ても大丈夫ですのでその点はご安心ください。それから期間についても参考程度にお考えください。延長しても逆に早めに帰って来ても大丈夫です」


「光一、それって私も含まれるの?」


「ブリタニア、その通りだよ」


「提案自体は良いと思うけど、私は出来るだけ光一の側にいたい。同じ景色を見ていたい。だから私は帰らない」


「ブリタニア、僕は皆が帰って来るまで必要最低限の仕事しかしないと約束するよ。それから今は沢山の妻がいるし、また倒れるという事にはならないから安心して」


「光一、そういう事じゃないの。心の底から愛しているから側にいたいの」


「私、ジュリエットから良いかしら?私も光一の事が大好きだけど一度帰るわね。話したい事が山程あるから。あーお父様、心配しないで。文句を言うという意味ではないから。ただ、これまでの事とこの先の事をこの機会に話そうと思っているの。……ブリタニアの気持ちも分かる。だから、以前やっていたように毎日リーベ王国に通えば良いんじゃないかしら?」


「ジュリエット良いの?不公平感が生じない?」


「ブリタニア、あなたは第一王妃だからという事で良いじゃない。たまにはその権限を使うと良いわ。誰も悪く思わないわよ。あなたはあなたで苦労した過去があるんだから良いのよ。光一も言っていた様に光一が倒れた事とか色々とね。たまには甘えると良いわ」


「ありがとう。それじゃ悪いけど甘えさせてもらうわね。光一も付き合ってくれるかな?」


「良いよ。僕も普段、色々とワガママを聞いてもらっているし。倒れた件では大変お世話になったからね。恩返しかな?」


「光一、倒れた件については既に例の大事件で迷惑をかけたから、恩は返してもらっていると思うわよ?」


「あーあれは冷たい言い方になっちゃうけど仕事。宗主国の国王としての仕事。まぁ半分は神としての仕事でもあるかなぁ?倒れた件は完全にプライベートだから良いの」


「そっか。ありがとう」


「紗也華はどう思う?」


「私はジュリエットと同感よ。うちの家族なら誰も反対しないわよ」


「うん。分かった。ブリタニア、ではそういう事でよろしくね」


「ありがとう!こちらこそよろしくね!」


「それでは私、イブから失礼致します。国王陛下の提案に関して皆様、質問等はありますでしょうか?……はい。シルヴィー女王陛下どうぞ」


「この場で娘に聞けば済む話ではあるんですが、皆を代表して念の為に確認させてください。ハミルトン王子、家や国王補佐官の件で色々と疑問があるんですが……娘に聞けば分かるでしょうか?特に気になったのが家の地下にある緊急対応室についてなのですが」


「はい。結論から言いますと皆様のお嬢様もご存知なので大丈夫です。家については昨日、設計図をご覧いただきながら設計した目的等を詳細に説明させていただきましたので問題ないと思います。先程、『私達から提案』と申しましたが、設計図についてはパウラ王女と次期国王のメンバーで話し合って作成したものです。その為、次期王がいる私達向けの設計になっています。まずはその点だけご理解いただき、家が必要か、必要ならどのような設計にするかをご相談いただければと思います。国王補佐官については皆様のお嬢様の方が私よりも詳しいと思います」


「分かりました。お答えいただきありがとうございます」


「他に国王陛下の提案に関して皆様、質問等はありますでしょうか?……無さそうですね。国王陛下の提案は急な話ですので、反対と言いますか、準備等があるので少し待ってほしい等、何かある方は挙手をお願い致します。……大丈夫そうですね」


「あっ!はーい!光一、確認したいんだけど良い?」


「うん?エリアナ何かな?」


「メイドのエテルノを連れて行っても良いかしら?」


「もちろん良いよ。イブやのぞみ、僕との連絡等を考えたらその方が都合が良いよね」


「ありがとう。そうなの!光一やイブ、のぞみと相談したり連絡するのにスマホだけだと心細いし、祖国とは言え国外に出るから専属のメイドは側にいてほしいの」


「エリアナ、その気持ちは分かるわ。私も光一が倒れて1人になった時に私の側近としてアクアオーラを生み出したから。エテルノだから情報共有はもちろん、相談相手にもなってくれるし優秀だから心強い味方よね」


「ブリタニア、そう!他にも例えば映像等を空間投影して分かりやすく説明してもらったりね」


「うん。メイドの必要性は十分に理解したから司会者の私を無視しないでちょうだい。……ありがとう。それでは荷物を取りに一度マンションに帰るか、メイドのエテルノを呼び出してそのまま祖国に行くかを聞きますね。前者の子は手を挙げてください。……誰もいないの?まぁいつでも取りに帰る事が出来るから大丈夫よね?それじゃ念の為に後者の子は手を挙げてください。……はい。該当者の全員ね。国王陛下からは何か補足等ありますか?」


「皆様、今回はホテルに泊まらずそのまま帰る形でよろしいですか?」


 おっドワーフの国のデルバート国王が手を挙げている。


「デルバート国王何でしょうか?」


「うむ、ワシも今すぐにでもアイツをぶん殴りたいですし、久しぶりに可愛い娘とお喋りしたいから泊まらずに帰ろうと思うんですが、ホテルのお酒も飲みたい!」


「お父様、それについては大丈夫です。地球にいる間に沢山のお酒を買っていただき私のアイテムボックスに入っていますから」


「おー!パウラよ。ワシはとても嬉しく思うぞ!ありがとう!」


「お父様、お礼ならお金を出してくれた光一さんに言ってください」


「そうだな!光一国王ありがとうございます!飲むのが楽しみです!」


「いえいえ、デルバート国王、僕はお金を出しただけです。お酒を選んだのは2人の娘さんなので、よりお酒が美味しく感じられるのではないでしょうか?」


「おぉ!パウラとテアが選んでくれたのか!それだけでも十分に美味しく感じられるとワシは思う!選んでくれてありがとう!」


「「はい!お父様!」」


 そう。実は次期女王だったパウラさんと次期国王は、何度か買い物に行った際にご両親の分もお土産を買っていたんだ。

 まぁ僕は「せっかくだし、お金はいくらでもあるから、遠慮せずにいくらでも買って良いよ」と言っただけなんだけどね。


 正確には僕がお金を出したかと言うと微妙な所なんだよね。

 うん。創造神様から頂いた給料からと考えると僕のお金だけど、地球で色々と活動をして……例えばD-Systemのゲームセンターとかね。そういうので稼いだお金は国のお金?国営とは言え企業が稼いだから企業のお金?……ん?あれ?横領になる?い、いや、交際費という事で!必要経費という事で!地球のイブも問題視していないから問題ない!……はず!……多分。

 ……ま、まぁ細かい事は気にしないという事にしよ!元々、僕達の活動資金を稼ぐ為に始めた事だからきっと大丈夫。


 ちなみに2人が選んだのはお酒の種類だ。商品1つ1つではない。物は言いようかな?

 2人はイブとも相談して日本酒を選んだ。そしてイブがオススメした複数の酒屋さんに行き、日本酒の在庫を全て買い占めたらしい。

 護衛の大人のエテルノが事情を説明して、お金を少し多めに払ったみたいだけど、僕は怖くて敢えて金額を聞かなかった。


 2人のお酒の件を聞き、皆、僕達がどれだけ稼いでいるかを分かっているから、本当に遠慮しなかったのだと僕は察した。

 その後は誰が何を買ったのかも含めて聞かないようにした。プライバシー的な観点からも聞かない方が良いと思ったからね。

 ……まぁ若干、誰がどんなモノを買ったのか気にはなる。だけど「数百万円のダイヤモンドの指輪を買いました」とか言われても反応に困る。特にモノを見せられたらね。

 だって、彩花と紗也華のチャンネル登録者数100万人記念で買った……はずが何故か妻全員分買ったダイヤのペンダントは約50万円だからね。金額は妻に言ってないけど見た目で差が分かっちゃうと思うんだ。そしたら気まずいって。

 そういう地雷を踏みたくないから聞かなかいようにした。知らぬが仏とも言うし。


「他にホテルに泊まりたい等のご意見のある方は挙手願います……特に無さそうですね」


 僕がしょうもない考え事をしていたらイブが聞いてくれた。


「それでは他に何か議題等がある方はいますでしょうか?……いらっしゃらないようなので本日の国連総会は終了とさせていただきます。皆様、お疲れ様です。それではメイドのエテルノを呼び出しますので少々お待ちください」


「あっ僕から1つだけ。パウラさん、仮の結婚式は今晩、マンションに帰って来たらしよう。本格的な結婚式は11月11日に皆とするという事でよろしくね」


「分かりました!光一さん、よろしくお願い致します!」


「ワシからも娘をよろしく頼む」


「はい!お任せください!」


 おっ!メイドのエテルノが続々と来た。


「メイドのエテルノが来ましたので皆様、解散と致しましょう。改めてお疲れ様でした」


 イブの言葉に皆、拍手で応えた。そして別れの挨拶をして皆、帰って行った。

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