789 国連総会で未遂事件発覚
1年10月5日
「ハミルトン王子殿下ありがとうございました。次に皆様は既にご存知かもしれませんが、先程のお話にも出ました日本国大統領をご紹介致します。大和王国国王陛下の新たな結婚相手です。ぼたん王妃陛下、ご起立ください」
「先程、紹介していただきました。ぼたんと申します。皆様よろしくお願い致します。ハミルトン王子殿下が大統領について分かりやすく説明されていたので、説明は省略しますが私は国民からの支持により大統領になりました。王妃ではありますが大統領でもあるという特殊な私ですが、仲良くしていただけますと幸いです。以上です」
一同拍手。
「ぼたん王妃陛下ありがとうございました。次にパウラ王女殿下からどうしても公の場で確認したい事があるとの事です。パウラさんお願い致します」
「みほ防衛大臣、予定通りにお願いします」
「承知しました。……ザール様に記憶に残らないタイプの自白魔法をかけました」
「お父様ごめんなさい。先程ハミルトンくんから話にあった通り、色々とあって不安になったから確認させてください」
「分かった。好きにすると良い」
「ありがとうございます。ザール、私の事が好きですか?」
「別にパウラなんか好きでも何でもない」
えぇ……そこは好きって言ってよぉ。
「なんだとぉ!」
「お父様落ち着いて!それじゃどうして私と婚約したんですか?」
「権力が目当てに決まっているだろ?まず、結婚したらパウラに結婚祝いをプレゼントすると言って目隠しをする。次に奴隷の首輪をつけて、パウラは俺の奴隷になってもらう。次にパウラにオッサンの飲食物に毒を盛らせて、オッサンはこの世から消えてもらう。犯人は厨房のスタッフになすりつける予定だ。そしてパウラが女王になったら俺の言いなりになってもらう。完ぺきな計画だろ?奴隷の首輪と毒物を入手するのに苦労したんだ」
えっ……マジで?あまりにも酷すぎてドン引き。
「ワシはともかくパウラを奴隷にするとは……えぇいっ!我慢ならん!殴らせろ!」
「あなた。気持ちはとても分かるけど落ち着いて!」
「アウレーナ何故、止める!離せ!」
「皆が見ていない場所で殴りましょう?ね?」
「おぉ、そうか。分かった。そうしよう」
おいおい。結局、殴るんかい。まぁ気持ちは分かるから止めないけど。
「奴隷の首輪と毒物はどこにありますか?」
「自宅の俺の部屋だ。ベッドの下に隠したから完ぺきだ」
えぇ。そこは意外と見られるからね?
そして一同、爆弾発言に超ドン引きである。
「イブ~」
「光一さん、自宅の場所は分かっているから安心して。捜索差押許可状を持って警察官を派遣したわ」
「令状の発行が早いわね」
「ぼたんさん。裁判官もエテルノだからよ。今、現場の映像を映すわね」
『止めてください。この先には行かないでください』
『裁判所からこの通り捜索差押許可状が出ています。これ以上は公務執行妨害になります」
『何かの間違いです。お帰りください!』
『14時17分、公務執行妨害により逮捕します』
『そんな横暴な……』
『令状を見せて警告をしました。連れて行け』
『おいっお前ら何をやっとるんじゃ!』
『裁判所からこの通り捜索差押許可状が出ています。公務を妨害したので公務執行妨害で逮捕したところです」
『何を訳の分からん事を言っとるんじゃ!妻を離せ!』
『今、殴りましたね?14時18分、公務執行妨害により逮捕します』
『なんじゃとコラッ!離せ!』
『……我々は応援で来ました。連行します』
『よろしくお願いします。よし!お前ら家宅捜索に行くぞ!』
『『『『『はい!』』』』』
『ベッドの下から首輪と毒物と思われる粉末が入った瓶を発見しました!鑑定します。……首輪は奴隷の首輪です。粉末は即効性の毒物です』
『よし!逮捕状を裁判所からもらってこい!取り敢えず国王殺人未遂容疑だ!取り調べの内容次第で容疑を切り替えて再逮捕するかもしれないがな』
『分かりました』
『イブお母さん被疑者を眠らせた状態で帰国させてください』
「みほ。聞いたわね」
「はい!イブお母さん!自白魔法を解除すると同時に睡眠魔法……オッケーです!一旦、被疑者を連れて帰国します!デルバート国王陛下、構いませんか?」
「構わんが、後で殴らせてくれ」
「しょ、承知しました!それでは失礼致します!」
防衛大臣と被疑者くんはこの場から消えた。
「お父様、お母様、私も光一さんと結婚させてください!お願い致します!」
「ワシもそれが良いと思う。しかしワシが亡くなったら次の王はどうしたものかな」
「何を言っているんですかお父様。テアと話しました。私と光一さんの子どもを次期王とします。私達の子どもが育つまで長生きしてもらわないと困ります」
「そうよ。あなた。子ども達の為にも長生きしてもらわないと困るわ。あっちなみに私もパウラと光一さんとの結婚に賛成よ」
「ワッハッハッハ!そうだな!ワシもまだまだ長生きしないとだな!ワシの可愛い娘を危うくとんでもない輩に渡すところだった。パウラよ、すまない!」
「お父様、気にしないでください。結果的に光一さんと結婚出来るようになって良かったと思っていますから」
「そっか。そこまで愛しているのか。ワシの可愛い娘が幸せならそれで良い」
「はい!お父様。光一さんが大好きです!光一さんと結婚出来るだけでも幸せです!」
「そっか。そっか。それじゃ光一くん、娘をよろしく頼む」
「は、はい!分かりました!こちらこそよろしくお願い致します!」
一同拍手。本当にどうしてこうなるのかなぁと僕は心の中で頭を抱えた。





