784 結婚式の日程決定と異世界に出発
地球:202X年11月6日
火星:1年5月28日
今日は選挙後、初の土曜日。
ぼたんは水曜日も働いていたが、今日はお休みだ。
今は皆が朝食を摂り終えたところだ。
「光一、大統領って良いわね。議会に出席する義務も権限もないから、国会答弁をしなくて済んで楽だわ」
「……同じ議院内閣制のイギリスも日本のように毎日、議会に出席なんてしていないんだけどね」
「分かりやすいのが過去にいたアメリカの大統領よねぇ。就任時に79歳のおばあちゃんが任期満了まで大統領をやっていたけど、アメリカ大統領だから出来る事で、日本の総理大臣なら無理よ。忙しすぎて倒れるか、野党からの厳しい追求に耐えられなくて倒れるかよ。原稿を読み間違えるだけでギャーギャー言われるんだからね!」
「まぁ日本の歴代総理大臣も中々の年齢だけどねぇ。……79歳は流石にいなかったかな?多分」
「そんな事はどうでも良いの。まだやりたい事はあるにはあるけど、異世界に行きましょう!」
「それじゃ皆、結婚式の日程調整に協力してもらえないかな?あー前にも言ったけどご祝儀とか要らないからね」
「まつりから提案!1週間後、土曜日の21時でどうかな?」
「僕はそれで良いと思う」
「それじゃ皆、そういう事で、よろしくね……うん、皆まつりのチャットにグッドマーク付けてくれたね。それじゃまつりも両親に連絡しよっと」
「皆が連絡している間に……ぼたん?元オバサンだけどスマホとかパソコン、SNSは使えるの?」
「イラッ!元でもオバサン言うなぁ!自分で言うのは良いけど、他人から言われると傷つくんだからね!」
「すんません」
「まぁ良いわ。私、これでも頭が良い方だから使えるわよ。実際、国民とSNSやメールでやり取りしているじゃない!」
「あーそう言えばそうだったね」
「全く困った夫だわ」
「うん。良く言われる」
「良く言われるなら改善しなさいよね!」
「はい。すみません」
「うん。光一さん、全員が大丈夫みたい」
「了解。まつり取りまとめありがとう」
「良いんだよ」
「それじゃ僕も聞きますかねぇ~」
『結婚式の日程だけど来週、11月13日の21時集合でどうかな?妻全員の親御さんは大丈夫みたい』
『もちろん私は大丈夫。お父さんにも聞いてね~』
『お父さんは大丈夫。それじゃよろしくです』
『ありがとう。こちらこそよろしく』
「うん。オッケー。いやぁ長かったなぁ。僕、もう異世界で何をしていたか覚えていないよ?」
「私は情報共有を受けているから知っているけど、異世界の国王補佐官に聞いたら良いと思うわよ」
「分かった。そうする。それじゃ皆、異世界に帰る準備をして」
僕がそう言うと皆、ワーと去って行った。
僕も準備してマンション1階のレストランに戻って来た。10分程、待っていると全員揃った。
「光一さん、アイテムボックスにストレージ機器を入れておいたから地球の国王補佐官に伝えてね」
「うん。分かったよ。他は大丈夫かな?」
「大丈夫よ」
「それじゃイブ、長いことお世話になったね」
「うん。だけど止めて。そう言われると悲しくなってくるわ。2度と会えないみたいでね。あーでも。次期国王と次期女王には会えないのか。元気でね」
「それじゃ僕が代表して。僕達も会えないのは寂しいけど、光一お兄さんに相談すれば大丈夫だし、会えないかもしれないけど、僕達の事は光一お兄さんから聞いてね。僕達も元気に頑張るよ」
「それじゃイブまた会おうね。大丈夫。1ヶ月ちょっとで帰って来るからさ」
「ふふっそうね」
「光一さん!」
「ん?パウラさんどうかした?」
「私は婚約破棄して光一さんと結婚します!」
「ブフッゲホッゲホッ!」
僕は驚きのあまり飲んでいたアイスティーを正面に座っているぼたんに向かって吹き出してしまった。
「光一、酷い!私に向かってお茶を吹き出すなんて!これでも大統領なのにぃ!」
「ぼたん、ごめん。クリーン。……パ、パウラさん?イブに会えないからってそう言わずに……ね?」
「そんな理由ではありません!私は長い事、光一さんの事を見ていて好きになりました!大好きです!結婚してください!」
「いや、でも。ほら婚約者は?どうするの?」
「婚約者ですが……正直、好きじゃないんです。お願いがあります」
「な、何かな?」
「婚約者に自白魔法をかけてください。もしも私の事が好きと言ったら諦めます。しかし、もしもそうでなければ光一さん!結婚してください!」
「いや、諦めますって婚約者が気の毒……意外と良い人かもよ?テアはどう思う?」
「お姉様をよろしくお願い致します!」
「駄目だ。ぼたん、どう思う?」
「どうせ権力目当てよ。光一諦めなさい」
「はぁ……デルバート国王に怒られそう」
「光一、良いから帰るわよ!」
「ブリタニア、そうだね。それじゃイブ、またね~」
「また会いましょうね」
「それじゃ行くよ!」
僕達は地球の外交担当のプライベートエリアに来た。
「おぉ!光一くん。久しぶりじゃの」
「やっほー。光一くん。帰っても大変そうだね」
「火星神様!お疲れ様です!」
「皆さんおはようございます」
「地球の神よ。長い事、世話になったのぉ」
「僕もお世話になったね。色々とありがとう」
「いえいえ、またお越しください」
「うむ。それじゃ行くとするかの。皆、良いか?……良さそうじゃな。えい!」
1年10月4日
「ふぅ久しぶりに戻って来たのぉ。地球も良いが自分の部屋は落ち着くのぉ」
「それじゃ僕は失礼します」
「生命神よ。またの」
生命神さんは去って行った。
「それでは創造神様、僕達も失礼しますね」
「うむ。光一くん、色々とよろしくの」
「はい!……それじゃ皆、行くよ!」
僕達は僕の住居用プライベートエリアに飛んだ。





