781 十月革命とハロメン全体ライブで歌うぼたん
地球:202X年10月16日
火星:1年5月7日
今日はハロメンの全体ライブの日だ。いえーい!
全曲オリジナルソングという事で楽しみだ。
あっそうそう。10月10日に行われた憲法改正の開票結果についてだけど……。
全ての改正案が賛成多数という結果になった。……中にはギリギリのモノもあったけどまぁ良かった。
10月11日は天皇陛下が公布を行ったりと、永田町はバタバタとしたみたいだねぇ。お疲れ様。
予定通りに参議院は解散。公示日は10月19日、投票日は10月31日と決まった。
……マスコミは「十月革命」と呼んでいるようだ。
さてさてライブだけど、前回と同様にD-System組と配信組の2通りのチケットを販売した。
前回と違うのはどちらも料金は同じというところだ。
今回はD-Systemのチケットを購入した人にD-Systemを配布しないから同じ金額設定にした。
今日は前回と同様、僕達は控室で応援する。観客席からライブを観るのは明日以降。
ハッシュタグは「#2ndDreamStage」だ。世界トレンド1位を目指す。
ライブは無事に進んで行き中盤に来た頃。
『みんなー!今日は私達のライブにお客様が来てくれたよ~!』
ん?まつり?僕、聞いていないんだけど?
ちなみに会話は画面に字幕が表示される仕様だ。
『この方です!どうぞ!』
まつりがそう言うとエフェクトと共にぼたんが現れた。
はい?何であの人、ステージに出てるの?
『はいはーい!初めましての方もいるかな?藤咲ぼたんです♪』
『うわっキッツ』
『ちょっと!まつり~!キッツって何よ!私は永遠の17歳なんだからね!』
『だって見た目は17歳でも頭脳はオバサンでしょ?』
『ま~つ~り~!言って良い事と悪い事があるのよ?私だって怒る時は怒るんだからね!」
『はいはい、すみませんでした』
『まぁ良いわ。皆、ゴメンね?自分達はハロメンのライブを観に来たのに何故、お前が出てくるんだって思っているんじゃないかな?』
『それについてはまつりから説明するね?ぼたんは私もだけど多数のハロメンと仲良しなの!だから「ハロメンの歌と歌の合間のトーク、つまりMCに出てくれないかな?」って言ったら来てくれたの~!』
『うん。そういう事ね。だけどトークだけじゃなくて歌も歌おうと思っているんだけど……駄目?』
『え~。時間的には余裕があるから問題ないけど歌えるの?このライブは全曲オリジナルソングなんだけど……昔の歌とか歌わないよね?』
『失礼ね~!分かっているわよ!これでも元アイドルなんだからね!歌えるわよ!とは言え昔の私の曲とか歌わないわ!ハロライブの曲を歌うつもりよ』
『おぉー!皆、聞いた?元アイドルで元総理?今も総理?まぁそこら辺はよく分からないけど……とにかく!超レアな事、間違いなし!』
『そうよ!私のアイドル時代の全力を見せてあげるわ!』
『それじゃよろしくね~!まつりは失礼するね!』
『まつり、ありがと~!……それじゃ聞いてください「BlueRose」』
「ただいま~」
「まつり、お疲れ様。僕、聞いていないんだけどなぁ?」
「えっとね?まぁまぁ愛する夫に抱きつきながら説明するよ」
「お、おう。どぞどぞ~」
「ありがとう。……光一さん。先日、ぼたんは言っていたでしょ?『手段を選ばないわ』ってね。それがこれなんだよ」
「フハハ……無茶しやがって。でも流石は元アイドルだね。完ぺきに歌って踊れているよ」
「選曲にも意味があるんだとまつりは思うよ。夫が好きな花というのと花言葉から『BlueRose』という名前の曲を選んだのだと思う」
「そっか。帰って来たら抱きしめてあげようかな?」
「うん!それじゃまつりはちょっと休憩するね」
「あっ忙しい所をありがとう」
「良いの、良いの~」
しばらくして歌い終わると、ぼたんが帰って来た。
「ぼたん、お疲れ様~」
「うわぁ!?急に後ろから抱きしめられて驚いたわ」
「あっ驚かせてごめん、ごめん。歌も踊りも完ぺきだったよ」
「謝らないで良いわ。褒めてくれてありがとう!でもこれが最初で最後ね」
「それは非常に残念だなぁ。でも僕達は寿命がないんだよ?またチャンスがあるかも」
「私はいーやーだ!」
「カラオケとかで……」
「身内だけならまぁ良いかなぁ」
「やったぜ!」
「ね、ねぇ?そんなに良かった?」
「うん。流石はアイドルって感じだったよ」
「元ね!元!でも素直に嬉しいな」
そしてそのまま進行して行き、最後の曲でハロメンの皆が戻って来たら……。
「アンコール!アンコール!」と観客の声が聞こえ、配信組の視聴者コメントも大量に流れている。
前回と同様にアンコールに応えハロメン全員が2曲歌った。
そして1人ずつ一言コメントをして、皆がコメントをし終わったら感謝の言葉を言って皆、戻って来た。
「皆、お疲れ様~。いやぁ良かった!」
「うん!光一さんも色々とありが……」
「ぼたん!はいっ!ぼたん!はいっ!」
観客の誰か1人が大きな声でぼたんに呼びかけている。
「「「「「ぼたん!はいっ!ぼたん!はいっ!……」」」」」
「ぼたん呼んでいるよ」
「えぇっ!?何で?……行かなきゃ駄目?」
「「「「「うん」」」」」
「も、もぅ!分かったわよ!行ってくる!」
「「「「「うぉおおおおおお~」」」」」
『あのぉ~私に何か用?』
「最後に歌って~!」
「「「「「アンコール!アンコール!」」」」」
『えぇっ!?私がトリになっちゃうんだけど?』
「良いよ~」
「「「「「アンコール!アンコール!」」」」」
『そ、それじゃ……「BlueRose」で良い?他に歌えないの』
「「「「「イェーイ」」」」」
『……そ、それじゃ聞いてください「BlueRose」』
曲が始まりぼたんは歌い始めた。
「まつり、どうしようかにぇ?」
「う~ん?まぁスペシャルゲストが最後でも良いんじゃない?友情出演という事で」
「うん……僕は何か違う気がするけどまぁ良いか」
しばらくして、ぼたんが歌い終わり帰って来た。
「ぼたん、お疲れ様~」
「光一、ありがとう。本当に疲れたわ」
『お客様に重大発表です。今回のハロライブ全体ライブはミリソフト社、サムライロード社、ブルーローズテクノロジー社のサポートで行いました。重大発表はサムライロード社により本公演のブルーレイが発売されます!詳しくは後日発表致します。……致しますが、最初から最後までノーカットである事を発表しちゃいます。そうです。予定外ですが、ぼたんが最後に歌った部分もノーカットです。超レアですので是非ともお買い求めください』
「ふぁぃい!?私、聞いていないんだけど!」
「まぁまぁぼたん落ち着いて」
「光一!落ち着いていられないわよ!」
『本公演は1ヶ月間、何度でも視聴出来ます。もちろんD-Systemで観ていただいている方も何度でもライブを体験出来ます。是非、お楽しみくださいね。それでは本公演は以上となります。ご視聴いただきありがとうございました』
「それじゃハロメンの皆、改めてお疲れ様。僕達は帰るよ。打ち上げ、ゆっくりと楽しんで。それじゃまたね~」
「「「「「ありがとう(ございました)」」」」」
「いえいえ~それじゃハロメン以外の皆はログアウトしよう」
僕はそう言ってログアウトした。





