775 超寝坊する光一と唯
地球:202X年8月16日
火星:1年3月6日
ふぁ~!今、何時だろ?唯は?……まだ寝ているね。
時間は?……時計を見てみよう。7時か。1時間しか寝なかったのか。
二度寝するかな。指輪の効果で疲れは取れているけど、1時間だけしか寝ていないのは流石に良くないな。
……いや、待てよ?いくらカーテンをしているとは言え、流石に暗くないか?寝る前よりも暗い気がする。
「一応、スマホを見てみよう……はぃ?19時16分?嘘でしょ?」
「んぁ~光一さん……おあよ~」
「唯おはよう。マズイよ!19時だよ!」
(バッ!)
おぉ、唯が飛び起きた。そしてスマホを確認している。
「ゲッ!本当だ!ヤバイよ!ヤバイよ!」
(コンコンコン……ガチャ)
ドアがノックされて開いた。
「あら?起きていたの?疲れているだろうから寝かせておいたんだけど、流石にそろそろ起こそうと思って来たのよ」
「イブ、おはよう。起きたら長時間寝ていた事に気付いて混乱していたところだよ」
「イブさん、おはよう」
「2人ともおはよう。まぁたまには良いんじゃない?私は部屋の外で待っているから着替えちゃって」
「うん。ありがとう」
「終わったら呼んでね~」
イブはそう言うと部屋から出て行った。僕と唯は慌てて服を着替えた。
そして2人で着替えが完了して、おかしな所がない事を確認した。
「イブ~お待たせ」
「あら?早かったわね。急がなくても良かったのに」
「いや、皆を待たせていたら申し訳ないと思って」
「あーゴメンね。先に言っておけば良かったわね。皆、先に食べ始めているわ」
「そうなの?まぁでも何れにせよ一刻も早く皆の所に行って謝ろうと思っていたから」
「光一さん。何故、謝るの?誰も気にしていないわよ。皆もD-SystemのType-Bで遊んでいたし光一さんも気にする必要はないわ」
「いや、でも……」
「逆に『そんなに欲求が溜まっていたのなら申し訳ない』という感じでチャットをしていたから大丈夫よ」
「分かった。それじゃ行こう。ゲート」
僕達は1階のレストランに移動した。
「あっ!光一、お疲れ様。悪いわね。先に食べちゃっていて」
「皆、おはよう。ブリタニア、気にしないで。こちらこそ遅くなってゴメンね」
「そう?それじゃ光一も気にする必要はないわ。たまにはゆっくり休むのも大切よ」
他の妻達も挨拶を返してくれた。
「ブリタニア、そう言ってもらえると助かるよ」
「唯もゴメンね。気が付かなくて」
「あっ違うの。唯は……チャットで良いかな?」
「もちろん良いわよ。でも後でね。それより2人も食事にしましょう」
「うん。そうだね。それじゃ僕は洋食かな?」
僕と唯が料理を注文するとすぐに届いた。相変わらずだ。
唯は急いで食事をして、食べ終えるとテーブルにノートパソコンを置いて高速でチャットをしている。
そんな慌てなくても良いと思うけどな。まぁ良いか。
「あーなるほどね。光一、スキャンしたのは本当なの?あっ唯を信用していない訳では無くて念の為の確認ね」
「うん。10段階中2から3程度というのを含め本当だよ」
「そっか。唯、理解したわ。説明ありがとう」
「うん!だから皆、変に気にしないでね……それとドン引きしないでね」
「第一王妃の私が代表して言うと大丈夫よ。安心して。ね?まつり」
「そうそう。唯にドン引きする訳ないよ。だってもっと凄い事をしている人が沢山いるんだから」
「はいはーい。皆、注目~!お話中にゴメンね」
「イブ、どうかした?」
「皆が先日遊んだゲームについてよ。開発元から許可を得てD-System化が完了したから皆、遊んでみてもらえると助かるわ。パソコン版とコンシューマー版の両方の全ルートを遊んでもらって、バグや改善点がないか確認してね。参加、不参加を目の前のタブレット端末で答えてね」
皆、タブレット端末をタッチして答えた。
「結果が出たわね。おー!全員参加ね!ありがとう!助かるわ。光一さんの妻のチャットに投稿したけどこれでお願い出来る?チャットにアンケート機能があって、それを使ったから皆、答えてね」
「イブ、何のアンケート?」
「光一さんには内緒よ。……結果が出たわ。これは全員賛成ね。という事で光一さん、この後すぐに2階の大浴場で妻全員と楽しんで。次期国王と次期女王は自分の部屋で身体を洗って来てね。急ぐ必要はないわ。来た人は他の人を待つ事無くD-Systemの体験を始めて行くからね。体験終了時刻は明日の7時に設定しているからよろしくね」
「はひぃ?」
「光一さん、『はひぃ?』じゃないわよ。夫婦円満の為の家族サービスよ。明日は妻全員と例の『携帯プライベートビーチと温泉へのドア』を使って会話をしたり遊んだりしてね」
「う、うん。分かった」
「それじゃ皆、解散!D-Systemを体験する準備が出来たらレストランに戻って来てね!」
皆それぞれ返事をすると一斉に去って行った。特に妻全員が早かったね。
「イブ~。皆、行動が早いけど、やっぱり欲求不満なのかなぁ?」
「本人に自覚が無くてもそういう子が多数いると思う。大変かもしれないけど頑張ってね」
「うん。夫婦円満の為にも頑張るよ。それじゃまた後で」
「ごゆっくり楽しんで来てね」
「そうさせてもらうよ。では」
僕はゲートで2階の大浴場の前まで来た。アイテムボックスに着替え等が入っているからね。
そしたら既に全員揃っていた。
「光一、遅い!」
「ブリタニア皆がこんなに早いとは思っていなかったんだ。皆、ゴメンね」
「まぁまぁブリタニア。気持ちは分かるけど落ち着いて?ね?」
「そうね、レーネ。光一、怒鳴って悪かったわ。でもそれだけ光一を愛しているの」
「ブリタニア、分かっているし僕が遅かったのは事実だから謝る必要はないよ」
「ありがとう。っていつまでも立ち話していないで行きましょう!」
僕達は大浴場で身体を洗い合ったり、イチャイチャしたり、まったりと温泉に浸かってお喋りを楽しんだりした。
そして脱衣場で服を着てレストランに移動。スタッフの案内でD-SystemのType-Bがある場所に移動した。
いつも通りにType-Bのベッドに入り準備が完了すると眠りに落ちて行った。





