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774 唯の誕生日とお楽しみ

 地球:202X年8月15日

 火星:1年3月5日


 バースデーパーティーは、全員が揃い楽しくワイワイとする事が出来た。

 唯も喜んでいたし良かった。良かった。


 今回も大量にお寿司が用意されたが皆で完食した。

 そして、そして~。複数の大きなホールケーキも用意されたが、それも皆で完食した。


「皆さん!私の誕生日を祝ってくれてありがとう!今後ともよろしくね!」


 皆、唯の言葉に拍手で応えた。


「唯、生まれてきてくれてありがとう。そして僕と結婚してくれて本当にありがとう」


「うん!光一さん、こちらこそありがとう!大好き!」


「唯、僕も大好きだよ」


「ありがとう!それじゃ皆さん、おやすみ。私と光一さんは失礼するね~!」


「そうだね。僕からも皆、おやすみ。イブ、後はよろしくね」


「光一さん、了解よ」


「それじゃ、光一さん行こう!」


「お、おう。行くから待って~」


 僕は唯に置いていかれそうになって慌てて追いかけてゲートに入った。

 僕達は僕の寝室に移動して来た。


「光一さん、やっと2人きりだね!今晩は寝かせないんだから!」


「えっと~?風呂場で身体を洗い合って普通に寝るんじゃないの?……あっ!会話を楽しむという事か!」


「光一さん、今日はベッドで子作りするの!あっ避妊具はつけてね?」


「……唯はもしかして欲求不満だったのかな?そしたら申し訳ない」


「違うよ。私はあまり欲求が強い方ではないし、人数が多いから遠慮しているの。だけど機会があれば楽しみたいとは思う。だから欲求不満とかそういうのは無くて、ただ単に『今日は思いっきり楽しむぞぉ~!』という気分なの」


「あっそうなのね。それじゃよろしくね」


「うん!こちらこそよろしくね!」


「それじゃ風呂場に行こう」


「うん!」


 僕達は風呂場で身体を洗い合ったり、イチャイチャしながら温泉に浸かったりした。

 その後、風呂場から出ると、衣類をクリーン魔法でキレイにしてからアイテムボックスに収納。

 僕は避妊具をつけてベッドで唯と子作りを楽しんだ。……この子、恐ろしい。本当に宣言通りに寝かせる気がないわ。

 そして僕は唯が満足したのを確認して、クリーン魔法で身体とベッドをキレイにした。


「光一さん、予想以上に元気…ね。もう私は……体力の限界」


「唯、本当に普段、無理していない?大丈夫?」


「してない、してない。今日…は……特別。光一さん、回復魔法…お願い」


「分かった。メガヒール」


「おぉ~!元気が湧いてきたぁ!それじゃ準備するね~。チョット時間がかかるけど、うつぶせになって見ないで」


「わ、分かった…?」


 ~約5分後~


「出来た~!光一さん、もう良いよ!」


「どれど……ふぇっ!?」


 僕が視線を向けるとスケスケのネグリジェの下にリボンを巻いた唯が立っていた。……下着?ないよそんなもの。


「どう?バースデープレゼント!」


「いやいやいやいや、プレゼントするのはこちら側だからね?唯はプレゼントをもらう側だよ?」


「そんな細かい事は気にしたら駄目。どう?」


「……正直、サイコーです。負けました。完敗です」


「良かった。正直な所、ドン引きされたらどうしようって不安だったから」


「それならどうして?」


「私も夫をドッキリさせたり喜ばせたいと思って頑張ったの。正直、少し恥ずかしい」


「お、おう」


「光一さん、掛け布団にテントが出来ているけど大丈夫?」


「だいじょばない。唯が魅力的過ぎて大丈夫じゃない」


「それじゃリボンをほどいて楽しもうね?」


「りょ、りょーかい」


「あっ!ゆっくり解いて」


「おっと、ゴメンね。つい」


「大丈夫」


「……よし完了!ネグリジェはどうする?」


「このままの方が光一さん的に良いのならそうする。今日、この時の為だけに買った様なものだから破れても大丈夫よ」


「そ、それじゃお言葉に甘えさせてもらおうかな」


「ふふっそれじゃ再開しようか」


「うん。よろしくね」


「こちらこそ。あー今更だけどバースデープレゼント。夫としては渡すべきだったかな?」


「愛情をもらっているから大丈夫!私は別に誕生日だからって宝石とか衣類、バッグ等をプレゼントしてもらいたいと思わないし」


「そうなの?」


「うん。だって先日、買い物に行って来たからね。欲しい物は一通り買ったよ。だから愛してくれればそれで十分」


「そっか。それなら良かった」


「ついでに言っておくと他の子も同じだよ。一度、バースデープレゼントについて、妻だけのチャットで議論したの。誰かの誕生日に他の妻がプレゼントを用意して渡すべきかってね。その結論として渡す方も、受け取る方も大変だから止めておこうとなったの。そして同じ理由で光一さんからのプレゼントも無しで良いよね。愛してくれれば十分って事になったから安心して」


「分かった。教えてくれてありがとう」


「良いの。そんな事より続きを始めよう!」


「了解」


 僕は再度、唯が満足するまで2人で楽しんだ。

 唯が満足したのを確認して、クリーン魔法で身体とベッドをキレイにした。


「ふぅ~満足した。光一さんありがとう!」


「唯、こちらこそありがとうね」


「マズイなぁ。流石に遊び過ぎたかも。癖になりそう」


「マズイの?」


「うん。マズイ。欲求が強くなったら困る。脳が壊れていないか少し心配」


「診てみようか?」


「え……?」


「イメージ、イメージ……スキャン」


『スキャンを開始します。対象者はベッドで仰向けになってください』


「おぉ~!聞いた事がない女性の声が聞こえた!……う、うん。仰向けになるね」


『スキャン中、スキャン中……スキャンが完了しました』


「唯は結果を聞くのが少し怖いな」


「僕は大丈夫だと思うよ」


『脳に異常はありません。欲求については10段階中2から3程度です。初めてのスキャンですので断定は出来ませんが、以前よりも欲求が強くなったという事はないと思います。特に問題ありません。ご安心ください』


「そうなの?私、大丈夫なの?」


『はい。現在、興奮状態にありますが一時的なものです。母子ともに健康です。他に質問はありますか?』


「ありがとう!安心したからもう大丈夫!」


『承知しました。それでは失礼致します』


「光一さんもありがとう!」


「良いんだよ。妻の不安が解消されて良かった。唯は悩みとか不安はある?」


「う~ん?特にないかなぁ。……ゲッ!光一さん。……時計、見て」


「時計?……スゥーッ。もうすぐ6時かぁ。……イブ~!」


『はいはーい』


 テレビが点いてイブが画面に表示された。


「イブ、今まで遊んでいて、これから寝るから朝食と昼食は先に食べてと皆に伝えてもらえないかな?」


『仲が良いようで喜ばしい事だとは思うけど……はぁ。色欲の神だから仕方ないか。分かったわ。伝える』


「悪いね。もう言い訳せずにそのまま伝えちゃって」


『了解よ。用事はないし慌てて起きる必要はないから、ゆっくり休んで』


「ありがとう。そうさせてもらうよ。唯もそれで良いかな?」


「うん。大丈夫」


『それじゃおやすみなさい』


「おやすみイブ」


「イブさん、おやすみなさい」


『ではでは~』


 テレビがオフになってイブが画面から消えた。


「僕、唯とお話もしたかったんだけど仕方ないか」


「唯も光一さんとお話をしたかったな。……どうせ寝坊するんだからお話しない?」


「そうしようか。唯が僕と話したかった事は何かな?」


「唯は特にこれについて話したいとかはないの。ただせっかく2人キリだしと思って」


「そういう事ね。それじゃ僕から。出産や子育てに不安とかない?」


「全くないと言えば嘘になるけど、悩みという程ではないかな?初めての事だし少し不安に思うのは当然でしょ?」


「うん。そうだね。正直な所、僕も不安だから聞いてみたんだ」


「でも楽しみでもある。どんな子どもが生まれるのかな?どんな風に成長するのかな?ってね」


「その気持ちは良く分かるよ。僕と似ない件は大丈夫?」


「うん。遺伝子的には似ないのかもしれないけど、父親の背中を見て性格は似るんじゃないかな?それに良いの。光一さんと唯の子どもという事実が重要だから。愛する夫との子どもなら元気に生まれてくれたらそれで良いの」


「そっか。その気持ちも良く分かる。ところで僕に不満とかない?正直に答えてもらえると嬉しい。改善するから」


「う~ん……特にないかなぁ。こうしてお話もしてくれるし。今、唯は最高に幸せな気分だから尚更、思いつかないな。強いて言うなら不満ではなくてお願いになるけど、私も子育てが厳しい時は相談させてもらうね。だから光一さんも厳しい時は無理せずに、誰でも良いから相談して。無理はしないでね」


「了解。そうだね。お互い無理はせずにやっていこうね」


「うん!もう少しお話していたいけど流石に眠いから寝ようかな」


「それが良いよ。また今度……そうだね。こういう機会をつくろうと思うからその時にお話しようね」


「ありがとう。その気持ちだけでも十分に嬉しいなぁ。おやすみなさい」


「うん。唯おやすみ。ゆっくり休もうね」


 そうして僕達は眠りについた。

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